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人間は調子のいいときは、自分のことしか考えないものだ。

こんにちは。呟き尾形です。


人間は調子のいいときは、自分のことしか考えないものだ。
自分に不運がまわってきて、人にも世間にも捨てられ、
その日その日の苦労をするようになると、はじめて他人のことも考え、見るもの聞くものが身にしみるようになる。
 ─ 山本周五郎 ─ 

調子のいい時は、人に頼らずともうまくいくものです。

 人々はそういう時は、自分のことばかり考えてしまいがちです。

 しかし、困難な状況に直面すると、他人の立場や苦しみを理解することができるようになります。

  その経験から、他人への思いやりや共感が芽生え、より良い人間関係や社会への貢献が生まれるのです。
 
 つまり、逆境や苦難は、私たちが他者とのつながりを深め、より良い世界を築くための機会となります。

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★★★パンジー 5:花言葉「もの思い」「私を思って」
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パンジーの花を楽しむためには・・・

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●4月22日は、アースデー(地球の日)です


トレンドマイクロ事件の日

 2005年4月23日。
 トレンドマイクロ社のウイルス対策ソフト製品のアップデートが原因でPCが使用不能という事件が起きました。
 トレンドマイクロ社は、当時、ウイルス対策ソフトとして国内トップシェアを確保する会社でした。
 そのんなトップシェアの商品であるウイルス対策ソフトがシステムをストップさせてしまうという、本末転倒で信じられない嘘のような事態を引き起こしました。

 事件は、トレンドマイクロ社が2005年4月23日午前7時33分から配信を始めたウイルスパターンファイル「2.594.00」で発生しました。
(このことから、トレンドマイクロ社の中では594とかなんとか呼ばれたそうですが、未確認です)
 ウイルスパターンファイルとは、ウイルスパターンファイルとはウイルスを検出するための「ウイルス検出パターン」を 集めたデータベースです。
 つまり、その時点で、トレンドマイクロ社が認識する検出可能なウイルスがすべて収録されているものです。
 これは、常に発生する新しいウイルスに対応するためのもので、トレンドマイクロ社は、ウィルスパターンファイルを、通常自動的にダウンロード、インストールされる仕組みを当時推奨していました。
 そのこともあり、自動的に被害は広がりました。

 つまり、問題の、2.594.00というウィルスパターンファイルを導入した直後から激しく動き出し、CPU使用率が100%近くになってマシンのリソースを食いつぶしてしまったそうです。
 リソースが食いつぶされた状況は止まることなく継続し、報道機関や交通機関などでシステムが停止、問題が拡大してしまいました。

 トレンドマイクロ社がこの事件を認知したのは、米国のユーザーからの問い合わせだったそうです。
 トレンドマイクロ社は、すぐに調査した結果、すぐに問題が2.594.00にあることが判明したそうです。
 このことからトレンドマイクロ社はすぐに、9時2分、サーバーから同パターンファイルは削除されたそうです。

 そして、翌日の24日午前1時30分には個人・法人向けにフリーダイヤルのサポート窓口を開設したそうです(ただし、その後一方的に問題が解決したとし、この窓口は閉鎖、その後、問い合わせてみましたが、フリーダイヤルによる窓口は開設する予定はないし、必要性は感じないと回答をうけました)。

 さて、ではなぜ、このような事件がおこったのでしょうか?
 事件の原因は、ウィルスパターンファイル2.594.00であったことは上述したとおりですが、ウィルス対策ソフトが、さも、ウィルスのような動きをしたのは下記のような理由があります。

 このウィルスパターンファイルには、新種ウイルスの情報に加え、Ultra Protectと呼ばれる圧縮形式で圧縮されたウイルスに対応するための新機能が追加されていたそうです。
 つまり、このウィルスパターンファイル2.594.00の中にあった、プログラムにバグが存在したのが原因だったそうです。
 リアルタイム検索でウイルスの検査を行う場合に、Ultra Protect圧縮ファイルではないファイルに対してUltra Protectファイルかどうかの検査を行い、それが無限ループして、最終的にリソースが食いつぶされる結果となりました。
 このバグは、ウイルスではない、Windowsのシステムファイルの動きに対して、リアルタイム検索機能が反応してしまい、誤った検査を行い続けることで、結果的にシステムが反応しなくなるという現象がおきたということになります。

 このプログラムのミスが起き、テストによって発見されることなく配信された理由は、下記の通りです。
 新しく加えられた「Ultra Protectと呼ばれる圧縮形式で圧縮されたウイルスに対応するための新機能」があるにもかかわらず、新しい機能が追加されないものとして、テストをおこなった。
 つまり、新機能のテストを行わずに配信した事が、今回の事件の原因となったわけです。

 こうしたミスが重なった背景には、人員不足もあるのではないかという指摘もあります。
 特に、同年からトレンドマイクロ社は、パターンファイルのデイリーアップデートを開始しています。
 つまり、毎日何らかの更新をしているわけで、増員中とはいえ、今までとは作業量が格段に増えており、そうした人手不足がこうしたミスを招いた、という指摘もあります。

 さて。トレンドマイクロ社は、パターンファイルの作成、テスト工程において、既存のテストグループにくわえ、もう1グループを使って相互に確認させるダブルチェック態勢を導入する意向を伝えたそうです(実行されているかは未確認ですが)。
 完全に自動化されていなかったチェック作業を完全に自動化させることを目指すそうです(自動化されたチェックにバグが無ければ問題はありませんが)
 上記のような対策において、同様の事件が発生しないよう態勢を強化する方針だそうです。
 とりあえず、ほとんど1年たっていますが、現在の私の認識では、まだ同様の事件は起こっていません。
 もっとも、一般的に新機能をテストしないこと自体がおかしいし、プロであればありえないことであるということは指摘しておきます。

 さて、トレンドマイクロ社は、 会見において
「テストはしていたはず。しかしこのような事態になったからには、それが不十分だったのかもしれない」
 といった回答をふくめた7時間超にもおよぶロングラン会見をしました。
 ロングラン会見の結果、えられた回答をまとめれば、結局、テスト漏れ原因は不明としました。
 また、その後、個人ユーザーや法人顧客、パートナーに多大な迷惑をかけたとし
て陳謝し、今回の問題で発生した混乱の解消に努めると発表したそうです。
 さらに、(あたりまえですが)今後の再発防止に向けて全社を挙げて取り組んでいく姿勢を示しました。

 が、しかし、被害を受けた個人ユーザーで納得したという声の有無をインターネットで探してみましたが、一切聞いていません。
 むしろ、愛想をつかせた、やめたという声ばかりで、その証拠として、トレンドマイクロ社の商品のシェアは減ったそうです。
 なんにしろ、第三者の視点でみていると、不謹慎なトレンドマイクロ社の社長が、完全に復旧するまでの月給594円以外は、迅速な対応だったことはみとめます。
 が、会見の内容と、被害者への実際の対応を比較すれば、口ばかりで、トレンドマイクロ社の誠意の無さが伺えます。

 なぜなら、個人ユーザーに対して「ウイルスバスター2005/2004」などのサポート期間(契約期間)を1カ月延長するにしても、継続すれば実は請求日を延長したにすぎないわけです。
 復旧にかかった費用を負担するとはいいつつも、個人ユーザーが一人で復旧できた場合は、費用負担はなし。
 費用がかかったとしても、領収書がなければ、費用負担はない。
 というのが実状でした。
 つまり、一方的に被害を与えた加害者が、被害者に対して(なにを勘違いしているのか)かなり強気なトレンドマイクロ社なわけです。
 とうぜん、被害を受けた個人ユーザーは納得するわけもありません。
 所詮、トレンドマイクロ社の謝罪は、被害を受けていない世間体への謝罪であって、実際に被害を受けた人への謝罪をするつもりはなかったという事になります。

 私は、きわめて個人的に、この日を二重の自戒の意味で、トレンドマイクロ事件の日と呼ぶことにします。
 評判や世間体ばかりきにした形ばかりつくろえば、もっとも信頼を得られなければならない存在であるユーザーの信頼がうしなわれること。
 プロ意識の欠如した仕事は、みっともないということです。

 私は、こうはなりたくありません。 

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★★★トレンドマイクロ
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トレンドマイクロ事件の日。

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 名言を通して、問い、自分自身見直す。それが私にとっての哲学の訓練です。
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 ですが、私のような凡人が名言を言ってもそれは、名言であることはかわりません。


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