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終戦記念日

●終戦記念日
 8月15日は、終戦記念日です。
 1945年(昭和20年)8月14日、政府はポツダム宣言を受諾し、翌15日の正午、昭和天皇による玉音放送によって日本が無条件降伏したことが国民に伝えられました。
 これにより、3年8か月に及んだ太平洋戦争が終わりました。
 内務省の発表によれば、戦死者は約212万人、空襲による死者は約24万人だったそうです。

 毎年8月15日に、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で開かれます。
 この政府主催の「全国戦没者追悼式」が初めて行われたのは、戦後18年たった1963年(昭和38年)だそうです。
 現在では8月15日を「戦没者を追悼し、平和を祈念する日」とも呼びます。

 さて、この終戦記念日になると、靖国問題という言葉が耳にされます。
 これは、靖国神社が日本国を守護するために亡くなった戦没者を慰霊追悼するための、施設及びシンボルとなっており、国に殉じた先人に、感謝し、平和を誓うために、参拝することの是非を議論
することを指しています。
 客観的に考えれば、「国に殉じた先人に、国民の代表者が感謝し、平和を誓うのは当然のこと」という意見に妥当性があるように思えますが、日本独自の事情が問題を複雑にさせています。
 これは、上述したように、戦死者・戦没者慰霊はもとより、政教分離や歴史認識、近隣諸国への配慮が挙げられます。
 このことから、政治家・行政官の参拝を問題視する意見があり、日本という国家にとって大きな節目の一つである、終戦記念日である8 月15日の参拝は太平洋戦争の戦没者を顕彰する意味合いが強まり、特に議論が大きくなるため、終戦記念日になると、靖国問題という言葉が耳にされるわけです。
 靖国問題の議論の中で、とくに腫れものを扱うようにされているのが、
 戦死者・戦没者慰霊
 政教分離
 歴史認識
 近隣諸国への配慮
 の中で、近隣諸国への配慮の関係です。
 これは、日本兵が戦友と別れる際、「靖国で会おう」と誓ったことから、靖国神社は日本兵の心の拠り所としてのシンボルの一つとし、全国戦没者追悼という意味では、靖国参拝という行為は正当な行為であると考えられます。
 しかし、中国、韓国、北朝鮮の3カ国は、靖国神社にA級戦犯が合祀されていることから、日本の首相参拝が行われる度に激しい反発を繰り返しており、外交問題とされています。
 ちなみに、中国、韓国、北朝鮮以外には、靖国参拝に公式に反発する国はありませんが、他の国のさまざまな意見を上げてみます。
★★★ アメリカ
 ●マイケル・グリーン前アメリカ国家安全保障会議上級アジア部長:「参拝の中止要求は悪い間違い」、「日本が歴史を忘れ、戦前のような好戦性に回帰しているという議論は全く的はずれだ」
 ●トム・ラントス下院議員(民主党):「A級戦犯が合祀された靖国神社への参拝は、ドイツのヒムラーやヘス、ゲーリングの墓に花輪を手向けるのに等しい」「戦犯に敬意を払うのはモラルの崩壊であり、日本のような偉大な国家には相応しくない」
 ●リチャード・アーミテージ:「中国政府が日本の首相に靖国参拝の中止を指示することは不当であり、米国も靖国問題にはかかわるべきではない」
★★★ 台湾
 ●李登輝元総統:「国のために命を亡くした英霊をお参りするのは当たり前の事。外国が口を差し挟むべきことではない」
 ●国民党の潘維剛議員:「民進党は自らの意見を明らかにしていないが、わが国民党はいち早くこれに対する反対の立場を断固取るべき」
★★★
 ●ジェレミー・ハント議員(保守党、日英議員連盟メンバー):「靖国参拝にこだわるのはばかげています。なぜなら、中国はその点を利用していますから」「日本ほど成熟した国なら、靖国参拝は国内で議論できます」
★★★
 ●フランスのシラク大統領(当時):参拝前の小泉総理大臣に「参拝すれば日本のアジアとの関係は難しくなり、世界の中で日本は孤立する危険がある。注意してほしい」と忠告。
★★★
 ●ドイツのシュミット元首相:東京で演説した際靖国問題に触れ、「日本は過去の戦争責任を曖昧にしている。そのため、国際社会において、真の友人がきわめて少ない」
★★★
 ●ポーランドのゲレメク元外相:「小泉首相の歴史認識には、ヨーロッパ人として疑問がある」、「日本が第2次大戦で果たした役割は変えることができない。その点をヨーロッパは重視してきたんです」
★★★

 このように、さまざまな意見があり、当然、日本国内でもさまざまな意見があります。
 複雑だから考えないのではなく、複雑だからこそ、終戦記念日を機に、主権者である私たちが、各自が自分なりの考えをまとめてみることが、この問題の解決の糸口になるのだと思います。

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