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可能性の少ない前提による核議論

可能性の少ない前提による核議論

■中川政調会長、核保有議論の必要性また強調(読売新聞 - 2006年11月03日 20:32)

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中川政調会長、核保有議論の必要性また強調
(読売新聞 - 11月03日 20:32)

 自民党の中川政調会長は3日、佐賀市で講演し、北朝鮮の核実験に関連し、「(北朝鮮の軍事)能力も日々充実しているとするならば、平和と安全をどう守っていけばいいのか、核も含めて、なぜ議論しないのか」と述べ、改めて核保有をめぐる議論の必要性を強調した。

 日米同盟については、「同盟は互いの国益を判断しながら成り立っているもので、絶対ではない。日米安全保障と国連決議があればあとは安心だ、まかせておけばいいというのは世界の非常識」とも語った。
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 だそうです。

>(北朝鮮の軍事)能力も日々充実しているとするならば、
 という前提で、
>平和と安全をどう守っていけばいいのか、核も含めて、
>なぜ議論しないのか
 ということなら、

 シンプルに、国際的に孤立し、各国から経済制裁を受けている国家の軍事能力が日々充実しているという可能性は少ないから。
 という事になり、前提が成り立たず、議論する必要はなくなります。

 つまり、(北朝鮮の軍事)能力も日々充実しているとする「ならば」の(北朝鮮の軍事)能力も日々充実しているとする「ならば」が成り立たなければ、その後の論理は無効になります。

 で、平和とは、戦争の無い状態ですから、戦争をなくせば、平和になるわけです。
 で、戦争には必ず武力が必要になるので、この武力を減らすことが平和への一番の道だと私は考えます。

 なので、まずは、平和を武力で守るという野蛮な発想だという国際的な常識を作り出すことが必要かと思います。

 結局、平和な社会をつくるには話し合いで解決する方法論を練磨しないといけないわけですよね。

 たとえば、議論にしろ、前提を用いるにはきちんとした根拠をもって前提を持ち出すとかですね。

 さて、政治屋さんが、核保有反対一色というのは、問題ではないだろうか?
 という懸念があるかもしれませんが、個人的にはそれは仕方が無いとおもっています。

 非核三原則は日本の国是で、ノーベル賞もらってる。
 核拡散条約に批准している。
 原発関係の法律でも、核兵器みたいな核の利用法は禁じている。
 日本の憲法は、平和憲法って言われるように、平和主義だし、憲法9条に
だって、普通に読めば、核兵器を保有するだけで武力による威圧になるから違憲だといえる。

 上記のことは、核兵器保有しない理由に十分なるし、憲法は解釈がどうこうという論点があるから、あえて保留しても、核保有そのものが、国際条約違反であり法律違反なわけです。
 それこそ、ここで、隣国が核兵器が持つ以前に、持つ可能性があるというだけで、もったら、今までの日本の立場って何?
 ってことになります。

 実際、中川氏も核兵器保有反対論者だといっているし、安倍前首相も非核三原則を堅持するということで、議論するにも、議論する相手がいないんじゃ議論のしようがないのが現実です。

 核兵器保有が議論になるんじゃなくて、対北朝鮮に対する軍事的対策をどうするかということが議論になるなら理解できなくもありませんが、核保有についての議論になるというのは、たんなるパニックになって、冷静な判断ができなくなったとしかいいようがありません。

 まぁ、あえていえば、茶番という線もありますね。
 茶番というのは、ほかのことから目をそらさせたい茶番って意味です。

 もちろん、個人的な考えだから、他の人がどんな意見をもっても自由だとおもいます。
 ただ、私は、議論するまでもなく自明な理由があるのに、それを議論すべきというのは疑問に感じるだけです。

 まぁ、核保有の議論をすることが、「日本を刺激すると核を持つかも知れない」と他国に思わせておいた方が都合がいいというブラフもあるかもしれません。
 あるいは、核兵器という高値を吹っかけておいて、核兵器といわないまでの兵器を武装しましょうという話しの流れかもしれません。

 でも、平和主義という理念なり信念をもって国家が、平和主義を憲法に明記しておいて、核武装をほのめかす国というのは、なんとも情けないし、そんな国が国際的な信頼がえられるかは非常におおきな疑問です。

 で、私は、きわめて、個人的に、主権者の一人として、理念や信念をかなぐり捨てるのは、みっともないと思うわけです。

 個人的には、日本はとりあえず、北朝鮮のこれまでの横暴ぶりを世界にアピールして、国際的に守った約束がいくつあったか、そもそも、協議の効率を高めるのは、理性的な協調性であって、参加国数ではない。
 といってしまえば、北朝鮮の横暴振りが強調でき、それに妥協することが結果的に、北朝鮮の言いなりになっているという印象をあたえていいんじゃないかと思っています。

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