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主権者の意見は?

公明党が尻込み、橋下候補のTV大放言の数々(日刊ゲンダイ)
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 大阪府知事選に出馬表明したタレント弁護士の橋下徹氏(38)のアキレス腱が見えてきた。

 過去の過激発言、タカ派発言だ。さすがに公明党が推薦するかどうかで尻込みし始めている。

 戦争やイデオロギーに関する橋下候補の暴言のたぐいはこんな調子だ。

●「日本の一番情けないところは、単独で戦争ができないこと」

●ニート対策について「勾留のうえ、労役を科す」「税金を払わないヤツは生きる資格がない」(読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」)

●久間防衛相の「原爆投下はしょうがなかった」発言について、「(日本は)アメリカの核の傘に入っているから抗議もできない。日本も核兵器を持つべき」(テレビ朝日「スーパーモーニング」)

●TBS「サンデージャポン」では、「(中国での日本人集団買春は)中国へのODAみたいなもの」と発言。これがきっかけで同番組を突然降板した。

 選挙戦に入れば、こうした発言が問題視されるのは確実。民主党の鳩山幹事長が「彼は核保有論者」と言ったように、敵側の民主党もアキレス腱を突いてくる。

 それだけに、「平和の党」を公言する公明党や創価学会は躊躇(ちゅうちょ)しているのだ。公明党府議は「推薦するかどうかは白紙のまま。ギリギリまで検討する。橋下氏の過去の発言が、党の方針に反することも、推薦するか否かの検討材料だ」と語っている。

 もちろん、こんな見方も強い。

「自民は近く推薦を取りまとめる。公明党は、それを待って推薦を表明する腹です。いまゴネているのは、党府議団のメンツを保つための時間稼ぎ。この選挙は、市長選の二の舞いだけは避けたい自公には、絶対に負けられない戦いですから」(府議会関係者)

 だとしたら、公明党も橋下候補と共倒れになるかもしれない。
 

[日刊ゲンダイ:2007年12月23日10時16分]
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 だそうです。

 日本の核保有は論外ですし、橋下候補の発言を見る限り、かなりの極右で、国家主義的な思想があるようです。
 まぁ、エンターテイメントなので、派手な言い方になったのかもしれませんけど、とりあえず、北朝鮮の政治屋さん向きの人だと思えるような発言が目立つみたいです。
 
 といいますのも、
●「日本の一番情けないところは、単独で戦争ができないこと」
 と述べていますが、日本の憲法は別名平和憲法と呼ばれ、その前文にも平和を目指すことが述べられています。
 情けないどころか、むしろ誇らしいこと何じゃないかとおもいます。
 それを戦争できないことを情けないとするのは、北朝鮮向きの政治思想ですね。

●ニート対策について「勾留のうえ、労役を科す」「税金を払わないヤツは生きる資格がない」(読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」)
 これはもう、国家主義じゃないと出ない発想ですね。
 まぁ、納税することは義務なので当然ですが、税金を納めないということで、それを理由に自由と生命を軽んじる事はできませんから。

●久間防衛相の「原爆投下はしょうがなかった」発言について、「(日本は)アメリカの核の傘に入っているから抗議もできない。日本も核兵器を持つべき」(テレビ朝日「スーパーモーニング」)
 これはもう、核兵器に対する認識は北朝鮮と変わらないところです。
 日本がどんな国是をもち、どんな条約に批准し、原子力についてどんな法律があるか知らないのでしょう。
 論外です。

●TBS「サンデージャポン」では、「(中国での日本人集団買春は)中国へのODAみたいなもの」と発言。これがきっかけで同番組を突然降板した。
 これは、情報を客観的に見れない証拠みたいなものです。

 つまり、現実を知らないことを過激な発言をしたり、人権よりも国家の利益を重んじ、情報を都合のいいように捻じ曲げる人物が大阪府知事の選挙の候補になるのは、なんともため息が出ます。
 もし、上記の発言が本音なら、主権者の意見を軽視することが予測できるからです。

 とはいいつつも、上記の理由で被選挙権は行使できない理由にはならないので立候補するなとはいえませんものね。
 ただ、ただ、選挙権を行使できる人が冷静な判断ができることを祈るほかありません。

 
 
 で、
■首相「核保有放棄は政策上の判断」(読売新聞 - 10月31日 14:32)
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首相「核保有放棄は政策上の判断」
(読売新聞 - 10月31日 14:32)

 安倍首相は31日昼、首相官邸で記者団に、自民党の中川政調会長が憲法の認める必要最小限の軍備に核も入るという見解を示したことについて、「(政府は)非核三原則において核保有を放棄している。政策上、どういう判断をしているかが実際の政治行政の場では重要で、法理論については、すでに政府見解で述べられている通りだ」と語った。

 塩崎官房長官も31日午前の記者会見で、「必要最小限の自衛のための実力という時に、法理論的、技術的に核兵器も入るかもしれないということで、政策とは別物だ」と強調した。
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 だそうです。

 で、主権者の意見は?
 とは思うのです。

 まぁ、おそらくは、政治上の一種のブラフなのでしょうが、とはいいつつも、ここで黙認していては、本当に核兵器を保有しかねません。
 もう、戦争をしたくない国民は、反対を叫ばないといけないのかもしれません。

 とはいいつつも、これまでの安倍善総理大臣の言動は、国家主義で経済的だけではなく、軍事的にも強くあれ。
 という思想が根強くあるようにおもえます。
 つまり、核武装するという世論をつくろうとしている布石であるという見方も可能ではあります。

 もっとも、それ以降、核武装の議論どころか、閣僚のスキャンダルによる支持率の下り坂でそれどころではなくなったかもしれません。。

 ともあれ、当時のタイミングとしては、国際情勢においては、北朝鮮で騒がれている間に火事場にさらりと流しておこうかなという程度で、核武装の話題を出したといえるかもしれません。

 で、きわめて個人的に、
「そんなもののために核武装を悪用するな。
 議論もしたくない」
 というのが私の意見です。

 もちろん、政治屋さんという立場をとれば、核兵器保有することにおける外交メリットは大きいのはたしかだとおもいます。
 が、私は核兵器による非人道的な殺戮の可能性は根絶すべきだと考えています。
 はだしのゲンをはじめとした、核兵器の威力を見せ付けられれば誰もが核兵器を心の底から嫌悪するものと思います。
 使わない兵器だとしても、人道的な立場からすれば、存在そのものが悪だとしかいいようのないものです。
 そして、安倍善首相は所信表明で道徳の尊さをうたっていました。
 となれば、核兵器保有自体を嫌悪すべきです。

 もちろん、安倍善総理大臣自らそんな事を言ってしまっては、ジレンマに陥るので、本人は否定しておいて、他の者には堂々と言わせ、議論ぐらいしてもいいじゃないという空気を作り、、国民に「核武装も一考しましょう」みたいな話題をつくり出そうとしているのでしょう。
 だから、私は、ふつふつと怒りを感じているのかもしれませんし、ある種過剰に反応しているのかもしれません。
 感情的といわれれば、そのとおりですが、このあたりは、どうも、だめなんですよね。

 で、日本は潜在的な核兵器保有国であるという指摘がされているように、それを実際、それをするかしないかはべつとして、もし、日本が核武装しようと思ったら、すぐに上等な物を精製できる条件はそろっています。
 さらに、それを搭載するロケットだって、自国産のH2ロケットとかあるわけです。

 このような話題づくりによって、「さすがに、核武装はだめですね」というのであれば、「さすがに核兵器はダメだから、一歩さがって原子力空母ならいいでしょう?」など、日本の軍備の強化の布石にも利用可能でもあるわけです。

 そして、「核を持たない以上、先制攻撃可能な軍備をととのえましょう」といった話の流れも作りえるわけです。
 つまり、予定の値段より高い値段をふっかけておいて、予定の値段にするという手と同様、有効ですね。

 防衛庁を防衛省に格上げもその布石でしょうし。

 一連のニュースは、主権者の意見に耳を傾けるというより、主権者の意見を操作しようという意図があるように思えます。

 日本は民主主義国家ですから、むしろ、主権者の意見を聴いた上での政治的発言をするべきだとは思います。

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