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著作権の目的

Winny開発者の有罪判決で「今後はWinnyユーザーの摘発も予想」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/12/14/14245.html

★★★ここから★★★
●侵害行為が蔓延するのは必然、被告は判決を重く受け止めてほしい~ACCS

 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)では、著作権侵害を防ぐ措置を講じないままファイル交換ソフトを開発・頒布すれば、そのネットワークを通じて侵害行為が蔓延するのは必然であるとした上で、「裁判所が認定した事実からすれば、本日の判決は妥当。被告には、この結果を重く受け止めてほしい」とコメントしている。

 さらに、「ゲームなどのソフトウェア、音楽、映画などの著作物を著作権者に断りなくWinnyを使ってアップロードすることは、著作権法に違反する行為(公衆送信権侵害)に変わりない」として、Winnyユーザーに対して違法行為を中止するように呼びかけた。
★★★ここまで★★★
 だそうです。

 正直、ファイル交換ソフト「Winny」の開発者が有罪となることは意外でした。
 法律だけで照らし合わせれば、おそらく無罪だと思っていました。

 ただし、「Winny」の開発者は、ネット社会の改革をめざした確信犯であり、ある種のモラル面では有罪というのが、私のきわめて個人的な判断でした。
 ちなみに、確信犯とは、自らの信念に基づき、自らの行為を正しいと信じてなされる犯罪という意味です。

 さて、著作権の目的は、著作者の権利を保護しつつ文化の発展に寄与することです。
 つまり、著作者の権利を害さない程度に、著作物を複製し、それをもって文化を発展させましょうという目的を持っています。
 決して、著作者の権利の独占ではありません。

 著作者の権利の独占というのは、著作者が著作物の複製にケチケチしないことであると同時に、著作者以外の著作権を持った組織が、利権の甘い蜜を必要以上に吸うことをいいます。

 さて、著作物を複製し、それを広めることは、文化の発展につながります。
 なぜなら、人は、他者の著作物に触れたり、利用することで、表現能力が高まります。
 この表現力の高まりは、まさに文化の発展となります。

 むしろ、著作物の独占こそが、文化に有害なのです。

 もちろん、著作権を主張することが悪いとはいいません。
 適切な権利の主張なら、なんら問題はありません。
 ただ、どこぞの組織のように、著作者の著作物にぶら下がり、甘い蜜を吸う組織が問題だと思うわけです。

 もちろん、 これは、かんぐりというか、私の個人的な思い込みですが、マスコミがどこぞの組織から圧力をかけて、ウィニーを強調して、情報流出の報道バンバン流せといっているような印象があります。
 もちろん、根拠など一切ありませんし、私の個人的な思い込みです。

 たしかに、個人的には、ちょっと、ウィニーはやりすぎというか、発信者の匿名化が問題であって、それがゆえに、ユーザーの心の鍵は必要だと思います。
 とはいいつつも、ウィニーの根幹にある思想はものすごくすばらしいと思います。
 利用の仕方によっては、人類の知的進化になりうるからです。

 たとえば、報道でこれを利用してみると、いろんな報道機関の報道内容が簡単に比較できるし、いろんな人の意見が聞けます。
 価値観の多様化といわれていますが、現実は、多様化しているがゆえに、逆に、自分の価値観の殻に閉じこもっている現象が起きていて、多様化なのに、各個人は、逆に多様化を理由に、自分の価値観が独我論的に固執化しています。

 その結果、他人の意見が理解できないという悪影響が深刻化しています。
 その悪影響に対して、ウィニーのようなシステムを報道で利用すれば、自分がどんな意見を持とうが、他者の意見を見聞きする事で、ある種、自分の意見が客観化が可能です。

 他にも、ウィニーの仕組みは発信者の匿名化をはずせば、ものすごい、人類の知的進化につながる利用方法があります。


 これは、あくまで、噂話ですが、カラオケ屋の、著作権の支払い算出で、パティーのときだけを計算にして、お店がガラガラのときは、「またきます」といって、支払いの計算から除外して、料金を吊り上げる方法ととるなどいうものも聞いた事があります。

 また、CDの値段が下がらないのは、実は、1回コピーされる料金を著作権料として、CDの代金に上乗せしているとか、さらに、それに他の媒体に複製されるからさらに上乗せさせようとしている動きもあるとか聞いた事があります。

 正直、なぜ、音楽の著作権の独占禁止法に引っかからないのか摩訶不思議です。

 なにはともあれ、過ぎたるは、及ばざるが如しというように、著作権、著作権とヒステリックになることは、著作権の目的に反することだということになります。

  
ちなみに、私の著作権についての見解です
パブリックドメイン(前編)
http://homepage2.nifty.com/SON/tetugaku/tetumemo03.htm#column01
パブリックドメイン(後編)
http://homepage2.nifty.com/SON/tetugaku/tetumemo03.htm#column02



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