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裁判員になって被害をうけても泣き寝入りするしかないのか?(裁判員制度への質問状 12)

裁判員制度への質問状 12

 裁判員制度について、理解するために調べたところ、下記のような疑問がでてきました。
 一見とっぴょうしもない疑問だとは思います。
 しかしながら、冷静に実際に運用すれば、それほど特殊な条件でもなく、充分に現実にありうるとはおもいます。
 疑問とともに、私なりの私見を加えて書いてみました。
 すでに、メールにて、
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/iken.html
 へは送信し、法務省へも送付する旨の返信は返って来ました。
 実際、検討されるかどうかはわかりませんが、もしよろしければ、この記事を読みながら、疑問について考えていただければ幸いです。

 ちなみに、私の感じる、裁判員制度の問題点はこちらです。
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/02/post_19.html

-------------
Q・評議の期間中に、ストレスによって何らかの病気にかかったときはどのような対処になるのですか?

 裁判員は、被告の判決を下すという非常に大きなストレスのかかる可能性が高いと考えられます。
 さらに、裁判そのものが、一般人にとって非日常であり、とても緊張することが予想され、大きなストレスがかかると考えられます。
 このようなストレスに対する対策や裁判員に精神的な負担をかけない配慮はなされているのでしょうか?

 そして、ストレスによって、何らかの病気にかかったとき、どのような対処になるのでしょうか?

 現在、いろいろ裁判員制度について調べていますが、あまりにも裁判員になった人の負担が大きいのに対し、負担にならないようにする。
 と明記しておきながら、その負担についての具体的な対策が書かれていません。
 これは、裁判員について精神的な配慮をしていないこと、そして、そもそも一般人の気持ちを考えることなく、裁判員への思いやりをもつことなく、義務のみを押し付けようとしていると判断せざるを得ないようです。
 また、裁判員についての権利がいまひとつはっきりしていない部分が、裁判員イジメがされてもなんら対策がねられていないということです。

 つまり、評議の内容で、ひどい侮辱をうけた、精神的な苦痛をうけるなどのことがあっても、守秘義務によって、裁判によって訴えることができないということです。

 こうなってくると、実質、裁判員は、精神的な苦痛を与えられても、泣き寝入りするしかない。ということになります。

 これでは、正しい法律であるというよりも、悪法になります。
 法律は守るべきであるからこそ、悪法にならないようにきちんと、対策を寝るべきです。
 そこで提案です。

 裁判員が、評議において精神的な苦痛をうけるなど、何らかの被害があった場合、評議の責任者(裁判官)を解雇する権利をもたせるべきです。
 なぜなら、裁判員に過剰な負担をかけないという責任は誰でもなく、裁判官にあり、それができなければ、責任を果たせないわけですから。
 厳しすぎるかもしれませんが、そもそも、裁判官がやるべき仕事をすればいいだけの話です。
 やるべき仕事ができなければ、やむを得ませんし、それくらい裁判員は保護されるだけの責務を果たしているはずです。

 


疑問リスト

 裁判員に選ばれた人が失踪中、ないし連絡が取れなかった場合はどうなるのですか?

 地震などの天災による災害による、被害を理由に裁判員を辞退する事はできないのですか?

 評議中、裁判官の説明が難しすぎて、どうしても理解できないときはどうするのですか?

 評議中、裁判官の説明が、丁寧であっても、一般常識的な単語の意味と法律用語の意味の違いによって、まったく異なる文脈になることが予想され、それによる、誤解が生じる可能性についての対策は立てているのですか?
「例:悪意など」

 信じられないところから、個人情報が漏洩する時代です。万が一、裁判所から個人情報が漏洩した場合、裁判所はどのような責任をとるのでしょうか?

 裁判員の選任手続きにおいて、場外される条件の一つとして、理由を示さない不選任請求を受けたものというのは、どういうことですか?
 
 公判や評議中に、重くない病気(風邪など)ではあるものの、一般的に仕事を休むような症状のときは、どうなるのですか?

 仕事が忙しいものの、裁判所が辞退を認めず、それによって、損害が生じたとき、裁判所はどのような補償をする用意があるのですか?

 結婚式と裁判員である期間が重なったときはどうするのですか?

 経営者が裁判員になり、何日も裁判によって休んだときに、顧客に仕事を断られてしまった場合、どうなるのですか?

 投資家が裁判員になり、株取引が出来なくなってしまった場合はどうなるのですか?

 裁判官や法律の専門家が裁判員になることはあるのですか?


 妊婦の女性が裁判員に選任されるのですか?
 また、選任されたとして、辞退は可能ですか?

 裁判員に選任されたあとに、重いケガや病気にかかったときはどうなるのですか?

 健常者以外の方が裁判員になったとき(盲目、難聴など)の用意は万端ですか?

 骨折などのけが人は、裁判員を辞退できるのですか?

 裁判の結果に対して、裁判員の評価を記事にすることは可能ですか?

 
裁判員になることで、逆恨みされた場合はどうなるのですか?

 https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_5d93.html

万が一、専門家に法律のことを知らないために馬鹿にされた場合どうなるのですか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_5d93.html

マスコミにしつこく質問、かつ狡猾に質問されて、結果的に秘密が漏れてしまった場合、マスコミに責任はないのですか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_4aa5.html

裁判員に対して,その仕事に関して頼み事をする行為というのは、マスコミのインタビューも含まれますか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_8a96.html

裁判員になり、守秘義務をまもりつつも、裁判員であることを隠して、裁判についての個人的意見を述べる事は禁止されますか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_9b26.html

自分が裁判員であることを、自分の意思で言うことに、なんら問題はありませんか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/12/post_6c43.html

評議のとき、裁判員がメモを取る事は許されますか?
そのメモが不慮の事後により、外部に流出したときはどうなるのですか?

https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/12/post_70f9.html

裁判員や裁判員であった、親族以外の大切な人(恋人や友人)を脅した場合は処罰されないのですか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/01/post_d9cd.html

直接秘密は守ったが、言葉の端々から、憶測や推測がたまたま当たっていて、結果的に秘密が漏れてしまったような形になった場合はどうなるのですか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/01/post_cd49.html

「評議」を決めるとき、全員一致なのか、多数決であったのか? ということについては明確にされるのですか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/01/post_c6af.html

出張などにより、外国にいた場合、裁判員は辞退出来ないのですか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/01/post_e82c.html



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コメント

 お久しぶりです。

 トラックバック先にもありますが、評議の中で不法行為を受けた場合は事実上「泣き寝入り」です。しかも、最近の裁判では「知的障害女児の被害証言は信用性がないので無罪」とか「密室の取調べでの不法行為はあったとはいえないので国家賠償請求は棄却する」という判決があったのですが、このような判決が出されるのは半ば司法界の常識ということで、裁判官はその常識を最も知る立場でもあるのです。ですから、これを悪用して評議中にセクハラや名誉毀損が行われる危険性は極めて高いといわざるを得ません。

投稿: 高野 善通 | 2006.02.15 21:14

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受信: 2006.02.15 21:10

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