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守秘義務は厳しすぎないか?(裁判員制度への質問状 9)

裁判員制度への質問状 9

 裁判員制度について、理解するために調べたところ、下記のような疑問がでてきました。
 一見とっぴょうしもない疑問だとは思います。
 しかしながら、冷静に実際に運用すれば、それほど特殊な条件でもなく、充分に現実にありうるとはおもいます。
 疑問とともに、私なりの私見を加えて書いてみました。
議のとき、裁判員がメモを取る事は許されますか? すでに、メールにて、
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/iken.html
 へは送信し、法務省へも送付する旨の返信は返って来ました。
 実際、検討されるかどうかはわかりませんが、もしよろしければ、この記事を読みながら、疑問について考えていただければ幸いです。

 ちなみに、私の感じる、裁判員制度の問題点はこちらです。
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/02/post_19.html

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Q・直接秘密は守ったが、言葉の端々から、憶測や推測がたまたま当たっていて、結果的に秘密が漏れてしまったような形になった場合はどうなるのですか?

 裁判員になる人は、特別な訓練をうけた人とは限りませんから、誘導尋問などされたり、自分自身の経験を口にしないということは無理は話です。
 それを義務づけるとするなら、裁判員になる資格となるべきな訓練が必要になるというものです。

 実際、過去の日本において、陪審員制度が適応されたとき、陪審員になった経験者は、陪審員になってよかった、良い経験をしたという回答がほとんどだったと聞いた事があります。
 この結果を考えれば、裁判員制度において、裁判員もまた同様の結論を出す可能性は高いと思います。
 だからこそ、その良い体験というものを、他者に語り伝えたいと思うことは極自然なことです。
 さて、守秘義務において、私の知る限り、かなり漠然な範囲を意味し、どこまで話してよいかの基準が明確になっていません。
 そして、元裁判員が経験を語ることで社会的理解が深まるというのも事実でしょうし、それがなければ、裁判員制度そのものが、社会に浸透する事は無く、永遠に裁判員は貧乏くじのように扱われることになるでしょう。

 元裁判員が経験を語る。
 これだけでも、
 ・裁判員制度についての理解が深まる。
 ・社会に裁判員制度が浸透する。
 ・国民の意見が反映されやすくなる。

 ということに、つながる事は自明であるといえるでしょう。となれば、
裁判員制度の目的である、刑事裁判に、世間一般の価値観の導入することは達成できるわけです。

 となれば、社会においてとても有益であることは、確実だといえるでしょう。
 守秘義務という口止め法律を作る事によって、国民に司法に対する理解と支持が深まることが期待されています。

 しかし、守秘義務によって、元裁判員が経験を語ることを阻止されてしまうという、矛盾を抱えてしまうのです。
 これを、本末転倒といいます。

 さて、なぜこのような矛盾をかかえるのでしょうか?
 それは、法律において、守秘義務の範囲がたいへんだからです。
 そもそも、法律は、そういった部分を明確にするのが法律のはずなのに、曖昧なまま進めるということは大きな問題だといわざるを得ないでしょう。

 ちなみに、守秘義務に違反すると、六月以下の懲役か五十万円以下の罰金となるそうです。
 さらに、裁判員を終えた後でも、報酬目当てでなくても評議の経過を他に漏らしただけで罰金刑が適用されるそうです。
 これは、横暴で、暴力的な法律だといわざるを得ないように感じます。
 いわば、合法的な脅迫が可能だといえることです。

 裁判員制度そのものの目的を妨げ、合法的な脅迫を可能にする法律は悪法だといわざるを得ないでしょう。

 悪法であれば、それを変えるべきです。
 この問題点を解消するのは、ただ一つ、裁判員についての法律に、どこまで話してよいかの基準を明記する。
 という一点にかぎるでしょう。

 
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疑問リスト

 「評議」を決めるとき、全員一致なのか、多数決であったのか? ということについては明確にされるのですか?

 出張などにより、外国にいた場合、裁判員は辞退出来ないのですか?

 評議の期間中に、ストレスによって何らかの病気にかかったときはどのような対処になるのですか?


 裁判員に選ばれた人が失踪中、ないし連絡が取れなかった場合はどうなるのですか?

 地震などの天災による災害による、被害を理由に裁判員を辞退する事はできないのですか?

 評議中、裁判官の説明が難しすぎて、どうしても理解できないときはどうするのですか?

 評議中、裁判官の説明が、丁寧であっても、一般常識的な単語の意味と法律用語の意味の違いによって、まったく異なる文脈になることが予想され、それによる、誤解が生じる可能性についての対策は立てているのですか?
「例:悪意など」

 信じられないところから、個人情報が漏洩する時代です。万が一、裁判所から個人情報が漏洩した場合、裁判所はどのような責任をとるのでしょうか?

 裁判員の選任手続きにおいて、場外される条件の一つとして、理由を示さない不選任請求を受けたものというのは、どういうことですか?
 
 公判や評議中に、重くない病気(風邪など)ではあるものの、一般的に仕事を休むような症状のときは、どうなるのですか?

 仕事が忙しいものの、裁判所が辞退を認めず、それによって、損害が生じたとき、裁判所はどのような補償をする用意があるのですか?

 結婚式と裁判員である期間が重なったときはどうするのですか?

 経営者が裁判員になり、何日も裁判によって休んだときに、顧客に仕事を断られてしまった場合、どうなるのですか?

 投資家が裁判員になり、株取引が出来なくなってしまった場合はどうなるのですか?

 裁判官や法律の専門家が裁判員になることはあるのですか?


 妊婦の女性が裁判員に選任されるのですか?
 また、選任されたとして、辞退は可能ですか?

 裁判員に選任されたあとに、重いケガや病気にかかったときはどうなるのですか?

 健常者以外の方が裁判員になったとき(盲目、難聴など)の用意は万端ですか?

 骨折などのけが人は、裁判員を辞退できるのですか?

 裁判の結果に対して、裁判員の評価を記事にすることは可能ですか?

 
裁判員になることで、逆恨みされた場合はどうなるのですか?

 https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_5d93.html

万が一、専門家に法律のことを知らないために馬鹿にされた場合どうなるのですか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_5d93.html

マスコミにしつこく質問、かつ狡猾に質問されて、結果的に秘密が漏れてしまった場合、マスコミに責任はないのですか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_4aa5.html

裁判員に対して,その仕事に関して頼み事をする行為というのは、マスコミのインタビューも含まれますか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_8a96.html

裁判員になり、守秘義務をまもりつつも、裁判員であることを隠して、裁判についての個人的意見を述べる事は禁止されますか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_9b26.html

自分が裁判員であることを、自分の意思で言うことに、なんら問題はありませんか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/12/post_6c43.html

評議のとき、裁判員がメモを取る事は許されますか?
そのメモが不慮の事後により、外部に流出したときはどうなるのですか?

https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/12/post_70f9.html

裁判員や裁判員であった、親族以外の大切な人(恋人や友人)を脅した場合は処罰されないのですか?
https://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/01/post_d9cd.html


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