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行政によるヒートアイランド現象の対策について

小泉内閣メールマガジン第199号】「打ち水」で涼しくを読んだ感想を、小泉内閣に送信した内容です。

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「打ち水」で涼しくへの感想です。

> 昔はよく夏になると路地に水をまいたものでした。「打ち水」をす
>ると涼しくなる、昔の人の知恵はたいしたものです。
 地下鉄や、民間でおこなわれているいわゆる打ち水大作戦においては、良いことだと思います。
 が、行政には行政にできることがあると思います。
 ましてや、メールマガジンにおいて、行政ではなくそれ以外の紹介に従事することに違和感を覚えました。
 もし、ヒートアイランド現象を扱うなら行政なら、どんな対策をしているのか、これからしようとしているのか?
 ということがしりたかったのです。

 対策として、人工排熱の低減化というものを行政で行うのなら、地球温暖化対策である、二酸化炭素排出軽減とからめても進められるでしょうし、都市の緑化運動を行政として推進するというのなら、日本の農業の活性化とからめていけるでしょう。
 一つの問題は複数の問題が絡み合っていることは、三位一体改革を推進している小泉内閣であれば、理解しているはずです。
 
 ユウセイミンエイカと叫んでばかりいて、その効果が本当に、小泉内閣が目指していたものは、構造改革そのものではなく、構造改革によって得られる効果、すなわち、景気の回復だったはずです。
 「構造改革なくして景気の回復なし」という言葉が、いつしか、竜頭蛇尾の大言壮語になってしまいました。
 なぜなら、政府の発表を聞く限り、ユウセイミンエイカという構造改革なくして、どうも、景気が回復しつつあるからです。
 となると、国民は痛みばかり負わされてしまった事になります。
 初心忘れるべからずという言葉がありますが、私には、小泉内閣の初心が忘れ去られているように思えてなりません。
 それとも、それを忘れたマスメディアと私たちが悪いのでしょうか?

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 ところで、打ち水大作戦というものがあります。
 バラバラに打ち水をするのではなく、みんなで、打ち水をしますよ~という日時日を決めておいて、いっせいに打ち水をする。
 そうすることによって、路面にまかれた水が蒸発するときの気化熱とともに、路面の熱をもっていき、涼しい風を起こそう。
 という運動です。

 個人的には素敵な運動だと思います。
 行政が動かぬのなら、われわれが。という自主性がありながら、押し付けがないところが特に素敵です。

 ですから、それ自体は良いことだと思います。
 が、それだけに、打ち水の話をプロパガンダ(政治宣伝)に使われるのは不愉快です。

 さて、そもそも、ヒートアイランド現象とはどういったものなのでしょう?
 ヒートアイランド現象とは、都心における気温が都市郊外に比べて、非常に高くなり、気温が高くなる部分だけをみると、地域都心部を中心とした島のようになる現象のことを指します。

 では、ヒートアイランド現象は、どのようなメカニズムでおこるかというと、まず、「ヒートアイランド循環」と呼ばれる風の流れがあるそうです。
 「ヒートアイランド循環」は、都市部において、建物や道路の蓄熱、人工排熱などによって郊外よりも温度が高くなるために上昇気流が生じます。
 その上昇気流は、地上では郊外から都心へ、上空では逆に、都心から郊外への空気の循環流が発生します。
 更に、この上昇期流は都市で発生した、汚染物質を巻き上げる形になり、「ダストドーム」と呼ばれる都市上空で汚染物質をドーム状に覆う現象が起こってしまいます。
 このように、ヒートアイランド現象は、単なる都市が熱によって、生活しにくくなるだけではなく、大気汚染問題でもあると考えることができます。
 
 さて、ヒートアイランド現象の考えられる原因を挙げてみます。

1・道路舗装による、アスファルトの道路は、太陽の熱射で、夜間に蓄積された熱が放出される。

2・緑地面積が小さいため、植物や地表からの水分の蒸発量が減少し、蒸発潜熱が減少する。

3・都市の人工的な排熱量が増加する。

4・高層建物などの壁面で多重反射による、都市の構造物が加熱され易くなる。

 というところです。
 問題の解決策の基本は原因を自覚し、問題の原因をなくしたり、原因を無効化することです。

 もちろん、結果に対する対策もありますが、それは、つじつまあわせのつぎはぎ対策になってしまい、問題解決の先送りにしかなりません。
 とどのつまりは、根本的な問題の解決にはならないということです。

 となれば、行政には行政の問題の対策方法というものがあるはずです。
 たとえば、
(1)人工排熱の低減化
(2)都市における緑や水辺の保全
 というものです。

 で、どうせ、プロパガンダするなら、人口廃熱低減化をこんな風にしていますよとか、都市の緑化をこんな風にしてますよ。
 というくらいのことをして欲しいわけです。
 それを、他人のふんどしで相撲をとるように、民間の活動をネタにプロパガンダするのは、大変不愉快なことです。

 さらにいえば、人工排熱の低減化は、地球温暖化対策という必要に迫られているものでもあるのです。
 もちろん、都市における緑や水辺の保全。
 これって、すなわち、農家がプロフェッショナルのはずです。
 だったら、ほら、日本の農業活性化につながるというものです。
 所詮、日本の行政は、現場を知らないし、問題を単品でしか見れないわけです。

 一つの問題を解決するためには、他の複数の問題を解決することであるということを、なんでわからないのでしょうか?

 でも、郵政民営化は、三位一体改革の一つでしたよね?
 三位一体改革とは、まさに、一つの問題を解決するためには他の問題を解決することであるというものだったはずです。
 分かっていないはずはないのに・・・なぜ?

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