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魅力ある出版物とは

 こんにちわ。呟き尾形です。

 みなさんは、複本(副本)というものの存在はしっているでしょうか?
 複本とは、ある図書館において、複数冊存在する同一書籍のことを指します。

 たとえば、図書館の蔵書の中に、複数の本が存在するような本のことです。

 これは、近年「図書館でベストセラーの新刊本が大量に貸し出されるために、新刊本が売れにくくなっているのでは?』とする、出版社と著作者の指摘が、おこなわれています。
 これは、本来ならば書店で購入されるはずだった本が、図書館で借りられてしまうため、その分の利益が損なわれてしまうということです。
 まぁ、確かに、普通の商品ならその主張も正しいようにも聞こえます。

 それに対して図書館側とすれば、「図書館を利用しない全ての人が書籍を購入するとは限らない」という意見もあります。
 むしろ、「図書館で本を借りた事がきっかけで、書籍を購入する場合もある」という主張がなされ、実際の損失利益を測る事は困難と言うことになります。
 

 両者の意見を尊重するなら、「書籍に対する公共貸与権」を認めることでしょうが、誰が支払うのか? ということになれば、当然、貸し出すたびに借りる人が支払うことになるのは、これまでのパターンです。
 さらに言えば、現在の日本の著作権法において、著作物を自由に使える場合の中で図書館の規定において、さまざまな矛盾が発生するともいえますし、著作権の目的そのもの根底が揺るぎかねます。

 著作権法の目的は、著作者の権利だけを守るのではなく、著作物を文化の発展に活かすことも目的として存在します。
 著作権を主張するとき、その性格上、著作者の利益だけが問題になっていることが多いようです。

 ただ、あくまで私見ですが、より本質的な問題は、そういったところにはないように思います。
 単純に、著作権の利益の方ばかり目がいって、商品である著作物の魅力がないのではないかということです。
 図書館で借りるということは、大抵1回だけです。
 1回読めば終わりの著作物なら、買う価値もない著作物である。
 という消費者のメッセージであるともいえます。

 使い捨ての著作物を使い回しするような戦略そのものに間違いがあるともいえますし、そもそも、出版物の価格が高すぎるということです。
 しかし、何度でも読みたいと思う魅力ある著作物なら、図書館でいくら貸し出されようとも売れるはずです。


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