教育について
教育について
私、呟き尾形は、幼いころの教育者はテレビだった。
だから、誰も自分の質問に応えてくれない。ただ、ただ、一方的にテレビの
中の存在が、自己主張している。たまに、自分に呼びかけてくれるが、それ
は、呼びかけてくれるふりをしているだけだ。
だから、自分の抱いた疑問には自分で答えを出すしかなかった。
他の大人に聞いても、ちんぷんかんぷん。
それもそのはず、質問している方がちんぷんかんぷんなのだ。
その上、私が抱いている疑問はテレビの中の存在からのメッセージであっ
て、質問する大人のメッセージではない。
その思いが強く強く、私の心の中で残っていた。
子供を持つ身になって、そのことが自覚できるようになった。
だから、子供の言葉に真剣に耳を傾けるようにしている。子供のいうことだ
からあしらわないように。
子供だって人間なのだ。ウマく理論的に、論理的に自分の思考をまとめられ
ないだけ。あしらわれれば、大人と同じように心が傷つく。体の傷の回復力が
強い分、心の回復力はあまりにも弱すぎるのだ。
私たちはそれを忘れて、教育しようとしている。
3アウトチェンジ。
ふと、今、思い出した。知っている人は知っている「遊人」という漫画家
の、短編集にあった作品の中にある言葉。
「教育とは教えないことです!」
教育とは教えることではない。教えないことで、自分で考えることを教える
ことだ。
※この本文は下記URLの”呟き尾形の哲学手記”に掲載しています。
http://homepage2.nifty.com/SON/tetugaku/tetumemo01.htm
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