平成仮面ライダーの哲学性(クウガ) 2
クウガは空我というのが、今のところの結論です。
空我? なにそれ?
まぁ、物語では「みんなが笑顔でいるために、そのために今自分ができる無理をしちゃう、雄介とその仲間達」の姿が描かれています。
クウガというドラマの中に2000年という日本の人々が抱えている問いかけがちりばめられているんですよね。
それをさりげなく、笑顔で答えきってしまう五代雄介。かくありたいものです。
その中に育児に悩むキャリアウーマンな母親の姿と問いかけがあります。
「私はあの子にとっていい母親なのかしら?」
その中には心無い言葉に傷つき、暴力を振るおうかと悩む若者の問いがあります。
彼女は 心無い言葉を投げ付けられて 傷ついていた。
その言葉を放った少女を「ひっぱたいてもいいよね」と雄介に問う。
「人間だから あるよね そういう気持ち」と 彼女の気持ちに頷きながらも「でも拳をふるったら その応酬にしかならない。大事な事は 相手に
それは間違いだって きちんと伝える事なんじゃないのかな」
と 答える雄介。
「五代さん さっきから 綺麗ごとばかりじゃない」
「そうだよ。
でも だからこそ 現実にしたいじゃない。
ホントは 綺麗事が いいんだもん」
まぁ、こんな感じの会話でしたかね。
平成仮面ライダーは、真っ向から現代日本人が抱えている問いに応えようとしています。
たしかに、お母さんがよろこぶ、イケメンライダーです。
たしかに、お父さんが喜ぶ、子供向け番組とは思えない難しい設定と背景です。
たしかに、子供が喜ぶ、子供向け番組です。
でも、そこにこめられている、あまりにもさりげない演出はまさに哲学と呼べるように思えます。
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