カテゴリー「呟き尾形の創作童話・小説」の38件の記事

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 5

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 5

呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回からSF小説、Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」
を更新していきます。

 この小説は、WRPG、Sun Of Nightのリプレイを小説にしたものです。
http://son001.hp.infoseek.co.jp/

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 4 へ戻る
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2008/07/sunof_b0f0.html
----------------
Sun Of Night
はじめに神、天地を創りたまえり 5
●工藤香子(くどう きょうこ)
 病院の廊下から、ハイヒールを履いた時の独特のコツコツと言う、足音が聞
こえてくる。
 彼女は白衣に身を包み、少し栗色がかった髪色で、セミロングの髪は仕事の
邪魔にならないように、後ろでまとめている。
 全体的にしっとりさらさらとした感じで、陶磁器のような色白さが清楚な印
象を与える。そんな外見に加え、黒く、大きな猫を思わせる瞳は、一見クール
に見える女医だ。
 女医の名は工藤香子(くどうきょうこ)と言い、知的な印象の外見とは裏腹
に、昨日見たVNETのドラマを思い出し、そっと涙ぐんでいた。どちらかと
いえば姉さんタイプで、困っている人を見ると文句を言いながら助けてしまう
性格に加え、沈着冷静そうに見える外見から創造できないが、少々短気で、本
人も気にしているがあまり改善されてないようだ。
 また、はっきりと物を言うタイプだが、時と場所と何より人を選ばず、つい、
言い過ぎて後で後悔してしまう。
 もちろん、仕事では、丁寧な言い方をするが、普段は普通の若い女性同様の
話し方をする反面、同僚の証言によると、「最近の若い子の言葉は乱れている」
と、嘆いているという、少々、おばさんくさい面もある。
 香子は、精神科医を目指していたのだが、新人のころ、治療方法で過ちを犯
したことより、断念した。
 内科は地味で嫌、小児科は子供が嫌い、婦人科は男性がいない、耳鼻咽頭科、
眼科は問題外、...ということで外科医にした。しかし、精神科医を目指し
ていた為、精神分析などの基本知識はそれなりにもっている。
 半年前、恋人と別れて以来、とくに出会いはないようだ。
「あら、黒輝先生、徹夜あけですか?」
 香子は、廊下ですれ違った無精ひげがよく似合う、黒輝相馬(くろきそうま)
に声をかける。
「ええ、それでは私は帰宅するので・・・」
 黒輝はぶっきらぼうに言い、その場を去った。
(あれで、もうちょっと愛想がよければ合格なんだけどなぁ・・・)
 香子はため息混じりに腕組をしながら、黒輝の背中を見ていた。 

● 小川真琴(おがわ まこと)
 パソコンのディスプレイに写る白い文字は、ゆっくりと伝送されてくる。
 ディスプレイを見つめるのは小川真琴(おがわまこと)、女の子にしては短
すぎる髪だが男の子だとしたらちょっと長めで、華奢な体つきは何処か中性的
である。そのことが、マコトの性別の判断を難しくさせている。TシャツにG
パンという何処にでもいる男の子のような格好をしている。
 そして、マコトはディスプレイのメッセージに目を向けた。
>こんばんはマコト。依頼の情報は添付ファイルの中にある。いつものタクの
公開カギで圧縮ファイルを解凍できるようになっている。
4649。
 マコトはその文字を読み終えると、両手を広げて、目にもとまらぬブライン
ドタッチで、パスワードを打ち込む。
>お、さすがに速いね。そうそう、ちょっと面白いネタがあってね。YS製薬
をハッキングしたらリリトっていうハンドルでヘンなメッセージが届いたんだ。
"これ以上深入りすると、あなたは私のモルモットになります"だってさ、笑っ
ちゃうよね。
 マコトはY・E・Sと入力した。
>あ、そうだ。今度仕事以外でチャットしない? 僕も忙しいけれど、来週の
土曜ならあいているんだ。
 マコトは上を向き、サイバーアイに自分のスケジュール表を映し出す。しか
し、その日は、久々に母である異生物学者の小川一砂と食事をとる予定が入っ
ていた。
 マコトは間髪いれずにN・Oと入力する。
 しばし、ディスプレイが沈黙した後、TAKUがLOGUOFFしました。
というメッセージがディスプレイに残された。
「リリト…、聞いたことの無いハンドルだな。新人のハッカーか、ヴァーチャ
ルヒューマンか…」
 ヴァーチャルヒューマンとは、「NET上にのみ、その存在を確保される」
で、中央コンピュータの完全監制下にある、ネット上にのみ精神体が残った存
在であり、現在、ヴァーチャルヒューマンをADのアプリケーションとするか
どうかは現在の所は賛否両論で、その時の彼らの人権についても議論を呼んで
いる。
 しかし、肉体を失い、精神のみで生きているといわれて良いのだろうか? 
そんな取り留めのない事を考えながら、探偵サイトにアクセスする。
 マコトは、アクセス状況一覧を高速スクロールさせ、誰がどの情報サイトに
アクセスしたかサイバーアイに記憶させた。
 そのスクロールした一覧にはタクのIDがアクセスした形跡は見られなかっ
た。
(さすがだな。タクは。アクセスした形跡も見せないなんて…)
 マコトはそんなことを考えながら、タクから貰ったキーファイルを使い、探
偵の仕事を始めた。 
---------

 
-------------
呟き尾形の創作小説一覧
●Sun Of Night
Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 1 
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2007/03/sunof_43d4.html

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 2
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2007/10/sunof_16fd.html

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 3 
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2008/03/sunof_322d.html

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 4

●ショートショート
きょうぼうざい(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_41bd.html

おとこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/06/post_a4a3.html

いのち(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/07/post_5a24.html


たばこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/08/post_1385.html

じゆう(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/09/post_2c0c.html

リトルボーイ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/11/post_e09f.html

●コラボ小説
サンフィッシュサブマリン(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_dce4.html

エコサブロー(呟き尾形の創作童話・小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/09/post_236c.html

●魔女っ娘めぐたんシリーズ
魔女っ娘めぐたんVS怪盗えみたん(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_42ee.html


まじょっこめぐたんの食卓日記(呟き尾形の創作小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7888.html

魔女っ娘めぐたんお掃除日記(呟き尾形の創作童話)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_faf5.html

●12の恋の物語シリーズ
RUNNER(呟き尾形の創作童話・小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/10/runner_0ea9.html

MOON LIGHT(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/moonlight_22fa.html

BITTER MEMORY(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_41e8.html

HEAT DAY LOVESONG
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/heatdaylovesong_e0da.html

★★★


★★★呟き尾形のホームページ 白い時計塔のある村の更新情報
 さて、ここからは、ホームページ更新情報です。
http://homepage2.nifty.com/SON/
 今回は、占いを非科学的だと思う方へメールマガジン 占いを非科学的だと思われる方へ第93回、天文学と星占いの矛盾 を更新しました。
 次に、呟き尾形の哲学手記哲学のトチュウ哲学のトチュー(呟き尾形語録)2真の正義とはを追加しました。

 
★★★ 呟き尾形の質問 コーナー (アバウトミーのアンケート)43

★★★ 呟き尾形のつくった占い

★★★ 環境対策は、日常の掃除からもはじめられる エコ掃除 でアフィリエイト


★★★ 呟き尾形のサイト リンク集
呟き尾形の雑記帳
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
http://plaza.rakuten.co.jp/tubuyakiogata/
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
http://etphp.hp.infoseek.co.jp/index.html
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
http://blog.livedoor.jp/tubuyaki1/
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
http://son.cocolog-nifty.com/etp_pb/
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
http://ogataengei.web.infoseek.co.jp/
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

http://son.cocolog-nifty.com/backnumber/
呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
http://wiki.livedoor.jp/tubuyaki1/
私的資料的サイトです。

言葉生花
http://ogata01.hp.infoseek.co.jp/
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
http://son001.hp.infoseek.co.jp/
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
http://blogs.yahoo.co.jp/tubuyaki_o
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
http://flour.at.webry.info/
花の性質や育て方、画像などをアップしているblogです。


呟き尾形の哲学手記
http://blog.so-net.ne.jp/tetugaku/
哲学をキーワードに更新しているblogです

直売花紀行
http://blog.goo.ne.jp/ffogata
花を生産している直売所のblogです

名言の鐘
http://maximbell.blog19.fc2.com/
呟き尾形の名言集のバックナンバーです。

呟き堂
http://son.cocolog-nifty.com/tubuyakidou/
ホビー、ゲーム、本、DVDなどを陳列しています。


Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 4

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 4

呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回からSF小説、Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」
を更新していきます。

 この小説は、WRPG、Sun Of Nightのリプレイを小説にしたものです。
http://son001.hp.infoseek.co.jp/

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 3 へ戻る
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2008/03/sunof_322d.html
---------
Sun Of Night
はじめに神、天地を創りたまえり 4

●矢島智樹(やじまともき)
・・・事件の現場・・・。
矢島は血の海の中にいた。
「これで、何件目だ?」
「これでもう5件目です」
たずねられた警官は記録を引き出し、簡潔に答えた。
答えに眉間の皺をよせ、血の海の元へと近づいた。現場はマツド第4高校。被害者はここの教師らしい。
今は無残な姿で、残りの血を流しながら横たわっている。目は見開き、恐怖に凍ったままだ。
現場に手をつけないのが捜査の鉄則だが、矢島はあえてそれを無視し、被害者の瞼を閉じてやった。
「チーフ、矢島チーフ」
後ろから、A4サイズくらいのコミュニケーターを持った警官がそう呼びかけた。
その意味を察したのか、さっきとは違った意味で眉間に皺をよせ。面度くさそうに、それを受け取った。
「矢島か。現状はどうだ」
細身だが、威厳の有りそうな髭をはやした制服姿の人物がディスプレイに映し出されていた。
「どうもこうも、前回と同様、ひどい有様ですよ。署長。よりによって、学校ですよ」
無造作に髪をかきあげながら、あきれるように言葉にだした。
「まぁ、そう言うな。たまたま学校だっただけだ。次は病院かもしれんし、警察署で、この私が八つ裂きにされるかもしれないのだぞ」
署長は冗談交じりだが、声のトーンは変わらず低い声で言った。
一つため息を吐くと、「で、なんです。」と説教だけはごめんだねと言いたげに、逆に話を切り出した。
手元の書類を確認したのか、目線を一度落としてから怪訝そうな顔で伝えた。
「要件は二つだけだ。一つは現状の報告をまとめてほしいんだが、できれば今日中に」
矢島は時計を見て時間を確認してため息を吐きながら。
「今日中ですか?」
「あぁ、そうだ。上の方がうるさいものでな。一応把握しているものの正式なものが欲しいそうだ。
 情報源さえしっかりしてれば私のほうでまとめはするが。」
「はぁ・・」と気が無い返事。
「それと、もう一件だが・・・・・」
「なんです?」
「だいぶ前に、申請していた休暇が受理された。期間は明日から3日間だ」
伝えた本人もなっとくのいかない顔をしている。矢島の眉間に皺が寄るのを見て言葉が出ないうちに口を開いた。
「私にも理解はできんが、申請し受理されたもは仕方が無い。今日の報告をまとめたら、明日からは暇をとれ。いいか、明日からは自由だからな。すこしゆっくりと自由に時間を使え。いいな」
反論を許さぬまま、コミュニケーターの画面がブラックアウトした。
申し渡された矢島は、あっけに取られ、しばし放心していた。
矢島はやがて何かをあきらめるように、眉間の皺を解き、警官にコミュニケーターを手渡すと、自分の車へと歩いていった
「自由・・・・ねぇ・・・」
と、自由ってなんだっけと言いたげにつぶやいた顔には、苦笑がこぼれていた。

●ナオ・ベルディス
 ナオ・ベルディスは、整った容姿に、エキゾチックな雰囲気をかもし出す、金茶色の髪にダークブルーの瞳、日仏ハーフの男性である。
そんなナオの職業は、パペットパイロットである。パペットとは、5m~8mの人型ロボットで、戦争勃発前の宇宙開発で開発が盛んに行われた。軍事用に乱開発された時期もあるが、その後、APS(Auto Pilot System)、AD(Auto Doll)の発達により、最前線での活躍は少なくなり、戦場現場直接指揮に使用されることになる。
 パペットには大きく分けて2種類あり、作業用パペットと軍事用パペットがある。
 LD内では作業用パペットがよく見かけられ、現在ではコンパクト化され、2メートルのパペットも存在するようになった。旧世紀の工事関連の機械機能を汎用的にこなせる万能ロボットとなっている。そういったパペットの需要とともに、パペットを操縦するパイロットも貴重な存在となっている。
故に、ナオの仕事は工事現場になることが多い。ナオは現場でのパペットパイロットとしての仕事を終えて、このまま帰ろうかと考えていた。
「お兄さん、食事でもどう?」
 背後から女性の声が聞こえてくる。
 ナオが振り返ると、鼻につく香水のにおいを振り撒く化粧の厚い女性がいた。
洋服、バック、アクセサリーはすべてマツドLDでは流行の物だ。
 女性はいかにも自分の容姿に自信があり、自分に声をかけられたことを感謝しろと言わんばかり口紅のついたタバコを投げ捨てる。
 巷では、彼女のことを美女と呼ぶかもしれないが、ナオにとってはうざったい女性でしかなかった。
「悪いけど、忙しいんでね」
 ナオは適当にあしらい、女性を無視してその場を立ち去る。後ろから、女性の罵声が聞こえてきたが、気にはならなかった。
「女なんてあんなものだ・・・」
 ナオは一言呟いた。

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 4 へ進む
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2009/09/sunof-6802.html
-------------
呟き尾形の創作小説一覧
●Sun Of Night
Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 1 
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2007/03/sunof_43d4.html

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 2
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2007/10/sunof_16fd.html

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 3 
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2008/03/sunof_322d.html

●ショートショート
きょうぼうざい(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_41bd.html

おとこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/06/post_a4a3.html

いのち(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/07/post_5a24.html


たばこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/08/post_1385.html

じゆう(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/09/post_2c0c.html

リトルボーイ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/11/post_e09f.html

●コラボ小説
サンフィッシュサブマリン(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_dce4.html

エコサブロー(呟き尾形の創作童話・小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/09/post_236c.html

●魔女っ娘めぐたんシリーズ
魔女っ娘めぐたんVS怪盗えみたん(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_42ee.html


まじょっこめぐたんの食卓日記(呟き尾形の創作小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7888.html

魔女っ娘めぐたんお掃除日記(呟き尾形の創作童話)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_faf5.html

●12の恋の物語シリーズ
RUNNER(呟き尾形の創作童話・小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/10/runner_0ea9.html

MOON LIGHT(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/moonlight_22fa.html

BITTER MEMORY(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_41e8.html

HEAT DAY LOVESONG
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/heatdaylovesong_e0da.html

★★★


★★★
 さて、ここからは、ホームページ更新情報です。
http://homepage2.nifty.com/SON/index.htm
 今回は、呟き尾形の哲学講座、第92回、中世哲学 スコラ哲学 普遍論争を更新しました。
 次に、呟き尾形の哲学手記哲学のキッカケを更新しました。
 次に、呟き尾形の今の政治に物申す原発ニュース所感、を追加しました。

★★★

★★★



呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方、画像などをアップしているblogです。


呟き尾形の哲学手記
哲学をキーワードに更新しているblogです

直売花紀行
花を生産している直売所のblogです

名言の鐘
呟き尾形の名言集のバックナンバーです。

呟き堂
ホビー、ゲーム、本、DVDなどを陳列しています。


Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 3

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 3

呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回からSF小説、Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」
を更新していきます。

 この小説は、WRPG、Sun Of Nightのリプレイを小説にしたものです。
http://son001.hp.infoseek.co.jp/

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 2 へ戻る
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2007/10/sunof_16fd.html
---------
Sun Of Night
はじめに神、天地を創りたまえり 3

●神崎耀(かんざきあきら)
 窓際のテーブルで時間を潰していた学生たちが少しだけざわめいた。
 恵子、彪雅、ジン、ジョーの視線が窓の外に向けられる。
 そこには、神崎耀が隣りに女性を連れて喫茶ルナに来たのである。学生たち
は耀の友人らしく、耀の隣にいる女性に釘付けである。
 口々に耀に耀の隣にいる女性のことを聞く。
 長い黒髪に清楚な雰囲気が近寄りがたく感じるのだが、友人一同はこれをきっかけにお近づきになりたいと思っているのが目に見えて分かった。
「いや、彼女は花岬暁子(かみさきあきこ)さん。近くに越してきて、こんど家の学校に転校することになったんだ」
「引っ越してきたばかりで、分からないことばかりですけれど、よろしくお願いします」
 暁子が丁寧に一礼をすると、今まで沈黙を守っていた喫茶ルナにあるディスプレイが突然つく。
 臨時ニュースのヴィジョンメールが届くと、スイッチが入る仕組みになっている。
『ニュースをつたえます』
 電子的な声がニュースを淡々と伝える。その内容は、連続猛獣殺人事件の内容で、マツド第4高校の教師が、猛獣に襲われたというニュースであった。
 そして、猛獣の画像が確認されそれがディスプレイに映し出される。
 全身が闇のような黒で、所々に丸い傷があり、血が噴き出している。猛獣は豹のようなしなやかな体つきに、緑ががかった蛍光色の丸い瞳が残忍な光を放っていた。
 白いはずの牙は鮮血に染まっており、その場からすぐに闇の中に溶けこむように画面から消え去った。
 そして、喫茶ルナに沈黙が駆け抜けると、犠牲者のデータがディスプレイを流れる。
「おい、あれ・・・・。担任の内村だぜ」
 耀がそう呟くと友人達は無言で頷いた。

●綾小路ゆうあ(あのやこうじ・---)
 綾小路ゆうあは、20の新聞記者である。茶色い長い髪は、みつあみにして後ろに束ねて邪魔にならないようにしている。
 意志の強そうな視線は、今話題となっている連続猛獣殺人事件の資料に向けられている。
「おい、綾小路、ミーティングだ」
 そういったのは、自称綾小路の世話役、富樫慶次郎(とがし・慶次郎)である。見た目は怖いが、一緒に仕事をすると案外優しいこの男は、口が悪いくせに照れ屋である。
 今後の新聞についてのスケジュールの報告が終わると、はげ頭の編集長が
「他になにか意見は?」という。大抵、この言葉がミーティングの終わりを告げるが、ゆうあは思い切って挙手した。
「なんだ? 綾小路」
「は、はい。あのう、なぜ連続猛獣殺人事件について、もっと詳しい報道しないのでしょうか? LDの人々は身近な危険に精確な情報を知りたがっています」
「綾小路!」
 富樫がゆうあをしかりつけるように言う。
「ああ、富樫。それは私から説明しよう。身近な事件だからこそ、うかつに報道できないんだよ」
「納得できません!」
「綾小路!!」と富樫。
「まぁ、まぁ、富樫。ためしに綾小路に取材を任せよう。そうすれば納得するだろう。そうだな、綾小路」
「はい!」

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 4 へ進む
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2008/07/sunof_b0f0.html
-------------
呟き尾形の創作小説一覧
●Sun Of Night
Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 1 
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2007/03/sunof_43d4.html

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 2
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2007/10/sunof_16fd.html

●ショートショート
きょうぼうざい(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_41bd.html

おとこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/06/post_a4a3.html

いのち(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/07/post_5a24.html


たばこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/08/post_1385.html

じゆう(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/09/post_2c0c.html

リトルボーイ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/11/post_e09f.html

●コラボ小説
サンフィッシュサブマリン(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_dce4.html

エコサブロー(呟き尾形の創作童話・小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/09/post_236c.html

●魔女っ娘めぐたんシリーズ
魔女っ娘めぐたんVS怪盗えみたん(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_42ee.html


まじょっこめぐたんの食卓日記(呟き尾形の創作小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7888.html

魔女っ娘めぐたんお掃除日記(呟き尾形の創作童話)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_faf5.html

●12の恋の物語シリーズ
RUNNER(呟き尾形の創作童話・小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/10/runner_0ea9.html

MOON LIGHT(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/moonlight_22fa.html

BITTER MEMORY(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_41e8.html

HEAT DAY LOVESONG
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/heatdaylovesong_e0da.html

★★★
★★★
 ここからは、ホームページ更新情報です。
http://homepage2.nifty.com/SON/index.htm
 まずは、呟き尾形の哲学講座、第87回、中世哲学 アウグスティヌス 終末論 を更新しました。
 次に、小説4枚の絵画夜の安らぎ 1 を更新しました。


★★★



呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。


呟き尾形の哲学手記
哲学をキーワードに更新しているblogです

直売花紀行
花を生産している直売所のblogです


Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 2

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回からSF小説、Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」
を更新していきます。

 この小説は、WRPG、Sun Of Nightのリプレイを小説にしたものです。
http://son001.hp.infoseek.co.jp/

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 1 へ戻る
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2007/03/sunof_43d4.html

-------------

Sun Of Night
はじめに神、天地を創りたまえり 2

●九重神一郎(ここのえ じんいちろう)
 九重神一郎は大きなミラーシェイドをかけた身長190㎝の大柄な体格をコ
ートで覆い、その顔には大きな傷跡が彼の過去の影を無言で語りかけていた。
 物陰に隠して、鋭い目つきで月のシンボルが描かれた喫茶ルナの看板を観察
する。
 神一郎は地図を見ながら喫茶ルナを確認して、様子をうかがっている。
 神一郎が喫茶ルナからクリスチャンのシスターの恰好をした女性が出るのを
確認すると、喫茶ルナに入る。
 カランコロン
「いらっしゃーい」
 神崎恵子の声が喫茶店に響く。
 ジンはカウンターにふてぶてしく座ると、重々しい口調でブレンドコーヒー
を注文し、喫茶ルナの周りを見渡した。まるでジンの視線で喫茶ルナの中を撮
影するように・・・・。
「はい。かしこまりました。ブレンド一つですね」
 にこやかな接客は恵子の十八番であるし、実際、恵子は人を外見で判断した
りはしないようだ。
 だが、神一郎が頼むときに見せた義手はさすがの恵子も驚いたようだ。
「2、3聞きたいことがある。
 この男を捜しているのだが、見たことはないか?」
 神一郎が一枚の写真を恵子に見せる。
「まてよ。ずいぶん無礼じゃないか?」
 恵子より先に口を出したのは彪雅だった。彪雅は今にも神一郎に殴りかかりそ
うな勢いで睨み付ける。
「客が道を尋ねるように、俺は子の写真の男を見たことがあるかどうか聞いて
いるだけ・・・・」
 彪雅が喧嘩を売るような態度でジンに言うが、恵子が間に割って入ってきた。
「彪雅、やめて。この写真の人を見たことがあるわ。たしか・・・・そう、教会の
牧師さんが記憶喪失の人の身柄をしばらく引き取っていたはずよ」
「ありがとう・・・・」
神一郎は一言礼を言うと、喫茶ルナからでていった。

●轟丈太郎(とどろき じょうたろう)
 轟丈太郎は、元、バイクレーサーにして、ロックバンドのベーシストだった。
しかし、理由は不明だが、今では、喫茶ルナの配達のバイトをしている。LD
は通信網が発達しているため、ヴァーチャルタウンによって買い物をすること
が常識となっている。つまり、自宅にいながら買い物をし、商品が手元に届く
とのだ。
 その為、どのような飲食店でもよりスピーディーな宅配便は欠かせないもの
になっている。
 丈太郎は店の前にバイクを止め、ヘルメットを脱ぎ、長めの流れるような上
を首を振って右手で軽く整えると、バイクのキーの形をしたイヤリングをした、
10代後半から20代前半のいかにも、生意気そうな顔が現れる。
 年上の女性から言わせれば可愛い、年下の女性からいわせればかっこいいと
言うぐらいの差はあれど、生意気だがどこかにくめない雰囲気があった。
 ジョーはヘルメットを抱え、喫茶ルナへ入る。
「ただいま!」
「あ、おかえりなさい! ジョー。早かったわね」
 丈太郎ことジョーは恵子の笑顔を独占したことに一瞬の満足感を感じる。彪
雅は少々恨めしげにジョーを見る。
「あれ? ジンさんなんでここにいるの?」
 ジョーは神一郎に向かって質問する。
「え? 知り合いなの?」恵子がすかさず質問する。
「ああ、俺のバイト先の探偵事務所の探偵・・・・」なぜジンがここにいるのかと
いいたげにジョーは言った。
「人捜しの仕事だよ」ジンがぶっきらぼうに言う。
「ああ、そうなの? 彪雅さん。大丈夫だよこの人。見たくれと口は悪いけど、
悪い人じゃない」
「ジョー、一言多いぞ」とジン。
「一応、フォローしているつもりなんだけどなぁ」
 ジョーは皮肉な笑みを浮かべてそう言った。

 
Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 3 へ進む
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2008/03/sunof_322d.html
-------------
呟き尾形の創作小説一覧
●Sun Of Night
Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 1 
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2007/03/sunof_43d4.html

●ショートショート
きょうぼうざい(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_41bd.html

おとこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/06/post_a4a3.html

いのち(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/07/post_5a24.html


たばこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/08/post_1385.html

じゆう(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/09/post_2c0c.html

リトルボーイ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/11/post_e09f.html

●コラボ小説
サンフィッシュサブマリン(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_dce4.html

エコサブロー(呟き尾形の創作童話・小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/09/post_236c.html

●魔女っ娘めぐたんシリーズ
魔女っ娘めぐたんVS怪盗えみたん(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_42ee.html


まじょっこめぐたんの食卓日記(呟き尾形の創作小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7888.html

魔女っ娘めぐたんお掃除日記(呟き尾形の創作童話)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_faf5.html

●12の恋の物語シリーズ
RUNNER(呟き尾形の創作童話・小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/10/runner_0ea9.html

MOON LIGHT(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/moonlight_22fa.html

BITTER MEMORY(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_41e8.html

HEAT DAY LOVESONG
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/heatdaylovesong_e0da.html

★★★
 ここからは、ホームページ更新情報です。
http://homepage2.nifty.com/SON/index.htm
 呟き尾形の哲学講座、第82回、教父哲学 アウグスティヌス 信仰と知性を更新しました。
 次に、リンク集占い系リンク集に、占い師 藤森緑の部屋を追加しました。

★★★



呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。


呟き尾形の哲学手記
哲学をキーワードに更新しているblogです

直売花紀行
花を生産している直売所のblogです


Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン


| | コメント (0) | トラックバック (0)

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 1

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回からSF小説、Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」
を更新していきます。

 この小説は、WRPG、Sun Of Nightのリプレイを小説にしたものです。
http://son001.hp.infoseek.co.jp/

-------------

Sun Of Night
はじめに神、天地を創りたまえり 1

 そこは闇。
 闇の中に一条の光が駆け抜ける。
 闇が強ければ強いほど、僅かな光はまぶしくもなる。闇に照らされた光が徐
除に大きくなろうとしている。闇すなわち夜。光すなわち太陽。
 夜に輝く太陽こそが真実を知る・・・・。

はじめに神、天地を創りたまえり。
 神が自らの姿に似せてアダムを創造し、アダムの肋骨からイヴを作り出した。
アダムとイヴは祝福され、楽園を任せた。禁断の木の実を口にしないことを約
束して。
 そして、アダムとイヴは神との約束を破り、禁断の果実を口にして楽園を追
放された。
 それからアダムの子孫は科学を手にし、自ら楽園を作り出した。アダムの子
孫は欲望の果実を口にしてその楽園すらも破壊した。
 ・・・・人類は・・・・核のスイッチを押したのだ!
 一瞬の熱と光の波で破壊された楽園の荒野に、時折見かける様々な形をして
いる巨大な建造物がある。
 この物語の舞台となるLDは、お椀を逆さにしたような、丸いドーム型で、
核の熱で所々溶けてはいるが、それは作業用パペットとAuto Dollと
呼ばれるアンドロイドが日々修理している。
 核戦争による核の冬が終わり、人が出ても問題のない状態ではあったが、こ
の荒廃した生命力を総て焼き尽くされた死の土地に誰が好んで外に出るだろう?
 LDの住人はLDの中で豊かな暮らしを捨ててまで外に出ようとはしなかっ
た。
 アダムとイヴが禁断の果実を口にするまでその楽園にとどまったように・・・・。

●マツドLD
 関東は比較的LDが多い。ここ、マツドLDもそのひとつである。
 もとより、環境破壊が進んでいたことが、住民の危機感を煽りよりその要望
が高かったことが上げられる。
 LDの中はLDの荒野になる前の青い空の映像を写し出されており、その天
井を支えるようにそびえ立つ丸い樹氷のように白い柱が所せましと規則的に並
んでいる。
 白い建造物には規則的に丸い窓があり、その窓から洩れる光と視線から、そ
の建造物がたんなる柱でないことが分かる。
 その柱達をつなぐように半透明のパイプには丸みを帯びた車が風のように走
っていた・・・・。

●真理逢(まりあ)
 真理逢は時代錯誤な修道院から出てきたような恰好で、南のLDから高速レ
ールバスを乗り継ぎ、ここ、マツドLDまで訪れた。
「ここがマツドLDね」
 可愛らしい顔立ちに白い肌、臼茶色の瞳は印象的で、目が合うだけで見えな
い不思議な力で吸い寄せられそうな錯覚を抱く。
 そんな彼女の目的は荒廃した地の住人に主の御言葉を伝えることだった。
「叩けよ、さらばひらかれん・・・・よ」
 そう呟き拳をギュッと握る真理逢はマツドLDにある教会の場所を聞くため、
近くにあった喫茶店に立ち寄ることにした。
 カランコロン
「あ、いらっしゃーい」
 明るく通る声は元気な若い女性の声だった。
 喫茶店の中には元気そうなショートカットの女性がカウンターの中でくたび
れたスーツを着た大柄な男がくわえタバコをして、カウンターにいるショート
カットの女性と親しそうに話していたようだ。
「お! あまり見かけない顔だね。今日は新顔さんが2人目。それにむさい男
じゃなくて」
 大柄な男は真理逢をまじまじと見てそう呟く。
「やめなさいよヒョウガ。お客様に失礼よ」
「いて! だって恵子(けいこ)ちゃん。この喫茶店、客なんて俺とアキラの
友達ぐらいしかこないだろ?」
「あ、あのー・・・・」
「あ、はい。失礼しました。お好きな席について下さい」
 恵子は太陽のようなスマイルで接客する。
「いえ、その、教会はどちらにあるのでしょう?」
「え? ああ、教会ならそこの信号を左に曲がったところにあるぜ。
 そうそう、俺は神崎彪雅(かんざきひょうが)だ。
で、この娘が、この店のマスターの神埼恵子(かんざきけいこ)。俺の従妹さ」
 彪雅が説明すると、真理逢は慇懃な態度でしとやかに一礼をする。
「それはどうもご丁寧にありがとうございます。私は真理逢と申します」

Sun Of Night 「叩けよ、さらば開かれん」 2 へ進む
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2007/10/sunof_16fd.html
 

-------------
呟き尾形の創作小説一覧
●ショートショート
きょうぼうざい(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_41bd.html

おとこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/06/post_a4a3.html

いのち(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/07/post_5a24.html


たばこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/08/post_1385.html

じゆう(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/09/post_2c0c.html

リトルボーイ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/11/post_e09f.html

●コラボ小説
サンフィッシュサブマリン(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_dce4.html

エコサブロー(呟き尾形の創作童話・小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/09/post_236c.html

●魔女っ娘めぐたんシリーズ
魔女っ娘めぐたんVS怪盗えみたん(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_42ee.html


まじょっこめぐたんの食卓日記(呟き尾形の創作小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7888.html

魔女っ娘めぐたんお掃除日記(呟き尾形の創作童話)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_faf5.html

●12の恋の物語シリーズ
RUNNER(呟き尾形の創作童話・小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/10/runner_0ea9.html

MOON LIGHT(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/moonlight_22fa.html

BITTER MEMORY(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_41e8.html

HEAT DAY LOVESONG
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/heatdaylovesong_e0da.html
-------------

ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。


呟き尾形の哲学手記
哲学をキーワードに更新しているblogです


Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

リトルボーイ(呟き尾形の創作小説)

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、8月6日の広島原爆記念日をきっかけに書いた短編小説です。
 広島原爆記念日をきっかけに、調べた内容を、ファンタジー世界という
フィクションの世界で書き起こしてみました。
 タイトルは、「リトルボーイ」です。

--------------
リトルボーイ


 
 僕は、父、アトムによって造られた。
 父、アトムは、王宮魔術師であり、大臣のプルトンととも
に、王国のために日夜魔法の研究をしていた。
 僕の名は、リトルボーイ。
 魔道兵器である。
 魔道兵器なのに、僕に意思があるのは、僕が造られた目的
にあるのだという。
 僕が作られた目的。
 それは、殺戮と破壊。
 僕は殺戮と破壊を目的に造られた魔道兵器。
 僕の最初の実験は大成功だった。
 父、アトムは、僕をどこにでもあるような町に連れて行き、
僕からずっと離れた位置に、兵士たちが隊列を作っていた。
 兵士たちの隊列は、僕から見れば玩具の兵隊のようだった。
「いいぞ、わが息子よ。
 実験を開始だ」
 父、アトムの思念が伝わってきた。
 僕は僕の中にある魔道兵器を発動させた。
 魔道兵器は、呪文の詠唱の代わりに、光を放ちながら臨界
点まで分裂し、そして、破壊の閃光を放つ。
 殺戮と破壊の閃光は、熱線と衝撃波という形で2重に僕の
周りの物質は、元の形を失い、黒焦げになる。
 そして、命あるものの命を奪っていった。
 玩具の兵隊は無事だったようだが、後日、彼らは、謎の病
死をとげた。
 これが、魔道兵器、マナ分裂の威力である。

 マナ。
 すべての物質、すべての命に宿る力。
 魔法使いはこのマナを使って様々な魔法を使う。
 マナの正体については、一切わかっていない。無の異空間
から来たとも、世界そのものであるとも、太陽から送られて
きたものだとも言われている。
 ただ、わかっている事は、マナというものがあるというこ
とだ。
 父、アトムは、このマナ分裂を発見した。
 父、アトムは、マナはすべての物質、すべての命に宿るの
だが、実は、このマナこそが物質と命を形成している事を発
見した。
 つまり、物質をマナに変換することによって、行き所の無
くなったマナは、大きな殺戮と破壊の閃光となって、熱線と
衝撃波を生むのである。
 また、この閃光を浴びた命あるものは、命を形成するマナ
のバランスが崩れやがて死に至るのだという。

 実験は成功である。それも、予想以上の殺戮と破壊を発
揮した。
 僕は優秀な魔道兵器なのだ。
 これで、僕は父、アトムに必要とされる。
 しかし、僕の期待とは裏腹に、父、アトムの反応は僕の期
待を裏切るものだった。
「これほどまでとは・・・」
 父、アトムの思念が伝わってくる。
 違う、それは僕の期待する思念ではない。僕は、父、アト
ムに造られ、父、アトムに必要とされるために存在してい
るのだ。
 そんな思念は送らないでほしいと心から願った。
「わが息子よ、お前の力は、王や大臣の理性をも破壊してし
まう。
 王や大臣は、お前の力を知れば、野心を刺激し、必要以上
の殺戮と破壊を誘発させてしまう。
 とくに、プルトンはお前の力を悪用しようとするだろう。
 お前は存在してはならない魔道兵器になってしまったのだ」
 父、アトムの思念は僕の存在価値を奪った。
 そんな、だったら、僕はどうすればいいのだろう。
 だが、そんな悩みはすぐ解決してくれた。
 王が、僕を必要としてくれたのだ。
 父、アトムは僕の能力を隠蔽し、王に伝えなかった罪で死
刑になることになった。
 僕は、僕の存在価値を奪おうとした父、アトムがそうなる
事は当然のようにおもった。ただ、1通の手紙が届けられた。
 父、アトムの弟子、ウランだ。
 ウランは、父、アトムと同様に、王に僕を使わないように
進言したらしい。
 ウランだけではなく、僕を造った魔法使い全員がそうだと
いう。
 だけど、僕を使うためには、僕を造った魔法使いが必要で
あるという理由かから、ウランたちは死刑を免れたらしい。
「リトルボーイ」ウランの思念だ。ウランは思念を続ける
「いいか、リトルボーイ。
 俺たちは、お前の事を愛している。
 これは、お前の父も同じだ。
 だから、これから伝える言葉は、俺たちの言葉だと思って
もいい。
 リトルボーイ。
 お前の破壊の力は強すぎた。
 お前がひとたび破壊の閃光を放てば、一つの城なんてすべ
てガレキのヤマになり、それ以上の人の命を奪ってしまう。
 マナ分裂が起こると、連鎖反応で必要以上の破壊の力が
発揮されるからだ」
 それは、実験によって僕も知っている。
 でも、殺戮と破壊のために造られたのは僕だ。
 僕は、父、アトムやウラン。
 あなたの目的を果たしたまでだ。なのに、予想以上の成
果になぜよろこんでくれないのだ。
 王はあれほど喜んでいたのに。
「仕方がない。
 では、お前に、わが師、アトムが予知したものを思念か
ら送ろう。
 それが、わが師にして、お前の父、アトムが命を賭けて
止めようとしたことだ」

 それはまさに地獄絵だった。
 撒きのごとく燃え盛るのは、モノではなく、人であった。
 燃えるはずのものは燃える前に灰になり、目に見えぬ僕
が放った閃光は、生き残った人々の体から命を蝕んだ。
 かろうじて生き残った人間は、地獄の亡者のごとく行列
をなし、水を求め、求めた水を飲んだとおもえば、そのまま
命を引き取った。

 アトムの予知はまだ続くが、初めて僕は、魔法使いから
の思念を拒否した。
 こんなの、こんなの僕はいやだ。
「そうだ、だからこそ、お前の父は命をかけたのだ。だ
から逃げよう。
 わが師アトムは、お前に意思を与えた。
 それはなぜかわかるか、リトルボーイ」
 そういえば、なぜだろう。
 僕が単なる魔道兵器なら、僕が僕である必要もない。
 僕はもしかしたら、父、アトムに愛されていたのだろ
うか?
「そうだ。
 そして、俺もまたお前を兄弟のようにおもっている」
【だまれ! 裏切りもの。魔道兵器をそそのかすな】
 怒鳴り声が聞こえたかと思うと、ウランは魔法で貼り
付けにされた。
「お前は、プルトン!」
【プルトン宰相様とよべ、無礼者】
「宰相だと、一回の魔術大臣が宰相だと?」
【ウランよ、まだ気がつかなかったのか?
 アトムなど気がついたから、さっさと死刑になったの
だろうに。
 アトムも鈍感な弟子をもって不幸じゃわい】
 プルトンはカラカラと笑い声を上げた。
「なぜ、わが師はそれを俺に・・・」
【お前ごとき未熟者が知れば、すぐに尻尾がでるとい
うものだ。
 今のようにな。
 ひひ、もうすでに、王はワシの操り人形じゃ。
 さて、リトルボーイよ。
 ヘタに妄想するな。アトムがお前に、意思を与えた
のは、ワシの命令だからじゃ。アトムめの愛などというくだらぬものではない

 意思があれば、状況に応じることができる。
 意思がなければ、敵国に奪われてしまったときに、
悪用される。
 わが軍が、敵国のマナ分裂兵器を奪ったようにな。
 なに、あともう少しで、敵国の首都アータムゴラート
でアトムの予知は実現するさ。
 それは、リトルボーイ、お前によってではなく、敵国
が開発したマナ分裂魔道兵器によってだ。それで、マナ
分裂の技術もなくなり、敵国もいなくなり、他の国々の見せしめになる。
 なまじ、意思を持たせた分面倒になったが、なに、お
前が要るだけでいい。
 今から使う、マナ分裂魔道兵器を使って、わが王国に
はもっと凄い兵器があることを伝えれば、各国はそれに恐れてワシの王国の言
いなりだ。
 なにせ、お前はマナ分裂の能力とともに、瞬間移動す
る能力がある。
 だから、一瞬でお前をどこに行くようにでも命じる事
ができる】
 そうか、これが、父、アトムが心配したことだったの
か!
 僕は、僕の存在価値を奪ったとおもっていた父、アト
ムの言葉を思い出した。
「わが息子よ、お前の力は、王や大臣の理性をも破壊し
てしまう。
 王や大臣は、お前の力を知れば、野心を刺激し、必要
以上の殺戮と破壊を誘発させてしまう。
 とくに、プルトンはお前の力を悪用しようとするだろ
う。
 お前は存在してはならない魔道兵器になってしまった
のだ」
 違う、父、アトムは、僕の意思とは関係なく、僕を悪
用しようとしていた事を心配していたんだ。
 それに、あんな予知、実現させない。
【ふん、それにしても、アトムのやつ、魔道兵器に良心
なんて余計なものを。
 まぁ、いい、魔法牢にお前を入れておけば、お前はも
う瞬間移動できないのだからな。
 今頃、マナ分裂魔道兵器がアータムゴラートを破壊し
ているさ。
 さて、お前の魔力を封印させてもらうぞ】
「リトルボーイ、お前なら、プルトンの野望を打ち砕け
る。
 アータムゴラートに行け!
 お前なら、お前の父の予知を防げる!」
 僕は、ウランの言葉を聞いて、とっさにアータムゴ
ラートへ瞬間移動した。

 目の前に、マナ分裂魔道兵器のあった。
 アータムゴラートの人々はパニックになって、悲痛な
悲鳴を上げていた。
 アータムゴラートの魔法使いは必死に、マナ分裂を
止めようとしている。
 自分の造った魔道兵器を制御しきれないということ
なのだろう。
 とっさに、ここまで着たけれど、僕は一体何が出来
るのだろう?
 そう考えているうちに、魔道兵器が僕の目の前でマ
ナ分裂をし始める。
 マナ分裂は呪文の詠唱の代わりに、光を放ちながら
臨界点まで分裂し、そして、破壊の閃光を放つ。
 マナ分裂。
 マナはすべての物質、すべての命に宿り、マナこそ
が物質と命を形成している。
 マナ分裂は、物質をマナに変換することによって、
行き所の無くなったマナは、大きな殺戮と破壊の閃光
となって、熱線と衝撃波を生む。
 また、この閃光を浴びた命あるものは、命を形成す
るマナのバランスが崩れやがて死に至る。
 マナ分裂・・・。
 起こってしまえば、この街が地獄と化してしまう。
 僕は目の前で、マナ分裂が始まっている魔道兵器
を見た。
 そうだ! 一か八かの賭けだ!
 僕は、僕の中にある魔道兵器を発動させた。
 目の前の魔道兵器は、破壊の閃光を放つ。
 僕の魔道兵器は、目の前の魔道兵器より一瞬遅れて
閃光を放った!!!
 世界は白く、何も無かった。
 僕は賭けに負けたのだろうか。
 しかし、そこには、世界が黒焦げになる地獄は無
かった。
「良くやったぞ、わが息子、リトルボーイよ」
 父、アトム?
 死んだはずでは?
「そうさ、死んださ。
 だからこそ、この無の異空間で、お前とこうして
話せるのさ。
 マナ分裂は、マナを暴走させ、マナのバランスを急
激に崩すことにある。
 だが、マナ分裂にマナ分裂を加えれば、そのバラン
スは元に戻ろうとして、余分なマナは、こうして無の
異空間にマナが送られる。
 つまり、魔道兵器の力が相殺されたということだ」
 父、アトムの思念は、喜びに満ちていた。
 僕は、僕の能力によって、父、アトムを喜ばせるこ
とができたのだ。
 僕は、生まれて初めて、うれしいとおもった。
「それではしばしのわかれだ、リトルボーイよ」

 僕は気がつくと、アータムゴラートの街中に立って
いた。
 アータムゴラートの人々は僕を歓声で迎えてくれた。
 僕は、その歓声をよそに、僕は、僕の意思で、何を
すべきかわかったことに喜びをかんじていた。
 すると、プルトンのような目をしたアータムゴラート
の大臣が僕に美辞麗句の賛美を長々と述べた後に、
手を差し伸べてくる。
 僕は、これから、プルトンやアータムゴラートの大
臣のような野心家の野心を打ち砕くという目的をもっ
たのだ。
 僕の破壊の力は、僕が新たな目的をもつことで、
単なる殺戮の魔道兵器ではなくなる。
 魔道兵器が悪いのではない、魔道兵器を悪用する
人間が悪いのだ。
 そう、僕以外の誰かが、マナ分裂を使おうとした
ら、僕がそれを相殺させればいい。
 僕の存在価値は他人に必要とされるからじゃない。
 僕は、僕の目的を持つことが僕の存在価値なんだ。

 そうして、僕は、大臣の手を払い、アータムゴラート
の人々の目の前を去った。

---------------

8月6日は、広島原爆記念日です。
それをきっかけに、調べた内容を、ファンタジー世界という
フィクションの世界で書き起こしてみました。
ご存知のとおり、リトルボーイは、広島に使われた原爆の
名前です。
アトムは原子、ウランは原爆に使われる原料です。

 原爆は本来存在してはいけない兵器なのかもしれませんが、
原爆が悪いというよりも、原爆を悪用する人間が悪いのだ。
ということを忘れてはなりません。

 

-------------
呟き尾形の創作小説一覧
●ショートショート
きょうぼうざい(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_41bd.html

おとこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/06/post_a4a3.html

いのち(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/07/post_5a24.html


たばこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/08/post_1385.html

じゆう(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/09/post_2c0c.html

●コラボ小説
サンフィッシュサブマリン(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_dce4.html

エコサブロー(呟き尾形の創作童話・小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/09/post_236c.html

●魔女っ娘めぐたんシリーズ
魔女っ娘めぐたんVS怪盗えみたん(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_42ee.html


まじょっこめぐたんの食卓日記(呟き尾形の創作小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7888.html

魔女っ娘めぐたんお掃除日記(呟き尾形の創作童話)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_faf5.html

●12の恋の物語シリーズ
RUNNER(呟き尾形の創作童話・小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/10/runner_0ea9.html

MOON LIGHT(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/moonlight_22fa.html

BITTER MEMORY(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_41e8.html

HEAT DAY LOVESONG
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/heatdaylovesong_e0da.html
-------------

ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

じゆう(呟き尾形の創作小説)

呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、討論小説というジャンルを勝手につくってみました。
 タイトルは、「じゆう」です。

--------------

じゆう

 モラル仮面。
 それは、世の中の反道徳的な屁理屈を倒すため、悪の屁理屈組織
エゴイダーの屁理屈を論破し、世の中のモラル回復を勤める正義の
使者のモラルの戦い(討論)の記録である。

 かくて、モラル仮面は、大切な人を守るため、わがまま博士に直
談判に成功した。
「くっくっく、よくぞここまで来たな、モラル仮面よ」
(それよりも、わがまま博士。おまえは人の生死を自由にできると
いったが、それは放縦だ!)
「なにをいう、モラル仮面よ。我輩はマッドな科学の力がある。誰
にも邪魔は出来ん。自由とはわがままのことだ。
 故に我輩は自分のやりたいようにわがままに、愚民に死をあたえ
ることができるのだ」
(はぁ? 自由はわがまま? この辞書読んでみな)
「なに、このマッドなサイエンティストのわがまま博士に辞書を読
めと?
 我輩の辞書に不可能という文字はないのだ! ぐわっはっはっは」
(じゃぁ、その辞書は落丁本だよ。不可能という単語がないんでしょ。
 それにマッドとはいえ、サイエンティストを名乗るんだったら、
客観的なものを直視するべきジャン)
「ぐむ。それも正論。よかろう、その辞書読んでやるぞい。
 なになに、他からの強制・拘束・支配など受けないで、自らの意
思や本能に従っていること・・・。
 自らを統御する自律性。内なる必然から行為する自発性がその内
容で、これに関しての主体の能力・権利・責任などが問題となる」
(それ、わがまま? 同じ辞書でしらべてごらん)
「ぐむむ、ならば特別しらべてやろうではないか
 ええっと、”わ・が・ま・ま”っと。
 な、なんと!
 他人のことを考えず、自分の都合だけを考えて行動すること、身勝
手ぇ。
 じ、自由とは違う。似ているようだが違うぞ
 わがままとは自分のやりたいことをするのが本質だが、自由は他
から拘束されることがない反面、自律性という自分を律するという
自分自身を能力、権利、責任において拘束する、つまり自分自身を
拘束するという意味だ」
(さすが、マッドとはいえ、サイエンティスト。客観的な視点をも
てるね)
「ええい、うるさい。自由とはわがままというのは、間違いだ。
 みとめよう。しかし、自由とは自らの意思や本能に従うことだ。
 ならば、我輩が愚民に死を与えたいという欲求を満たすことでは
ないか。我輩は、死を与える能力もある。我輩は天才だからその権
利もある。そして、マッドな事をするのは、マッドサイエンティス
トたる我輩の責任である!」
(どこをどう、自律しての! 自律、調べてみなさい)
「まったく、辞書辞書とうるさいやつめ」
(落丁本の辞書片手に何いってんの!)
「なになに、”じ・り・つ”っと
 他からの支配や助力を受けず、自分の行動を自分の立てた規律
に従って正しく規制すること。
 のー ぷろぶれむ!
 問題ないではないか!
 我輩は、まさしく、自分の行動を自分の立てた規律に従って正
しく規制しておる」
(まった! 欲望に従っているだけで、何を規制している!)
「・・・え? ・・・規制? ・・・して・・・ない・・・」
(そう、あんたは、自分の都合で自由を解釈しているにすぎない。
つまり放縦なだけ)
「うるさい! 我輩は我輩を見下した愚民どもに復讐するのだ!」
(そんなの、自業自得だよ。社会には社会のルールがあるし、そ
れを守る責任を果たさない人間、当然権利をえられない。軽蔑さ
れて当然さ)
「がーん、我輩が責任を果たしていない・・・」
(他のことははかわいそうだから指摘しないけど、
 今回の場合、人に死を与えたとき、どんな落とし前がつけられ
るんだよ)
「我輩はて、天才だから権利があるのだ」
(その権利はどんな義務をはたしたの? それに責任・・・)
「ええい、責任、責任とうるさい。
 そもそも、加害者に責任能力がないのに遂行されたどうするのだ!
 我輩のように、遂行するのを予告したときはどうなのだ!」
(遂行された場合は、その社会のルールに従うだろうし、自由で
やったのであれば、本人の自律した規律に従うべきだね。
 遂行されることを予告した場合はどのようなどのような規律を
立てて、どのように落とし前をつけるか考えるべきだ!)
「ええい、我輩は天才なのだ、愚民が我輩に責任を負わせる能力
などあるわけがない」
(おいおい、勘弁してくれよ。辞書の内容を思い出して。
 自由の大前提に自律性があるし、問題として能力、権利、責任
がついてくるんだよ。天才のくせに忘れたの?
 それとも、客観的な自由という言葉の意味を、自分の都合で捻
じ曲げるのがサイエンティストなの?)
「そんなものは、”紳士協定”にすぎない!」
(だったら、その紳士協定なるものに、従わないということは、
紳士協定に従うことによる恩恵、つまり、様々な利益を得られな
くても文句はいえないよ)
「ええい、ルール無用なのだ!」
(だったら、こっちも、ルール無用としゃれ込みましょう。
 警察のみなさーん)
「わー、おおぜいでずるいのだー」
(ルール無用でしょ。自分だけがルールに適用されないわがまま
は、自由じゃないの)


 かくして、悪の屁理屈組織エゴイダーの、自由を放縦に摩り替
えるわがまま博士の屁理屈を論破し、わがまま博士自ら掘った墓
穴にいれることができた。
 所詮、屁理屈。
 屁理屈を重ねれば矛盾が生じ、自らの論理の墓穴を掘るのが宿命
だ。
 エゴイダーの幹部の矛盾を暴き、墓穴を掘っていくのだ!
 モラル仮面。

 

-------------
呟き尾形の創作小説一覧
●ショートショート
きょうぼうざい(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_41bd.html

おとこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/06/post_a4a3.html

いのち(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/07/post_5a24.html


たばこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/08/post_1385.html

●コラボ小説
サンフィッシュサブマリン(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_dce4.html

エコサブロー(呟き尾形の創作童話・小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/09/post_236c.html

●魔女っ娘めぐたんシリーズ
魔女っ娘めぐたんVS怪盗えみたん(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_42ee.html


まじょっこめぐたんの食卓日記(呟き尾形の創作小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7888.html

魔女っ娘めぐたんお掃除日記(呟き尾形の創作童話)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_faf5.html

●12の恋の物語シリーズ
RUNNER(呟き尾形の創作童話・小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/10/runner_0ea9.html

MOON LIGHT(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/moonlight_22fa.html

BITTER MEMORY(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_41e8.html

HEAT DAY LOVESONG
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/heatdaylovesong_e0da.html
-------------

ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムーシコスのバイオリン

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 私、呟き尾形が初めて書いた童話、ムーシコスのバイオリンの一覧です。

ムーシコスのバイオリン 1

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_a092.html

ムーシコスのバイオリン 2
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/2_921d.html

ムーシコスのバイオリン 3
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_efc2.html

ムーシコスのバイオリン 4
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_f0f8.html

ムーシコスのバイオリン 5
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_1e01.html

ムーシコスのバイオリン 6
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_b897.html

ムーシコスのバイオリン 7
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_3103.html

ムーシコスのバイオリン 8
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/06/post_f4a1.html

ムーシコスのバイオリン 9
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/07/post_ed4e.html

ムーシコスのバイオリン 最終回
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/08/post_2b6e.html

 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWA18.htm
 に掲載されている作品です。

感想などいただければ幸いです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140871698/1

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

たばこ(呟き尾形の創作小説)

呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、討論小説というジャンルを勝手につくってみました。
 タイトルは、「たばこ」です。

--------------

たばこ

「お茶の間のみなさん。こんにちわ。本日も始まりました闘論問論の時間です。
 太箱(ふとばこ)さんと琴円(ことまる)さんに煙草をテーマにお話を伺い
たいと思います」司会者は立て板に水を流すようにすらすらと話し、まずは太
箱の方を向く「まず、喫煙者の太箱さん。世間では一般的に喫煙者は肩身の狭
い思いをしていると思われますが、いかがでしょうか?」
 司会者から話をふられた太箱は緊張気味の表情で口を開く。
「そうですね。人間の社会が発足してから、精神的なストレスの発散方法とし
て薬物を使用していた。という記録が残っています。
 古くは古代エジプトはアヘンを常用していたとの記録もあります。
 もちろん、アヘン常用を是としているわけではなく、人間が社会生活をする
うえで、何らかの形で薬物に頼らざる得ない部分が発生し、現在では煙草によ
るニコチンの摂取や、お茶やコーヒーによるカフェインの摂取が一般的になっ
ているわけです」
 観客席にいた喫煙者席の人達は無言で頷き、非喫煙者席はたじろぐような空
気をかもし出す。
「なるほど。社会と薬物はきっても切れない関係であり、社会と煙草もまた同
じという訳ですね。
 では、琴円さんはそれについてどう思われます?」
 司会者は笑顔で非喫煙者の琴円に向き直る。
「いえいえ、私が喫煙者を弾劾するのは、喫煙者のマナーの悪さです。
 禁煙のエリアであるにもかかわらず、喫煙するのは問題外ですが、路上でス
パスパ喫煙する風景は、それほど珍しい風景ではありません。
 しかし、これは非喫煙者にとって迷惑に他ならない行為です」
 最後の言葉は、世界中の路上で喫煙をしていたことのある喫煙者に訴えるよ
うな口調で、少しだけカメラ目線が入っていた。
「禁煙ではないところで喫煙して何が悪い」
 太箱は腕組みをして、琴円を睨みつけた。
「やれやれ、喫煙者がそんな気持ちだから、いけないのです」琴円は肩をすく
めおどけたパフォーマンスで喫煙者を挑発しつつ言葉を続けた「そう、確かに
路上は禁煙でもなんでもありません。喫煙の自由という権利なんてくだらない
ものを主張するなら否定はしません。
 しかし、公共のエリアであり、非喫煙者の前で喫煙したとき、その煙はどこ
に消えるのでしょうか?
 喫煙者の臭い吐息は非喫煙者に無理やり吸わされているのです。
 自由と権利を主張するならマナーを守り、非喫煙者のタバコを吸わないとい
う権利を守るという義務を果たしてからにしてもらいたい。
 私はここに宣言します。禁煙エリアを設けるのではなく、喫煙エリアを設け、
喫煙エリア以外の場所は全て禁煙エリアとすることを」
 琴円は最後の言葉を叫ぶように言い終えた後に、机をバンと叩いた。その効
果があってのことか、非喫煙者側の観客席は一斉に拍手喝采を琴円に浴びせ、
禁煙者側の観客席からは無言の抗議と、太箱に対する熱い期待の視線をあびせ
る。
「愛煙家とヘビースモーカーの権利を侵害する発言ですね。
 それこそ、人の楽しみを奪う権利が非喫煙者にあるはずもありません。
 はじめに言ったとおり、これだけストレスの多い社会で、それらを手軽に緩
和できるものの一つの手段が煙草です。
 その煙草を最初から悪と決め付けるように喫煙エリア以外は禁煙エリアとす
る方法は、自分が迷惑になると感じるものはすべて排除するという、非喫煙者
の幼稚でわがままな要求としかいえません。
 大体、喫煙者は非喫煙者の気持ちを考えろといっているくせに、非喫煙者は
喫煙者の気持ちを考えていますか?」
「なんだと!」
 侮辱された琴円が立ち上がり、太箱の襟首を捕まえる。
「やれやれ、反論できないから暴力で訴えますか。だから幼稚だといわれるん
です」
「まぁ、まぁ、お二人とも。
 ここは一つ、お互いの気持ちを理解するというのが大人というものです。ま
ずは、お互いの立場を入れ替えてみましょう。琴円さんは、来年の今日になる
までヘビースモーカーとしてすごしてもなお、今日と同じ意見がいえるか? 
太箱さんは逆に1年間禁煙してもらい、今日と同じ意見が言えるか?
 お互い実際にそれぞれの立場になってみましょう。
 もちろん、条件が満たせなかった場合は、満たせなかった方の負け。という
ことで」
 二人は一瞬青ざめたが、お互いの顔を見た途端に、同時にうなずいた。
「それではみなさん。またらいね~ん!」
 尾形は満面の笑みで手を振り、琴円と太箱は苦笑いで手を振っていた。

 ・・・そして1年後・・・。

 番組は再びお茶の間に届けられた。
 全く同じ構成で、全く同じ内容になってしまった。
 ただ一つ違うのは、琴円が喫煙者の意見を主張し、太箱は非喫煙者の意見を
主張し、話が対立していた点だけだった。

「まぁ、非喫煙者の私としては、路上の喫煙だけは止めてほしいなぁ」
 司会者の尾形は、肩をすくめて心の中でそう呟いていた。

-------------
呟き尾形の創作小説一覧
●ショートショート
きょうぼうざい(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_41bd.html

おとこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/06/post_a4a3.html

いのち(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/07/post_5a24.html

●コラボ小説
サンフィッシュサブマリン(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_dce4.html

エコサブロー(呟き尾形の創作童話・小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/09/post_236c.html

●魔女っ娘めぐたんシリーズ
魔女っ娘めぐたんVS怪盗えみたん(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_42ee.html


まじょっこめぐたんの食卓日記(呟き尾形の創作小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7888.html

魔女っ娘めぐたんお掃除日記(呟き尾形の創作童話)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_faf5.html

●12の恋の物語シリーズ
RUNNER(呟き尾形の創作童話・小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/10/runner_0ea9.html

MOON LIGHT(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/moonlight_22fa.html

BITTER MEMORY(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_41e8.html

HEAT DAY LOVESONG
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/heatdaylovesong_e0da.html
-------------

ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (2)

ムーシコスのバイオリン 最終話(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 私、呟き尾形が初めて書いた童話です。
 このページは最終話です。
 第1話から読まれたい方は ムーシコスのバイオリン 1 へ

ムーシコスのバイオリン 9 へ戻る

-----------

ムーシコスのバイオリン 最終話

  さて、コヨーテに飲み込まれたムーシコス。いったいどうなるのでしょう
か?

 飲み込まれたムーシコスは、コヨーテの胃の中に落ちました。そしてそこに
は何人かの傷ついた犬の兵士とエクウスとヒュースがいました。ヒュースは今
にも消えてしまいそうなろうそくの火のように弱っています。
「大丈夫かい?ヒュース君」
「ムーシコス。ムーシコスなのかブー」
「そうだよ。僕もコヨーテに飲み込まれちゃったんだ。でもヒュース君はまだ
死んでいなかったんだね」
「でも、もうすぐ俺はコヨーテの一部になってコヨーテになってしまうブー」
「どう言うことだい?」
「消化されるのさブー。もう消化されかかってるブー。だから俺はコヨーテの
見ること感じることが少しづつわかってくるブー。そして、いつか同じように
考えるブー」
「じゃぁ、ヒュース君がヒュース君じゃなくなっちゃうのかい?ヒュース君が
コヨーテになっちゃうの?エクウスも僕もここにいるみんなも」
「そうだブー」
「そんなのやだよ」
「・・・しかたないブー」
「何とかできないのかな」
 そんなやりとりをしていると聞き覚えのある笑い声が聞こえてきました。凍
らない湖で出会ったラクスの笑い声です。
「アハハ。やっぱりあなたたちを見ていると飽きないわ」
 ラクスの声だけで姿はどこにもありません。
「ラクスさん?どこにいるんだい?」
「言ったでしょ。私には元々決まった形がないって。それにあなたが城に行く
ことが、私を城に連れていくことだってことを。
 ところでヒュースさん。あなたは知っているはずよ。ここから出る方法を」
「そうなのかい?ヒュース君」
「・・・知ってるブー。でも、このままの方がいいような気がするブー。だっ
てここから出ても俺はどうせ小間使ブー。だったらこのコヨーテと一緒に暴れ
回りたいブー」
「そ、そんなヒュース君。それは違うよ。うまく言えないけどそれは違うよ」
「ふん、俺の気持ちは分からないブー」
「そうね。あなたのような意気地なしの気持ちは分からないわ」
 ラクスが冷たく突き放しました。
「そんな、ひどいよラクスさん。僕には少しだけど分かるような気がする。
ヒュース君は、ヒュース君は周りの人に認めて欲しいんだ。どんなことでもい
い。ただ同じ立場の人として認めて欲しいんだ。でも周りのみんなが認めてく
れない。たったそれだけなんだ」
「・・・音ブー。大きな音を出せばいいブー」
 蚊の鳴くような声でヒュースは言いました。
「音・・・そうか!ありがとうヒュース君!」
 ムーシコスはさっそくバイオリンを弾き始めました。クニークルスから受け
取った銀色のペンダントも光りだして、銀のペンダントとバイオリンが一つに
なり、バイオリンは銀色のバイオリンになりました。銀色のバイオリンはいつ
もより大きな音を出してコヨーテの胃の中に響きました。それは白い時計塔の
鐘の音のように大きくて綺麗な音でした。
 バイオリンの音はコヨーテの胃の中を響きわたり、胃の中の壁が音でふるえ
始めました。バイオリンの音は雑音から音楽に変わっていきました。
「うが!いでぇ!いでぇ!腹がいでえぇ」
 コヨーテは満腹の腹を抱えて苦しみ始めました。おなかからバイオリンの音
が聞こえてきます。コヨーテのおなかは風船が膨らむように膨らんでいきま
す。
「だじげでえぇぇぇ」
 どんどん大きくなるコヨーテの腹はついに空気の入れすぎた風船のように破
裂してしまいました。一部始終見ていたクニークルスはただ唖然としていまし
た。ヒュースと数人の犬の兵士が、倒れ込んでいました。そしてムーシコスが
水に包まれバイオリンを弾いていました。水はムーシコスつれてを謁見の間の
方へ飛んでいきます。に雄々しいたてがみをなでながらいいました。

「う~ん。なんだぁ」
 クニークルスは口をポカンとあけて立ち尽くしていました。

 謁見の間ではウルペースの幻舞が終わろうとしていました。するとバイオ
リンの音が語りかけてきます。ウルペースはバイオリンの音に合わせて違
う舞いを始めました。すでにそこは銀色の音が舞踏会の主役になっていま
す。バイオリンの銀色の音が舞い、狐の幻舞が伴奏です。やがて舞踏会
で踊る七色の音がぽつりぽつりと増えてきます。
 白い時計塔音楽隊の演奏です。
「す、すばらしい」
 レオーは思わず言いました。
「音が、音楽が見えるぞ。音楽が舞っているぞ」
 やがて舞踏会は終わりました。そこにいるみんなは全く同じ想いに浸っていました。
目覚めるときに見る夢のように、それぞれの想いはそれぞれの体に戻りました。そし
てみんなの耳の奥底にムーシコスのバイオリンが残りました。
「すばらしい」
 レオーは他の言葉が考えつきませんでした。ムーシコスはただ深々と礼をしました。
レオーは満足そうにうなずきました。そのときそこは、拍手でいっぱいになりました。拍
手はしばらく続きました。拍手がやんだ頃、皆それぞれ満足しました。
「すばらしいぞ。白い時計塔のある村の音楽隊。特にバイオリン弾き。汝らに礼を言う
ぞ。褒美に取らすぞ」
 レオーは満足そうに雄々しいたてがみをなでながらいいました。
「それでは、我々白い時計塔音楽隊はこのレオーの城の専属の音楽隊になりたいの
です」
 アロペクスが音楽隊を代表して言いました。
「おお!それは願ってもないことだ。これよりおまえ達は白い時計塔音楽隊改め、黄金
のレオー音楽隊と名乗るが良い」
 レオーがそう言うと、白い時計塔音楽隊の楽器はすべて黄金に染まりました。
「このアロペクス、音楽隊を代表してお礼を申し上げたいと思います」
「なに。礼にはおよばん。余の専属の音楽隊だ。一流の楽器を持って一流の演奏をして
もらわねばな」
 レオーはまた満足そうに雄々しいたてがみをなでながら言いました。
「あ、あの」
「なんだ?バイオリン弾き」
「わ、私は家に帰りたいのです」
「何を申す?ここは嫌いか?」
「いいえ。ここはすばらしいところです。できれば一生ここにいたいと思いま
す。でも、でもここは私のいるところではないのです。私はここに来るまで音
楽隊に居場所がなかったように思いました。でも私にとって音楽隊にいるべき
場所なのです」
「指揮者がここに残るというのだぞ。ここに仲間が残るのだぞ」
「違うのです。私は白い時計塔のある村でバイオリンを弾きたいのです。それ
にある人との約束を守らなければなりません」
「・・・そうか。そこまで言うのなら仕方がない。ときどきここにバイオリン
 を聞かせに来てくれぬか」
「それは喜んで!」
「そうか。礼を言うぞ。帰る前にもう一曲演奏を聴こうか」
 レオーが言うと、アロペクスが指揮棒を大きく構えました。黄金のレオー音
楽隊は新しい楽器でムーシコスの新しい門出を祝い演奏しました。それぞれの
楽器は透き通るような音を出しました。
 ムーシコスも音楽隊の演奏に答えるかのように黄金のバイオリンを弾き始め
ました。でも、綺麗な音が出せても、満足のいく演奏ができません。黄金のバ
イオリンは語りかけても答えてくれません。
『バイオリン君。バイオリン君。どうしたんだい?』
『・・・・』
『違う。このバイオリンは僕のバイオリンではない』
 ムーシコスは曲の途中で演奏をやめてしまいました。
「どうした?バイオリン弾き」
 音楽隊の演奏はレオーの言葉でピタリと止まり、針を落とした音でも騒音に
なりそうです。
「黄金のバイオリンをお返しします。僕のバイオリンを返して下さい」
「なぜだ?余は今のおまえの演奏に満足していたぞ」
「ぼくは魔法が欲しいのではありません!僕は僕だけのバイオリンで演奏した
いのです」
「・・・人間とは理解しがたい存在だ。それだけに興味深い。
よかろう。客人のお帰りだ」
 レオーの言葉を最後に黄金のバイオリンは輝かしい光を失い、クニークルス
が持ってきてくれた元のバイオリンに戻りました。
 ムーシコスの目の前が暗くなり気が付くと自分の家の前に立っていました。
ムーシコスは自分の手に自分のバイオリンがあることを確かめてほっとしまし
た。
 目の前にはヒュースの鼻息で壊れる前の家があります。空を見上げると、白
い時計塔の上に月がありました。
 夢だったのでしょうか?いいえ違います。ムーシコスはクニークルスに会う
前の時間でも、クニークルスのことを知っているのですから。
 ほら、ムーシコスがポストの中身を覗いていますよ。

 さて、このお話はここでおしまいです。白い時計塔の銀色の鐘の音は聞こえ
ましたか?
 え?それよりもこの後ムーシコスはどうなったかですって?それはあなたが
よく知っているはずですよ。あなたはお話が始まってからずっとムーシコスと
一緒にいたんですからね。

1996/7/8 呟き尾形 作

「★★★ムーシコスとクニークルスの座談会」
「お、おわったー(☆o☆)キラキラ」
 (ToT)かんどーだ。
「そんなに感動したのクニークルス君」
 だって、物語が終わったんだよ。
「ってことは、僕の物語はどうでも良かったって事?」
 そんな事は言ってないよ。僕も登場したシーンは特に良かったよ。
「・・・/(-_-)\ 」
 まぁ、なんにしても、楽しめたよ。シニョールムーシコスの成長
ぶりは、第一話から考えれば飛躍的だったしね。
 ムーシコスのバイオリンに銀のバイオリン、そして金のバイオリン
どのバイオリンもシニョールムーシコスの良さは出てたけれども、
やっぱり、神聖なる銀や豪華な金による魔法のようなバイオリンより
もよりシニョールムーシコスの良さを引き出したのは、ムーシコスの
バイオリンだったよね。
 それは当然、僕がわざわざ届けてあげたからだけどね。
「・・・最後の一言はともかく、確かに銀のバイオリンも金のバイオ
リンも僕の声には応えてくれなかったよ。
 自分に一番あったものって、見た目じゃ分からないんだね」
 まぁ、呟き尾形曰く、何でもできると言う若者の可能性という魔法
は、いづれ消えうせるし、お金による虚栄虚飾もいづれなくなる。
 結局最後に残るのは、外や自分以外人から与えられた「自分らしさ」
じゃなくて、最初から持っている「自分らしさ」であり、それが最も
価値があるものだそうだ。
「ふ~ん、だから、僕はレオーの前で”ぼくは魔法が欲しいのではあり
ません!僕は僕だけのバイオリンで演奏したいのです”なんていえたん
だね」
 その通り、君は過去に同じような言葉を言ったけれど、それは全く意
味合いが違うものなんだ。同じ言葉でも言う人の意思によって意味は変
わるものなんだ。

「さて、お楽しみいただけたでしょうか?
 現在、白い時計搭のある村では、小説の投稿をお待ちしております。
 とりあえず、テーマは近代SF。
 また、投稿しやすいようにテーマを決めているので、テーマがやりに
くいときはテーマにこだわらなくても大丈夫だよ」

 投稿の詳細は
http://homepage2.nifty.com/SON/hp1_8.htm
 をクリックしてね。それでも分からないときは
ZAN01231@nifty.ne.jp
 まで、メールで問い合わせしてください」
 バックナンバーは
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000057735
 を見てくれたまえ。
 それじゃ、アリベデルチ

 

おつかれさまでした。ついにムーシコスのバイオリン最終回を迎えてしまいました。
で、最終的な感想を聞きたいのでよろしくお願いします。
毎回あった、ムーシコスとクニークルスの座談会コーナーも設ける予定ですので、こちらもご利用くださ
い。って、勝手に設けましたが(⌒o⌒)
10回という長い童話を読んでいただきまことにありがとうございました!
むちゃくちゃ感謝です!
願わくば、登場人物(?)達になにか言葉をかけていただけると幸いです
でわ!


 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWA18.htm
 に掲載されている作品です。

感想などいただければ幸いです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140871698/1

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

いのち(呟き尾形の創作小説)

呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、シリアスショートショート、「いのち」です。

--------------

いのち

 新聞は私達を名指しで批判している。
「進みすぎた科学は生命倫理を脅かす」という見出しのついた新聞記事。
「医療技術が進んだ現在では、臓器移植の技術が進んでいる。しかし、人類はあらたな
に突き当たる。移植された臓器は、人体から見ると異物であるため、拒否反応を示すの
である。
 そのため、臓器移植を行うのは可能な限り近い血縁の人間の物が良いとされている。
実際、兄弟であれば、臓器移植後の拒否反応は少ないとされている。これはれっきとし
た事実であるが、これを利用して、臓器移植の為に、新たに子供を作った夫婦がいる。
この夫婦の行為は、一人の人間を救うために、もう一つの人間を作り出すという倫理を
忘れたエゴ丸出しの行為ではないだろうか?」
 この新聞の主張になんら間違いは無い。しかし、妻は言う。
「自分の子供を救う可能性があるならどんな手段だってとるわ」
 そうだ。新聞は第3者である。所詮他人事である。私の直面している掛け替えの無い
存在の死、つまり二人称の死ではなく、その人間が死んでも変わりはいくらでもいる存
在の死、つまり、三人称の死であるから、私達の行為を、"倫理を忘れたエゴ丸出しの
行為"と称するのだ。
 私はこの決断を下す前に、牧師に相談した。牧師は言う。
「そのような決断は、サタンのささやきです。祈りなさい、きっと主に祈りが通じるはずで
す」
 馬鹿な。祈り如きで救えるのなら、子供はとっくに助かっている。なにより、主がそ
んな病気にするわけが無い。
 この決断を下した時、医者は言った。
「私は医者です。患者の命を救うためにできる限りの事をしましょう」
 他にも様々な人間に相談した。
"無駄だ無駄た。そんなに長生きさせてなんになる。
苦しみを長くさせるだけじゃないか"
 違う、そうじゃない。苦しみがあるからこそ、生きる価値があるのではないか。
"産まれてから意思決定できないあなたの2番目のお子さんになんと言って臓器を提供さ
せるのですか?"
 彼は、これから産まれてくる私達の子供を既に道具としか思っていないようだ。話に
ならない。
"子供は二人の愛の結晶のはず。それをエゴイスティックな目的で産まれてくるなんて、
その子が不幸になるんじゃなくて?"
 彼女は私達がこれから生まれてくる子供を愛さないと決め付けている。そんなことは
ない。これから生まれる子供だって、愛している。
"それは、君、クローン人間を作ろうとする科学者と同じ発想じゃよ。臓器のスペアを作
り出すために、クローンを作り出す。変に人権を持つ存在を作り出すだけ、君の方がた
ちが悪いと思うがのう"
 そうかもしれない。
 ただ、単なる親としてのエゴなら、これだけの批判を甘受はしない。私がこの決断を
下したのは、娘の世間のすすけた色眼鏡のくもりを洗い流すような涙。そして、弱々し
い声の中にある力強い意思のこもった一言だった。
「お父さん。…私…死にたくない」

-------------
呟き尾形の創作小説一覧
●ショートショート
きょうぼうざい(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_41bd.html

おとこ(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/06/post_a4a3.html

●コラボ小説
サンフィッシュサブマリン(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_dce4.html

エコサブロー(呟き尾形の創作童話・小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/09/post_236c.html

●魔女っ娘めぐたんシリーズ
魔女っ娘めぐたんVS怪盗えみたん(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_42ee.html


まじょっこめぐたんの食卓日記(呟き尾形の創作小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7888.html

魔女っ娘めぐたんお掃除日記(呟き尾形の創作童話)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_faf5.html

●12の恋の物語シリーズ
RUNNER(呟き尾形の創作童話・小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/10/runner_0ea9.html

MOON LIGHT(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/moonlight_22fa.html

BITTER MEMORY(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_41e8.html

HEAT DAY LOVESONG
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/heatdaylovesong_e0da.html
-------------

ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムーシコスのバイオリン 9(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 私、呟き尾形が初めて書いた童話です。
 このページは第9話です。
 第1話から読まれたい方は ムーシコスのバイオリン 1 へ

ムーシコスのバイオリン 8 へ戻る

-----------

ムーシコスのバイオリン 9

 さて、ムーシコスはまたバイオリンを忘れてしまいました。それを見つけた
兎のクニークルスはバイオリンとペンダントを無事に届けることができるので
しょうか?

 カニスと犬の兵士がムーシコス達を立派なお城の中を案内し、レオーのいる
謁見の間に案内しました。カニスが立派な扉の前で止まるとムーシコスとアロ
ペクスに言いました。
「我が主。レオー・アル・レクス様はとても礼儀に厳しい方。くれぐれも無礼
なきようお願いしますぞ。では」
「白い時計塔の村のアロペクス様、及びムーシコス様到着なされました」
犬の兵士が響く声で言います。謁見の間にある大きな扉がゆっくり開き赤い絨
毯が入り口から延びています。その赤い絨毯の先には黄金でできた玉座に座る
レオーがいました。
 魔獣レオーは雄々しいたてがみを日光に見立てており、黄金の王冠は炎のよ
うに赤いルビーや虹色の輝きを放つダイヤで装飾されていました。
 謁見の間にはたくさんの大臣や役人が控えており、犬の大臣はいつもの席に
着きます。その隣にはあろう事か犬の大臣と同じ服装をした狐のウルペースが
座っていました。
 アロペクスはそんなレオーに怯えることなく堂々と謁見の間の中央まで歩
き、ムーシコスもびくびくして続きます。アロペクスが謁見の間の真ん中より
レオーに近づくと立ち止まり片膝を着きました。ムーシコスもあわてて真似を
します。
「今宵の宴。御招待いただき誠にありがとうございます。僭越ながら私どもの
白 い時計台音楽隊の演奏をお聞き下さい」
「うむ。よきにはからえ」
 レオーは威厳のある声でいいました。アロペクスは立ち上がり指揮棒を懐か
ら取り出して指揮棒を一振りしました。
 するとどうでしょう。指揮棒から星のように輝く砂が出てきてムーシコスの
周りには見慣れた音楽隊の人たちがいたのです。
「オルガヌム。フィーデス。ヴィオリナ。ウィオラ。トゥバ。ドクテュルス。
コルヌー。テュンパヌム・・・・ああ。みんな!」
 みんな音楽隊の仲間達ばかりです。ムーシコスの瞳には懐かしさで涙が溢れ
てきました。そんなムーシコスをよそに音楽隊の仲間達は人形のように動きま
せん。
「さぁ、今日が本番です。練習の成果を見せましょう」
 アロペクスが言うと音楽隊の仲間達はそれぞれの楽器を弾く準備を始めまし
た。ムーシコスも準備をしようとしたところ、バイオリンがありません。ムー
シコスの顔は真っ青になりました。
「どうしたのですか? ムーシコス」
「実はバイオリンがないんだ」
「しかたありません。でも、あなた一人のために演奏を待ってもらうわけには
行きません。バイオリンを取りに行ってらっしゃい。先に私たちが演奏してい
ます。戻ってきたらムーシコス君の独奏としゃれこもうではありませんか」
「一人で演奏するの!」
「大丈夫。昼間のムーシコス君だったらこんな事は言いませんが、今のあなた
なら大丈夫です」
 ムーシコスは誉められてとても嬉しいのですが、嬉しい分、不安で胸がいっ
ぱいになりました。おろおろしているムーシコスをよそに音楽隊の仲間は準備
ができたようです。
「お待たせいたしました。私ども白い時計塔音楽隊は時計仕掛けのように精密
な音楽を演奏します。そしてご存じのように時計には2本の針があります。大
きな時間を示す短針と、小さく短い時間を示す長針です。私どももそれに従
い、演奏の方も短針の合奏、長針の独奏と分けさせていただきます。誠に失礼
ながら、先に短針の合奏を演奏している間、バイオリン独奏をするムーシコス
は控え室にて待たせていただきます」
「人間とは面白い発想をするものだな。好きにするが良い」
「ありがとうございます。
 さぁ、ムーシコス君。行ってらっしゃい」
「は、はい」
 ムーシコスは全力でさっきまでいた部屋に戻りました。謁見の間ではトラン
ペットが曲の始まりを告げ、だんだんトランペットの音がだんだん小さくなっ
ていきました。
 さて、何も知らないムーシコスはさっきまでいた部屋に向かいました。バイ
オリンを持ったクニークルスとすれ違わず出会うことができるのでしょうか?


 もうすぐ部屋に着くと思っていたのですが、同じ様な部屋ばかりで自分がど
こにいるのかすら判らなくなりました。部屋には目印があるわけでもなく、ど
の部屋にもいたように思えました。手当たり次第に扉を開くのですがどの部屋
の違いました。ムーシコスは自分が迷ったことに気がつき不安で押しつぶされ
そうになりました。
 よくよく考えてみると、兎のクニークルスと出会い、狐のウルペースに案内
されてからひとりぼっちになることはありませんでした。いつもとなりに誰か
がいたことに気がついたのです。それに気が付いたムーシコスは何か大切なも
のをどこかになくしてきたように思えました。
 ムーシコスはもう立っていることすらできず、座り込んでただ泣いていまし
た。そして涙の他にも胸の奥からこみ上げてきました。
「クニークルス君。ウルペース君。ヒュース君。ラクスさん。エクウス。アロ
ペクス。君たちはどこにいるんだ! 何をしているんだ!」

 ムーシコスの涙が枯れ始めた頃、白い時計台音楽隊の演奏も終わっていまし
た。とてもすばらしい演奏だったのでレオーは演奏が終わってしまったことが
名残惜しそうでした。
「すばらしい。誉めてつかわす」
「ハハッ。ありがたき幸せ」
「次の独奏もさぞかしすばらしいものなのだろうな。期待しておるぞ」
 レオーは自慢の鬣をなでながら満足そうに頷きました。
「しかし、ここを片付けてから独奏に入りましょう。今しばらくお待ち下さ
い。楽しみは待てば待つほど楽しみが増すもの。しばらくお待ち下さい」
 レオーはまた自慢の鬣をなでながらうなずきました。
「貴様! 偉大なる王を待たせる気か!」
 そう叫んだのは犬の大臣でした。犬の大臣はすさまじい顔でアロペクスを怒
鳴りつけて今にもかみつきそうです。
「よいよい。良いではないかカニスよ。余は待つぞ」
 レオーはカニスをなだめました。
 アロペクスは音楽隊のみんなにできるだけゆっくり片付けるよう目配せをし
ました。

 兎のクニークルスはバイオリンを持ってムーシコスを探し回りました。
「う~ん。弱ったな。ムーシコス君の声が聞こえなくなっちゃた。ムーシコス
君がどこにいるか判らないし、僕がどこにいるかすら分からないや。あれ?あ
のいななきはムーシコス君の乗っていた馬だな馬君に聞いてみれば分かるかも
知れないな。善は急げだ」
 クニークルスは馬小屋に向かって一目散に走り出しました。
 馬小屋の前には犬の兵士が見張っていました。
「何者だ」
 犬の兵士が槍の矛先をクニークルスに向けてきます。
「うひゃ!僕の名前はクニークルスです。知り合いの馬に馬の主人がどこにい
るか聞きに来ました。それだけです。後生です。助けて下さい」
 犬の兵士は槍を足下において、パニックしたクニークルスをなだめようとし
ました。その隙を見たクニークルスは犬の兵士の横を走り抜けて馬小屋に入り
ました。
「こら!止まれ!」
「う~ん。止まったら殴られるかもしれないからやだよ!」
 そう言ってクニークルスはムーシコスの馬を探しました。エクウスは馬小屋
の一番奥にいました。
「おい君!そう、君だよ君!ムーシコス君はどこにいるか知っているかい?」
エクウスは分からないようでしたが、そのとき銀のペンダントが光り始めた
のです。そして流れ星のような光りのしっぽが、まっすぐムーシコスのいる方
向を指したのです。
「わお、この光はムーシコス君が湖にいたことを教えてくれた光と同じだ。よ
し!ムーシコス君のところに連れて行け!」
 クニークルスはエクウスに飛び乗ります。エクウスはムーシコスのところへ
わき目もふらず走り出しました。

 ムーシコスが泣きつかれて、途方に暮れている頃、白い時計塔音楽隊は片付
け終わってしまいました。それでもいつもの2倍はかけて片付けていたので謁
見の間にいる大臣達はイライラしていました。レオーも少々飽きてきたようで
す。そんな王を見たウルペースは前に出て言いました。
「偉大なる王よ。このウルペースが舞いを披露をお許し下さい」
「うむ、久々にウルペースの幻舞もいいかも知れぬな。満月の舞いか?それと
も 復活祭の舞いか?」
「いいえ、披露いたします舞いは今日が初めて披露する舞いでございます」
「おおそうか!それは楽しみじゃ。さっそく準備をするのじゃ」
「ハハッ。では」
 ウルペースは幻舞を舞い始めました。

 クニークルスとエクウスがムーシコスのところへ急いでいる頃、門番をして
いたコヨーテもムーシコスを探していたのです。コヨーテは門を閉じてから何
人も等しては成らないと言う規則を破った罪で死刑になることを言い渡された
のです。でもコヨーテは死ぬのはいやだったので、死刑を伝えに来た犬の兵士
の首をもぎ取り、バイオリン弾きのムーシコスと招待された指揮者のアロペク
スと兎のクニークルスと馬のエクウス、そして自分をだました狐のウルペース
達に何とか恨みを晴らそうと城までやってきたのです。
 お城にいる犬の兵士は、今は宴なので少なく、コヨーテは簡単にお城にはい
ることができました。そしてムーシコスの臭いをたどりついに座り込んでいる
ムーシコスのいる廊下までたどり着きました。
「クンクン。ごごのあだりだ。おれをだまじだやづらは。この臭いはバイオリ
ンひぎだな。おいバイオリンひぎ」
「は、はい!」
 ムーシコスは声に思わず反応しました。コヨーテは返事をしたムーシコスを
食べようと身構えました。すると後ろの方からクニークルスを乗せたエクウス
がやってきました。エクウスはコヨーテの様子を見て、コヨーテに飛びかかり
ました。クニークルスはついに振り落とされ、コヨーテの頭を越えてムーシコ
スにぶつかりました。
ゴン
「う~ん。いてて」
「だ、大丈夫かい?クニークルス君」
「う~ん。大丈夫だよ。そうだ!これを渡しに来たんだ!」
 ムーシコスはバイオリンとペンダントを受け取りました。そしてコヨーテと
エクウスが争っている方を見ました。すでにエクウスはコヨーテに呑み込まれ
ていました。
「ゲフ。さすがにごの馬は腹にごたえるぞ。次はおまえだバイオリンひぎ」
 そういって腹をさすっていました。
「エ、エクウス」
「う~ん。ムーシコス君。ムーシコス君。かなわないよ。逃げようよ」
 ムーシコスはクニークルスの声など耳に入りませんでした。枯れた涙をさら
に流しました。そしてヒュースとエクウスを食べたコヨーテを睨みました。コ
ヨーテはたじろぎましたが、ムーシコスを飲み込んでしまいました。
さて、コヨーテに飲み込まれたムーシコス。いったいどうなるのでしょう
か?

 

★★★ムーシコスとクニークルスの座談会
 たべられちゃったね。ムーシコス君。
「うん。じゃぁ、ここでこうして物語を読んでいる僕はいったい・・・」
 それは、白い時計塔のある村の七不思議。細かいことは気にしない。
「でも、語り部さんの言葉じゃないけど、いったいどうなっちゃうんだろう?
 ぼく」
 なんとかなるさ。しんじゃったなら、君とたまたま名前が同じ登場人物だっ
てことになるし、君自身だったら、きみはこうして生きているわけだから無事
ってことだよ。
「そ、そりゃそうだけど・・・なんか納得いかないな」
 細かいことはきにしない。続きは次回のお楽しみということで。
 そうそう、長かった物語も次回で終わり。
「え? 最終回ってこと?」
 そう、次回第10回、ムーシコスのバイオリンをお見逃し無く。
 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWA18.htm
 に掲載されている作品です。

感想などいただければ幸いです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140871698/1

ムーシコスのバイオリン 最終話 へ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/08/post_2b6e.html
----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

おとこ(呟き尾形の創作小説)

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、コメディーショートショート、「おとこ」です。

--------------

おとこ

 男は入社以来20年遅刻する事も無く、いつものようにキュ、
とネクタイを締めて、鏡を見た。鏡に映った彼は40代に入ろう
としている壮年の紳士だ。適度に顔に刻まれた皺は、渋さを感じ
る女性もいる。
男はいつものように、スーツを着て、家を出た。背筋を伸ばし、
規則的な歩行は彼のまじめさを表現している。
実際、彼の規律正しく、かつリズミカルな歩行によってこの20
年、あるいは約7300日あるいは、あるいは17520時間、あるいは
10512000分…おっとこれ以上計算すると私の8桁の電算機が桁あ
ふれするので精確にはわからないが、彼にはきっと分かるだろ
う。
それもそのはず、彼は本日を持って20年目皆勤賞および、課長
補佐に昇進する事になっているのだヾ(@^▽^@)ノ
彼の鉄仮面を思わせる硬い表情の裏側には、だらしない笑みが浮
かべられていた。
彼はいつもどおりに満員電車に乗った。いつものポジション
につこうとした。しかし、すでにそこには3人の女子高生がい
た。
彼は戸惑った。日本人女子高生のはずなのだが、風が吹けばめく
れてしまいそうな短いスカートからのぞかせる初々しい足は、男
性にとっては禁断の果実に近いものがある。なによりも、彼女達
の輝かんばかりの若さは、それだけで美を感じさせる。
だが、それは顔の肌の色だけが黒く、宇宙人のように銀色に光っ
た瞼が閉じると、「宇宙人のよう」という直喩が比喩ではなく
なってしまう。
彼は思った。
 ば、ばかな! なぜこの時間帯にあんな不真面目そうな女子高生が
私の聖地とも言えるあの地にいるのだ!
 家庭ではさげすまれ、職場では上司にたたかれ、部下に心の底
では馬鹿にされ、同期にすらまじめすぎるとあきれられた私が
やっと手に入れた安息の地。満員電車の中で周りの人間を横目に
電車の壁に寄りかかれるあの聖地。それが、あんな小娘ごときに
…、な、なんだあの小娘どもめ、なにをこの私を見ておる。ふ、
所詮小娘。私のダンディーな魅力にとりこになったか?
 な、なに。小娘、私の手をにぎるな。
 ばかな、よせ、なんだその笑みは…。
 さっきまで、黒いだけの銀色の瞳の宇宙人だったはずなのに、
なぜ表情一つで、それほど妖艶な女性に変化できるのだ。ま、ま
さか、これは援助交際の逆で私を誘っているのか?
 ば、ばかな。そんなはずはない。だ、だが万が一、いや、億が
一、もしかするとこれは千載一遇のチャンスかもしれない。
 ふん、億が一の可能性なのに、千載一遇もヘンな気はするが、
だがしかし、いやいや、まさか。
 うおおおおお。お嬢さん、男はみんな狼なんだぞ。それをおし
えてやろうか?
 いやいや、私は何を考えているんだ。そ、そうだ。まじめすぎ
る私をからかっているに、ち・が・い・な・い。
 あ、だめだ。私がこれまで築き上げたものが頭の中で崩れてい
く…。

「ふ~ん。で、それが言い訳?」
 駅の近くの交番で、男は調書を取られていた。
「まぁ、とりあえず、報告書に書いておくけどね。
しかし、あんたも運が悪いねぇ。本物の女子高生なら諦めがつく
んだろうけどね」
「え?」
「いや、男が男に痴漢しても訴えられれば痴漢ってこと」
 その時、彼の思考はシャットダウンした。

 おしまい

-------------
呟き尾形の創作小説一覧
●ショートショート
きょうぼうざい(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_41bd.html

●コラボ小説
サンフィッシュサブマリン(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_dce4.html

エコサブロー(呟き尾形の創作童話・小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/09/post_236c.html

●魔女っ娘めぐたんシリーズ
魔女っ娘めぐたんVS怪盗えみたん(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_42ee.html


まじょっこめぐたんの食卓日記(呟き尾形の創作小説)

http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7888.html

魔女っ娘めぐたんお掃除日記(呟き尾形の創作童話)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_faf5.html

●12の恋の物語シリーズ
RUNNER(呟き尾形の創作童話・小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/10/runner_0ea9.html

MOON LIGHT(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/moonlight_22fa.html

BITTER MEMORY(呟き尾形の創作小説)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_41e8.html

HEAT DAY LOVESONG
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/heatdaylovesong_e0da.html
-------------

ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムーシコスのバイオリン 8(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 私、呟き尾形が初めて書いた童話です。
 このページは第8話です。
 第1話から読まれたい方は ムーシコスのバイオリン 1 へ

ムーシコスのバイオリン 7 へ戻る

-----------

ムーシコスのバイオリン 8

 さて、なんとかムーシコスに追いついたクニークルスですが、
銀色のペンダントのことはすっかり忘れているようです。そんな
ことは全く知らないムーシコスは、無事にレオーの城に入城しま
した。ムーシコスはコヨーテに食べられてしまったヒュースを救
うことができるのでしょうか?

 でっかい城門をくぐると、広場と間違えるくらいの広い大きな
道がまっすぐ、鋼色の城まで延びていました。道端にはたくさん
の出店が並び、たくさんの動物達が、宴を楽しんでいるようで
す。城門から入城するムーシコスたちに注目して驚いています。
 やがて動物達はみんな歓声を上げました。
 たくさんの犬の兵士は、城門を勝手に開けたコヨーテを戒める
ためにムーシコスの横をすれ違っていきました。
「安心して下さい。私たちは戒められません。ここでは法を守ら
ない者が戒められるのではなく、守らせることのできなかった者
が戒められるのです。ですから守らせる側の者は強い権限を持ち
ますが、それを行使しても守らせることができなければ重い罰が
与えられます」
「ウルペースさん。それは何かおかしいよ」
 大きな声でムーシコスが言いました。
「どうしてです? それはあなたのいるところではおかしいかも
知れませんが、ここでは正しいことなのです」
「だって、ルールが破られたとき、ルールを守らない人は悪くな
くて、ルールを守るように見張っている人が悪くなってしまうん
でしょう」
「そうです。そうしなければルールがあること自体がおかしくな
ってしまいます」
「僕にはルールを守るように見張っている人がいることが不思議
なんだけど、ルールって言うのはルールを守る事が当たり前なん
だからさ」
「そうかも知れませんね。でも、ルールそのものも、世界ができ
た時にあったものではないのです。一緒に暮らす上で不都合があ
り、ルールがあったほうが快適に生活できるからルールができる
のですよ。でもどうしても守れない場合があります。私たちみた
いにね。そのとき私たちが悪いのですか? それとも、宴が始ま
ってからだれも入れては成らないと言う仕事を怠ったコヨーテが
悪いのですか?」
 ムーシコスは言葉に詰まりました。自分がたった今ルールを破
った本人であることが、自分の考えと行動が違うことに気が付い
たからです。
 戸惑うムーシコスをよそに、アロペクスは澄まし顔で周りの動
物などいないように、まっすぐ城を見ていました。ウルペースは
落ち着き払っています。クニークルスは落ちつきが無くキョロキ
ョロして動物達に愛想を振りまいています。ムーシコスが乗るエ
クウスは堂々とムーシコスを乗せて行進しています。エクウスに
乗っているムーシコスは突然の環境の変化に戸惑いと驚きで、び
くびくしていました。
「う~ん、マニーフィコ! ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ヒツ
ジ、ブタ、ヤギ、ネズミ、リス、サル、キツネ、タヌキ、シカ、
クマ、トラ、ヒョウ、オオカミ、イタチ、カワウソ、ゾウ、キリ
ン、ラクダ、カバ、イノシシ、サイ、ゴリラ。沢山いるよ。こん
なにいっぺんに見るのは初めてだぁ」
 クニークルスは赤い目を太陽のように輝かせています。ムーシ
コス達は中央の道を歩き大きなお城に着きました。
 城に着くと、犬の兵士がゼンマイ仕掛けの人形のようにぎこち
ない動きで、きびきびした動作でムーシコスをエクウスから下ろ
しました。犬の兵士はエクウスはお城の馬小屋につれて行こうと
しましたが、エクウスはムーシコスから離れようとしません。
「ありがとうエクウス。僕がここまでこれたのも君のおかげだ。
君と別れるのは辛いけどすぐに会えるよ。みんなを困らせないで
くれ。ここからは僕自身の足で歩くことにするよ。大丈夫。僕と
君は別々になってもいつでも心は一つだよ」
 エクウスはムーシコスの言葉が判ったのか、静かに別れを告げ
るようにいななきました。そしてエクウスは一度ムーシコスの方
を振り向いて馬小屋に行きました。
「う~ん。ムーシコス君。仕事は終わりだ。レオー様からご褒美
をもらって帰るよ。いろいろと楽しかったよ。
 う~ん・・・・。さよならだ。ムーシコス君。またね」
 クニークルスは照れくさそうに右手をさしのべて、ムーシコス
と握手をした後にさっさと帰っていきました。
「私の仕事もここまでです。失礼します」
 ウルペースは軽くおじぎをして、どこかへ消えてしまいました。
ムーシコスとアロペクスは犬の兵士に、沢山ある同じ様な部屋の
中の一つに案内されました。
 部屋は広々しており、入り口の反対側には壁の変わりに大きな
窓があり、その窓から城の外が見渡すことができました。そして
大きな窓のそばには柔らかそうな長椅子がありました。そわそわ
して落ちつかないムーシコスとは反対に、アロペクスは窓際の椅
子に座ってじっと外を見つめています。
「なあ、ムーシコス。君はどうやってここまで来たんだい? 君
はなぜここにいる?」
「アロペクス。君こそどうしてこんなところにいるんだい?」
「気に障ったかい? でもね、君以上に楽器が、バイオリンがう
まい人は音楽隊にいたんだ。君がいくら努力してもかなわないく
らいね」
ムーシコスはたじろぎました。ムーシコス自身はバイオリンに
は自信はありましたが、確かに自分よりうまく演奏できる人が音
楽隊の中には沢山いたからです。
「フン。言葉もなくなったか。まぁここにいるという事は認めた
くないが僕と君がここにいるという事は本当のことだ。もっと
も、白い時計の塔音楽隊の隊員は僕と一緒にいるようなものだけ
どね。そう言った意味では、音楽隊全員ここにいることになる。
それで君がすでに音楽隊を抜けたからと言う理由は考えられる
な。そう考えれば、君は音楽隊の部外者だだから君は別の道を
通ってきたとの頷ける。問題は音楽隊の部外者なのに、ムーシコ
ス。君が宴に招待されたことだ」
 ムーシコスは返す言葉もありません。アロペクスは言い終える
と、また外を眺めて目を閉じて音のない音楽に耳を傾けました。
重い空気が流れています。ムーシコスはやることがないのでバイ
オリンを弾くことにしました。
 ムーシコスはここに来るまでのことを思い浮かべながらバイオ
リンを弾きました。いつも通り勢いよく弾いていましたが、初め
てクニークルスに聞かせたときとは比べものにならないくらい上
達していました。スムーズにバイオリンと話ができるのです。
 バイオリンはときどき『それでどうしたの?』といってムーシ
コスの話に夢中になって聞いていました。それがムーシコスを話
し上手にして、どんどん話が進むのでした。そしてムーシコスと
バイオリンの話が終わる頃、曲も終わりを告げました。
 パチパチパチ
「ブラボゥ! ムーシコス! 君はいつの間にこんなに上達した
んだい? いままでの君のバイオリンは男性的な力強さしか感じ
られなかったが、なんという のだろう。優雅さ! そう優雅さ
が加わって、とても高貴な音楽になっている。いままでの粗野で
でたらめなバイオリンが嘘のようだ」
 突然アロペクスが長椅子から飛び起きてムーシコスの弾くバイ
オリンに驚いている様子です。ムーシコスはただ頭をかいていま
した。
「ムーシコス君。君はいつの間にそんなにバイオリンが上達した
んだい? この前までの君なら、ただバイオリンをがむしゃらに
弾いていただけなのに、いまのバイオリンは心に訴えるものがあ
る。いったい君になにがあったんだい?」
 ムーシコスはアロペクスにいままでのことを話しました。
 始めにクニークルスと出会ったときの驚きを。
 次に隣のおばさんに怒られて悔しかったことを。
 次に扉と話して、扉に同情したことを。
 次にウルペースと出会ったときの不快感とドクロの馬車を見た
ときの恐怖を。
 次にヒュースにつれられて城とは反対側の森に着いてしまった
ときの不安を。
 次に湖の水辺でたった一人で楽器のない演奏をしたとき充実感
を。
 次に森の湖でヒュースに助けられ、喧嘩し、そして仲直りした
ことを。
 次にエクウスに乗って草原を駆け抜けて風になった心地よさ
を。
 次に門の前でのヒュースが呑み込まれた悲しみを。
 そして、城門をくぐったときに浴びた歓声の快感を話しまし
た。
 そうしているとドアからノックされました。
「白い時計塔のある村の音楽隊指揮者アロペクス様。バイオリン
弾きのムーシコス様。偉大なる王レオー様がお呼びです」
 張りのある凛とした声がドア越しから聞こえてきました。ドア
はゆっくり、開きました。犬の兵士が2人と犬の大臣が迎えに来
ていました。
 犬の大臣は格式張った正装をし、その立派な服装ときらびやか
な勲章で身分の高いことを主張しています。
「お初にお目にかかります。わたくし。カニス大学名誉教授。レ
オー王国立音楽団指揮者にしてレオー王国右大臣、ゲンマ公カニ
スと申します」
 うやうやしく礼をしているものの、全くそういった雰囲気は感
じられず、むしろ礼儀正しさが見下しているような印象を受けま
した。とくに自分の肩書きを大きな声でいうところなどは自慢以
外の何者でもありませんでした。
「本日はレオー様の気まぐれにより、はるばる白い時計の塔から
お越しいただき誠にありがとうございます。つきましては、誠に
失礼ながら我が主。レオー・アル・レクス三世がさっそく演奏を
拝聴願いたいと申す折り、演奏を願いたく存じます」
 ムーシコスはただキョトンとしてるばかりで、カニスの言って
いることがよく分かりませんでした。
「早い話が私たちの演奏を聴きたいという事を言っているんだ
よ。ムーシコス」
 アロペクスがムーシコスに耳うちを。とくに自分の肩書きを大
きな声でいうところなどは自慢以外の何者でもありませんでし
た。
 ムーシコスはただ首を傾げました。
 アロペクスがカニスのようにおじぎをすると、カニスは満足そ
うにうなずき、えらそうについてくるように指図します。
 アロペクスはそれに従い、ムーシコスは一歩遅れてついていき
ました。
 誰もいなくなった部屋の長いすの上には、バイオリンがぽつり
とありました。

「よっこらせっと。う~ん。窓から入るのはしんどいなぁ」
 窓からウサギのクニークルスが入ってきました。
「すっかり忘れていたもんなぁ、ペンダントのこと…。
 あれ? ムーシコス君がいない。う~ん。確かにムーシコス君
の引いたバイオリンが聞こえたのに。あれ? たいへんだぁ」
 クニークルスは長いすの上にあるバイオリンを見つけて叫びま
した。

 さて、ムーシコスはまたバイオリンを忘れてしまいました。そ
れを見つけた兎のクニークルスはバイオリンとペンダントを無事
に届けることができるのでしょうか?

 

★★★ムーシコスとクニークルスの座談会

「考えてみると長い道のりだったよね」
 バイオリンを演奏するとき思い出していたみたいだね。
「でも、お城の中の人たちすごかったね。
 ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ネズミ、リス、
サル、キツネ、タヌキ、シカ、クマ、トラ、ヒョウ、オオカミ、イ
タチ、カワウソ、ゾウ、キリン、ラクダ、カバ、イノシシ、サイ、
ゴリラ」
 うん。まったくだ。
 それはそうと、なんで演奏に行くのにバイオリンを忘れたんだよ!
「だって、とっても緊張したんだもの・・・ああ、どうなっちゃう
んだろう。ボク」
 ハハハ、それは次回のお楽しみ。

ムーシコスのバイオリン 9 へ進む

 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWA18.htm
 に掲載されている作品です。

感想などいただければ幸いです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140871698/1


ムーシコスのバイオリン 9 へ 
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/07/post_ed4e.html

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

呟き尾形の今の政治に物申す 
政治についていろいろ呟いています。

呟き尾形の花紀行 
花の性質や育て方などについていろいろ書くblogです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

HEAT DAY LOVESONG

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、昔書いた短編恋愛小説を掲載したいと思います。
 恋愛というジャンルのは、なんとも苦手なものですが、もしよろしければ読んでみてください。

-----------

HEAT DAY LOVESONG


 季節は秋のくせに、ギラギラと刺す照りつける、日差し。
 毎週やってくる日曜日。
 雲ひとつない快晴。
 歩行者天国になった商店街には、ベルトコンベアに流されているかのように
通行人が転々と流されていた。
 そんな人の流れに踏みとどまる人だかりもある。
 先日、店仕舞をしたシャッターが閉められている店の前で、か細い腕でギ
ターを抱える少女がいた。
 少女は後ろにいる体格の良い男の叩く力強いドラムのリズムに合わせ、つ
かめば砕けそうなに見える華奢な体つきとは反比例するような声量で、通行
人の流れをせき止めていた。
 その中に村田悦治がいた。
 悦治は、背が高く痩せ型。全体として体重不足でひょろ長い感じが目立つ。
なで肩であるため、華奢な印象を与え、一見すると、頭の天辺から指にいた
るまでほっそりしているように見える。
 そんな悦治は、ただ目の前のシンガーに見とれていた。
 歌声、表情、ゆれる汗ので濡れた髪、ギターをはじく指先にいたるまでの動
作まで、すべて脳裏に焼き付けようとばかりに見つめていた。
 そのくせ、シンガーの視線と合いそうになると、体が勝手に視線をそらして
しまう。
 自分が彼女と視線を合わせることが何かを冒涜する罪な行為ではないか、と
いう罪悪感が悦治のそんな行動を取らせていた。
 ギャジャ~ン・・・。
 最後のギターのフレーズが響き終わると、シンガーはすべてをやり終えた光
悦感が満たされるのが誰の目からも分かった。
 それは、少女の体には余りに不釣合いな大人の女としての色香があふれんば
かりだった。
 もし、三流詩人がこの言葉に表せぬただならぬ心を奪われてしまった状態を
描写するなら、”感動の渦に心を奪われた”と表現し、そして、直ちに後悔し、
自分の才能のなさを悔やむに違いない。
 それが、悦治の気持ちでもある。
 言葉に出来ないこの頭がぼやけて、意識がはっきりしない状態だった。
 それは悦治だけではなかった。
 他の観客も同じで、その余韻に浸っていた。
 やがて、時と共に余韻は惜しまれつつ、過ぎ去り、一人が拍手をすると、
ようやく、悦治も何をすべきか意識を取り戻した。
 言葉に出来なくてもいい、この感動を華奢な少女、同級生の乙恵に伝えな
ければ。
 悦治は、力いっぱい拍手をした。
 乙恵は、みんなに平等に笑顔を振りまき、手を振っていた。
 観客は、演奏が終わったことを残念そうに徐々にその場から離れていく。
 悦治は立ち尽くしながら、近づけば近づくほど遠のくような存在の乙恵を恐
る恐る見つめていた。
 乙恵はそれを満面の笑みで応えていたとき、ふと悦治の目と乙恵の目があっ
た。
 悦治は、見てはいけないものをのぞいているような罪悪感を感じてとっさに
目をそらそうとしたが、どうしても視線がそらせず、乙恵を見つめてしまう。
 ふと、悦治は感情と理性と体全部、自己主張ばかりしていて、不協和音を起
こしているように感じた。
「あ、村田ジャン。またきてくれてありがとな」
 そんな悦治の思いを一蹴するかのごとく、乙恵は親しげに悦治の肩を組む。
「ところで村田、お前、楽器弾けるか?」
「え?・・・」
 悦治は音楽は聴くほうが専門で、楽器を弾いたことなどない。だが、なぜ
か悦治はうなずいてしまった。
「よし! 健太! 欲しがってたベースを見つけたぞ」
 乙恵がにんまりドラムの男に伝えた。
(あ、違うんだ乙恵、オレはベースどころか、ギターなんて触ったこともない
よ)
 悦治は罪悪感で、本当は楽器は弾けないと口を開いたとき、ドラムを叩いて
いた男が不機嫌そうに悦治をにらみつける。
「大丈夫かよ、そんなひょろひょろ」
 健太と乙恵に呼ばれた男は、たっぷりとしたライオンの鬣を連想させるたっ
ぷりとした髪の体格のいい男だった。
 人目を引くような明るい顔立ちで、猫のような人懐っこい印象を与えるも
のの、悦治に対して敵意に満ちていた。
 悦治には、健太がライバルである。と直感的に理解できた。ライバルに弱
みを見せるわけにはいかない。
「たしかに、ギターは弾いたことはないさ。ピアノは弾けるけどね。
 でも、1週間も練習すれば、できるさ」
(あわわ、何を言っているんオレは)
 悦治は一言、一言、ハッタリを言う自分にあきれ返っていた。
 まるで、自分の口が別人のようだとさえ思えた。だが、目の前の男に見下
されるのは、どうしてもいやでたまらなかった。
 それに、悦治の思わぬ反撃に、健太もたじろいでいたのは目に見えて分
かったのが、奇妙に心地よかったのだ。
「そいつは、知らなかったぞ、村田。
 よし、じゃぁ、この楽譜とギターを貸すから来週ここでストリートライブ
しようぜ」
(無理だよ、乙恵、オレは楽器なんて触ったことも無いんだ)
 自分の言葉に無責任な悦治は心の中でそう叫んだ。
「おい、乙恵、こいつの言っているのはハッタリだ」
 ピキッ、悦治の頭の中だけでそんな音が聞こえた。
 健太の言葉は正しい。正しいだけに、腹が立つ。
 悦治が健太に言い返そうとしたとき、乙恵が割り込んでくる。
「おいおい、そんなことはないさ。
 こいつは、お前の言ったとおり、ひょろひょろだし、学校じゃ、気弱な奴だ。
 それを、これだけ強気に出れるんだ。よっぽど自信があるんだろ?
 なぁ、村田」
(そんな目で見ないでくれ、乙恵・・・うなずいてしまうじゃないか・・・)
「え・・・うん」悦治は自分の言葉が信じられなかった。
「よし、決まりだな、健太」乙恵は健太に目をやると、健太は思わずたじろぐ
ようにうなづく。それをみた乙恵が言葉を続ける「これはオレにとっても、思
い入れの強い、曲なんだ。半端な演奏だったらタダじゃおかないからな」
 ポンと悦治の胸を叩く。健太はそれが気に入らなかったらしい。健太は二
人の間に割り込むように口を開く。
「乙恵・・・おまえ、まだあいつのことを?」健太は思わずそう口にした。
(え? あいつってだれだよ)目を見開く悦治。
 ピシ!
 健太の頬に乙恵の平手打ちが入る。
「別に、オレが誰を好きでも関係ないだろ!」
 乙恵はあふれそうな涙をこらえて健太をにらみつけた。
「ごめん」
 健太はションボリして乙恵に謝った。
 悦治も、自分の大見得を謝りたかったが、どうしても出来なかった。
「歌おう。ここで。全部わすれるように」悦治は自分に言い聞かせるように言う。
 それを聞いた乙恵は涙目を隠さないでにっこり笑った。
 悦治はその笑顔に吸い込まれるように見とれつつも、胸の奥におもだるさを
かんじていた。
「おまえ・・・いいこというな」

 そして、悦治はギターを受け取り、猛練習をはじめたした。
 多分、想いを伝えられない乙恵のために。
(ええい、悩んでもしかたがない)
 悦治は、自分の部屋でギターをはじき、割れた音を出していた。
 
----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムーシコスのバイオリン 7(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 私、呟き尾形が初めて書いた童話です。
 このページは第7話です。
 第1話から読まれたい方は ムーシコスのバイオリン 1 へ

ムーシコスのバイオリン 6 へ戻る

-----------

ムーシコスのバイオリン 7

 さて、コヨーテに食べられたヒュース。コヨーテに怯えきる
ムーシコスとエクウス。門が閉まった後に来たコヨーテの言う
「狐野郎」とは誰なのでしょうか?これからムーシコス達はどう
なってしまうのでしょうか?

 しばらくすると骨だけの馬に骸骨の車体の馬車がやってきまし
た。ムーシコスを迎えに来た狐のウルペースです。ウルペースは
座り込んでしくしく泣いているムーシコスを道に転がっている石
のようにちらりと見ると、気にもとめずにコヨーテのいる門の前
で止まりました。
「客人を連れてまいった。開門を要求する」ウルペースが大声で
言いました。
「残念だな、ウルペース。俺はレオー様がら宴のがはじまっだら
だれも通すなと命じられだ」
「この客人は例外だ。故に開門を要求している。それともこの客
人が宴に参加できなかったことがレオー様の怒りに触れたときあ
なたが責任をとってくれるのかな」
「俺はぞんな話は聞いでない」
「・・・・では仕方がない。レオー様の逆鱗に触れるがいい」
コヨーテは自信たっぷりのウルペースにたじろぎました。コ
ヨーテはウルペースが何か強いものの後ろ盾がないと、このよう
な態度はとらないことを知っていたからです。
「どんな客人だ」
「黄金のレオー音楽隊の指揮者候補です」とウルペース。
「おお、白い時計塔のある村の音楽隊の指揮者が」
「そうです。開門する気になりましたか? 愚かなるコヨーテ」
「な、なんだど」
 コヨーテはウルペースの言葉がかなり勘にさわって何か仕返し
をしようかと考えましたが、黄金のレオー音楽隊の指揮者候補を
案内してきたウルペースを殴るわけには行きませんでした。いつ
もならこっそり裏門から通すはずなのですが、骸骨の馬車は裏門
から入れませんでした。黄金のレオー音楽隊の指揮者候補なら正
面の門から通してもおとがめはないような気がしました。そう
思ったコヨーテは門を開けたのでした。
 ゴゴゴゴゴォォォ
 ゆっくり、門は少しづつ音を立てて開いていきます。
 門を眺めていたムーシコスは、しくしく泣いています。そんな
ムーシコスの後ろから声をかける白い影があります。
「う~ん。どうしたんだい? ムーシコス君」
「ク、クニークルス君。君こそどうしてここに?」
「う~ん。忘れ物を届けにさ。ほら、忘れ物」
 そう言って出したのはムーシコスのバイオリンでした。
「あ、ありがとう」
 ムーシコスはバイオリンを兎のクニークルスから受け取って、
さっそくバイオリンを弾きました。それしか思いつかなかったの
です。
『ああ! ごめんよバイオリン君。君のことを家に置き去りにし
て』
 ムーシコスがバイオリンに話しかけます。
『そのことならもういいよ。とにかく、また会えてよかったよ。
どうしたんだい? 今の君はとても悲しそうだよ』
『バイオリン君。君がいない間にヒュース君という友達ができた
んだ。とても欲張りなブタだけど、本当は優しいいい奴だった。
だって口ではいろいろ言っているけど、僕がちょうど思った通り
にバイオリンが弾けないのと同じで、うまく相手に自分の気持ち
を伝えられないだけなんだ。いい奴だったんだ。本当に。
 でも、ヒュース君は、あそこにいるコヨーテに食べられたんだ』
『それはお気の毒に・・・・君の友達は僕の友達だ。一緒に悲しみ、
そしてこの悲しみを歌にしよう』
『うん。ありがとう。君がいてくれると勇気が湧いてくるようだ
よ』
 バイオリンの音はガラスのように透き通り、殺風景な風景を包
み込みました。ムーシコスの優しげなバイオリンの歌は風や大地
や草や虫達が耳を傾け、時には耳をすまさなければ聞こえないく
らい小さな透き通るすすり泣きだったり、雪崩のように轟くよう
な泣き声だったりしました。
 ムーシコスのバイオリンは、コヨーテやウルペースにも聞こえ、
いつのまにか彼らも観客となっていました。それどころかエクウ
スやクニークルス、そして風に草に大地に虫達、そこにあるすべ
てのものが観客になり、バイオリンに魅了されていました。
 ムーシコスとバイオリンの歌も泣きつかれた子供のように静か
に終わりました。
 大地は名残惜しそうに、まだ耳を澄ませています。風はムーシ
コスを褒めるかのように、ムーシコスに語りかけてきます。草は
拍手を惜しみなく送るように体全体を揺らしています。虫達は小
さな拍手をムーシコス達に送っています。
「う~ん、さすがムーシコス君」とクニークルス。
「すげぇ、クンクン。あの臭いはさっぎの人間だな」とコヨーテ。
「さすがレオー様が御招待されただけはある」とウルペース。
「なに、あの人間はレオー様が招待しだのが。ああ、ぐわなぐで
よがっだ」
「ムーシコスが弾いているのですか?」
 馬車の中から声がします。
「・・・・アロペクス様。私は音楽のことはよく分かりませんが、あ
のバイオリンの曲は聴いていて心地よかったと思いますよ。
 まったくバイオリンを弾いているムーシコス様と、普段のムー
シコス様は別人ですね」
 黒いどくろの馬車の中でアロペクスは黙ってウルペースの言葉
を聞いています。ちょうど大きな架け橋がズンと大きな音を立て
て落ちました。まるで木こりが大木を切ったときのようです。
「参りましょうか、アロペクス様に、ムーシコス様。レオー様が
お待ちかねです。おや? ヒュースはどうしましたか?」
「コ、コヨーテに食べられてしまったんです」
「・・・・そうですか。それは残念ですムーシコス様。レオー様は気
に入ったものには褒美を惜しみません」
 ムーシコスはウルペースの言ったことで、ヒュースを助ける方
法が分かりました。
「じゃぁ、助かるんだね」
「・・・・方法は一つではありません。何事もたくさんの方法があり
ます。大変な方法もあればとても楽な方法もあります。どの方法
がいいとは言えませんが、そのとき一番良い方法でも、後で振り
返ると一番悪い方法のである時がほとんどです。もちろんその逆
もあります。とにかくどんな方法をとるにせよ、判断するのは誰
でもなく、ムーシコス様、あなた自身なのです。
 さあ、ムーシコス様。参りましょうか」
 ムーシコスはうなずき、これからくぐるでっかい城門を見上げ
ました。ムーシコスはエクウスに飛び乗り、堂々と入城しまし
た。
 さて、なんとかムーシコスに追いついたクニークルスですが、
銀色のペンダントのことはすっかり忘れているようです。そんな
ことは全く知らないムーシコスは、無事にレオーの城に入城しま
した。ムーシコスはコヨーテに食べられてしまったヒュースを救
うことができるのでしょうか?

★★★ムーシコスとクニークルスの座談会
「わーい、ヒュース君は助かるんだね?」
 さぁね。ボクはそれよりも、ウルペースの言葉が気になるな。
「そうかい? ボクはそれよりも、銀のペンダントのことが重要
なような気がするけど・・・」
 ハハハ、細かいことはきにしない。
 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWA17.htm
 に掲載されている作品です。

感想などいただければ幸いです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140871698/1

ムーシコスのバイオリン 8(呟き尾形の創作童話)
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/06/post_f4a1.html
----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

きょうぼうざい(呟き尾形の創作小説)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、ショートショートをかきました。
 ジャンルは、自分なりに創ってみて、風刺小説というジャンルわけしてみました。

 何を風刺したかといえば、共謀罪です。

謀罪 Q&A で、推進 反対でもだいぶ解釈がことなるようです。

推進側
http://www.moj.go.jp/HOUAN/KYOUBOUZAI/refer06.html

反対側
http://tochoho.jca.apc.org/kyz1/qaex.html

 で、これに向けて、風刺小説を書いてみました。

 かなり派手に誇張していますが、現在の法案では、それを規制する文章はみつけられませんでした。
 その気になれば、実現しうる小説なのかもしれません。

 ジャンルはSFになるのだとは思いますが、風刺小説です。

-----------

きょうぼうざい

 法律とは、その社会生活の秩序を維持するために、国家によって、定められている、国民が守るべきルールである。
 それゆえ、その国家で定められた法律を破るということは罪になるという事は言うまでもない。
 オレは、ある犯罪を犯してしまった。
 もちろん、そんな犯罪をするつもりなんてなかった。
 だが、法律が定める犯罪に当てはまる行為をしたのは事実だ。
 となれば、警察は、草の根を分けてでもオレの事を探すだろう。

 罪名は共謀罪。
 共謀罪とは、犯罪の実行にかかわらずとも、複数の人間が、相談したり合意したりしただけで犯罪とされるというとんでもない悪法である。
 その凶暴な悪法がオレに牙をむけた表向きの理由は、自殺関与の共謀罪だった。
 オレは、インターネットで、自殺をしたいという人の相談を受けていた。
 励まそうと必死だった。
 ともに悩み、ともに笑った。
 だが、彼女は、ついに自殺してしまった。
 それで、オレの自殺関与の共謀罪という形が適用された。

 なんとも凶暴罪は、法律でありながらも無法な法律である。
 先日の新聞記事には、あるBarで、酔った勢いで、でそりの合わない上司を叩きのめしてやりたいなどと冗談を言って、一緒に笑っていた奴が障害共謀罪で逮捕された。

 他にも、インターネット上でのファンサイトあるいは、ファンクラブ活動、やゲームのユーザグループの活動が共謀罪に摘発されたという話もあった。
 なんでも、私的使用目的の改変のための情報交換が著作権法違反の疑いだそうだ。だが、権利侵害の証拠なしというのが問題になったが、この事件で、個人サイトの活動が勢いを失った。

 さらに、共謀罪は、組織犯罪に適用されると明記されていながら、その組織が二人以上の共謀という条件とされていた。
 これで、先日新聞でとり正されていたのが、「マンション建設反対運動共謀事件」だった。
 この事件は、マンション建設反対が、威力業務妨害とされた事件だった。
 この事件は、威力業務妨害の実行した人間だけにとどまらず、マンション建設反対運動に参加した市民が、威力業務妨害の共謀罪として摘発されたのだ。
 これによって、他の反対運動が沈静化していったことは言うまでもない。

 これだけではない。
 労働組合の闘争計画の立案や市民団体の各種抗議行動の立案などが組織的な威力業務妨害とし、共謀罪が適用されるらしい。

 また、大手食品メーカーの商品に、不正な薬物が利用されている可能性が上がったが、疑わしきは、罰せずの精神で無罪になった。
 だが、消費者も馬鹿ではない。
 不買運動を展開しようとしたが、大手食品メーカーは、「組織的威力業務妨害の共謀罪」をほのめかし、和解したというニュースも耳にした。

 共謀、共謀、共謀!
 社会の秩序を守るため、個人の言論の自由まで奪う法律、共謀罪。

 最初は、テロ組織や組織犯罪を取り締まるためだといって、ろくに説明もせずに、法案が通ったら、この有様だ。
 なんて世の中だ!
 組織犯罪という言葉の印象からかけ離れて、一般市民を取り締まる法律になりさがっていた。

 そして、共謀を立証するために、盗聴法が適用され、共謀罪の捜査を理由に、盗聴法が乱用され始めた。
 そう、通信傍受の正当化がなされてしまったのだ。
 さらに、共謀罪は密告すれば、共謀罪が免罪されるという取り決めがあり、卑劣なスパイ横行してしまった。
 共謀罪は、裏切りと不審の社会の推進したという事がいえた。
 そう、一般市民による国家のための相互監視社会の成立したわけだ。
 つまり、共謀法による処罰は、一般市民の言論の自由の抑止力として利用され、政府や役人の天下になったというわけだ。
 さらに、共謀罪は政治家と公務員には適用されない仕組みになっていたのだ。

 こうして、スパイ密告社会が成立してしまった。

 だが、オレは、ひそかに調査し続けた。
 ネットカフェや漫画喫茶を梯子し、時にはホームレスを装い、ありとあらゆる金融機関に不正アクセスし、一つの事実を導き出した。
 今の政治は、金の流れこそがその関係を示すものだからだ。
 ファンサイトをはじめとした摘発は、単なるスケープゴートだった。
 この事件をきっかけに、個人サイトの停滞をもたらした。
 それは、いわゆるblogをはじめとする、個人による政治批判の激減を導いたのだ。
 つまり、blogなどを解した政治批判が停滞することによって、マスメディアが政府と談合し、情報操作したというわけだ。
 そして、情報操作によって、政府の不正は正当化された。
 つまり、政府にとって都合の悪い情報は伏せられ、都合の良い情報だけを見せる。そうする事で政府の大儀は始めて成立するというわけだ。
 このように、主権者である国民をある種の洗脳していったのだ。
 なに、これは、特別な事ではない。むしろ、常套手段だ。

 そして、いかに、政治家が利己的であるかがよくわかる金の流れがあった。
 それは、「マンション建設反対運動共謀事件」のマンション建設に携わっていた企業の経営者が、実は、ある有力な政治家の血縁者だったのだ。
 さらに、労働組合で摘発されたケースは、政治家へ献金している額の多い企業のところだけで、他の企業の労働組合のケースはまったく共謀罪が適用されなかった。
 さらに、食品の不買運動のケースにおいては、その食品メーカーは、大量の官僚が天下りしていた・・・。
 共謀罪はテロ組織や犯罪組織を取り締まることなく、一般市民を取り締まる法律だったということだ。

 この事実と裏づけしたデータを、フリージャーナリストに渡せば、オレの計画は成功する。
 そう、計画通りに、あのBarで、それを渡せば、オレの復讐が成立するのだ。

 オレは、Barの扉を開く。
 この監視社会からすべての人間を解放する希望の扉だ。
「よ、よう。例のもの、もってきたか?」
 フリージャーナリストがオレの顔を見ていった。少しだけ様子がおかしかったが、それは共謀罪の陰謀を弾劾する証拠を持ってきたのだ。
 仕方がないだろう。
 オレは、データの入った小型PCをジャーナリストに見せた。
「すごい・・・」
 フリージャーナリストは目を見開き言葉を失い生唾を飲む音が聞こえてきた。
「刑事さん!
 やっぱり、こいつが犯人です。
 これで、私の罪はなくなるんでしょう?」
 フリージャーナリストは突然立ち上がりオレの背後にいる男にそう叫んだ。
 オレはとっさに後ろを振り返ると、数人の男がオレの背後に立っていた。
「残念だったな。
 共謀罪で逮捕する」
 刑事と呼ばれた男が、オレを見下すような目で見ている。
 そう、オレはフリージャーナリストに密告され、オレは逮捕されるわけだ。
 オレは、この情報をつかむために、ありとあらゆる違法を犯した。
 無実だというつもりはない。せいぜい、懲役5年程度だろう。
 だが・・・オレが世の中に戻ってくる頃、オレは英雄になるだろう。

 なぜなら、既にオレはデータを渡す約束をしたのは、目の前のフリージャーナリストだけではないし、ある意味もっとも効果的に活用してくれる人間に渡しているのだ。
 渡したのは、ある大物政治家だ。
 その大物政治家は、共謀罪を悪用し、推進している大物政治家と対立している、共謀罪反対派の大物政治家だ。
 なんでオレが、そんな大物政治家とコネクションがあるかって?
 オレに自殺を相談していたのが、共謀罪反対派の大物政治家の隠し子だったのだ。それを知ったのは、オレが犯罪者になってから、彼女の事を調べていたときに偶然知り、それを理由に、大物政治家に一部始終を話したのだった。
 オレがここまで逃げてこれたのは、きっと、裏で共謀罪反対派の大物政治家が妨害工作をしていたからだろう。

 なんにしろ、監視社会を歓迎する国民なんていやしない。
 共謀罪反対派の政治家は、その不満を爆発させ、一気に世論を味方につければ言いだけの話だ。
 その政治家は、オレに替わってオレの復讐を果たしてくれるだろう。

 ざまぁ~みろ! 

-----------
 まぁ、現在、法案が検討されている共謀罪の法案をモデルにした風刺小説です。
 もちろん、共謀罪をモデルにたとはいえ、すべてフィクションです。
 が、こうならない可能性は否定できないというのがおそろしいことです。

 
----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゆきわり草(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 花をテーマにした童話です。
 今回は、ヒアシンスをテーマにしました。
 長くなったので、前編、後編とわかれています。

-----------
むかし、むかしあるところに白い時計搭のある村がありました。
 リムネーは、おてんばで歌好きでお喋りな娘です。
 いつも、村の真中にある白い時計搭でいろ
んなお話をしています。

「今日は、ちょっとこわいけれど、死のお話。
 生きているものは、いつかは死ぬけど、それって本当にこわい
ことかな?
 そんなことを考えさせられる物語」

 春の訪れを告げるように、雪を割って岩の間や樹木の根元に小
さな花をつける花、ゆきわり草が咲く頃に、ヘパティカという女
の子の母親が天に召されました。
 ヘパティカは、母親の事が大好きで、天に召された母親にどう
すれば会えるのか、父親に聞きました。
「ねぇ、もう一度、お母さんに会うためにはどうすればいいの?」
「天に召されるということは、もう、会えないという事なんだよ」
「でも、お母さんは、私たちのことを見守ってくれるんでしょ
う?」
「ああ、そうだ。
 あの、雲の上から、ずっとヘパティカ、おまえとお父さんをみ
まもってくれている。
 だから、会いたいだなんて、我儘を言わないでくれ」
 ヘパティカは、いつもは強い父親が悲しげに言うので、自分は
悪い事を聞いてしまった事はわかりました。
 そこで、ヘパティカは、神父さんに同じ質問をしました。
「そうだね。
 お母さんは、ヘパティカ、君の心の中で生きているよ。
 耳を澄ましてごらん」
 ヘパティカは耳を澄ましてみましたが、お母さんの声など聞
こえません。
「神父様、だめ、聞こえてこないの。
 それに、私は、お母さんに会いたいの」
「ヘパティカ、お母さんは、神様のところに行って、生まれか
わるまで、そこでまっていなければならないんだ。それを呼び
戻しては、お母さんが困ってしまう。
 だから、お母さんと会う事は出来ないんだ」
「うそ、だって、神父様は私の心の中で生きているって言った
じゃない!」
 ヘパティカは、逃げるように走り出しました。
 でも、お父さんも神父さんも、お母さんに会える事ができな
いといっているのだから、本当なのだということだけはわかり
ました。
 ヘパティカは、母親と会えないことは仕方が無いけれど、せ
めて手紙はかけないかと、郵便配達員に聞いてみました。 
「ごめんね、ヘパティカ、住所がわからいから届けられないん
だ」
 ヘパティカはがっかりしました。
 でも、ヘパティカはどうしてもあきらめられません。
 ヘパティカが手紙を握り締めて、とぼとぼ歩いていると、長
老が話しかけてきました。
「どうしたのじゃ、ヘパティカ」
「お母さんに会いたいの、お父さんも、神父さんもそれはでき
ないって。
 だから、このお手紙をわたしたいなっておもったの。
 でも、住所がわからないから届けられないの」
「そうか、かわいそうに。じゃがな、人は生まれたら必ず死ん
でしまうものじゃ。
 それが人の宿命というものじゃ。
 じゃから、生きているということはものすごく尊いことだとも
言えるんじゃよ」
 ヘパティカは長老の言っている事が難しくてわかりませんで
した。
「そうか、ちとむずかしかったかの。
 こまったのう。こりゃ、死んだばあさんと相談してくるかの
う」
「え? 長老は、死んだおばあさんとお話ができるの?
 それはどうするの?」
 ヘパティカは目を輝かせました。
「墓参りじゃ」
 ヘパティカは長老の言葉にがっかりしました。そして、ヘパ
ティカの目から一滴の涙が流れ落ちましす。
 その涙が地面に落ちたとき、ヘパティカは、考え直しました。
 長老も、そうするのだから、お母さんのお墓にいけば何かわ
かるかもしれないと思ったのです。

 ヘパティカが、お墓に着くと、お墓は真っ白な雪をかぶって
いました。
 ヘパティカは、おかあさんが寒いだろうとおもって、お墓の
雪を払います。
 そして、お花の替わりに手紙をおきました。
 すると、
 ぴゅうぅぅ~。
 と風が吹いて手紙を持っていってしまいます。
「あ、手紙が!」
 ヘパティカは、風に盗られた手紙を追って、お墓の近くの
森の中に入っていきます。
 そして、風が止んで手紙が木の枝に引っかってしまいます。
「どうしよう。
 お母さんに伝えたい事があるのに」
 ヘパティカがそう呟いて、手紙を見上げます。
 また、都合よく風が吹いてくれないかとも思いましたが、
都合よく風が吹くわけも無く、ヘパティカはうつむいてため
息をもらします。
 すると、木の枝ばかり見上げていたので気がつきませんで
したが、地面には、うっすらと雪が積もっていて、真っ白な
雪の床からは、ゆきわり草がそこにあったのです。
 ゆきわり草の葉は三角形で浅く、3裂し、愛らしい花を細
い茎の上に、そっと淡紅色の花を咲かせています。
 よく見ると、花は1輪だけではなく、ところどころに咲い
ています。
「まぁ、なんてかわいらしくて、きれいなの!」
 ヘパティカは、手紙の事は残念でしたが、ゆきわり草を見
れてうれしくなりました。
「お褒めに預かり恐縮です」
 ゆきわり草の三角の葉っぱから、小さな妖精が現われて、
行儀よくお辞儀をします。
「あなたは誰?」
「私めは、ゆきわり草の妖精です。
 こんな寒い冬の雪の下で咲いても、誰も誉めてくれない
のでございます」
「まぁ、そうなの・・・」
 ヘパティカは、そういいながら、妖精なら、お母さんとあ
わせてくれるかもしれないと思いつきました。
 でも、いきなり頼みごとをしても聞いてくれるかわかりま
せん。
「ねぇ、妖精さん。
 妖精さんはいろいろなことをしっているんだよね?」
「もちろんでございます。
 たとえば、自然の法則でございます。
 すべての生物は、生命活動を終えると、土に返るものな
のでございます。
 その土は、植物の栄養となり、植物は草食動物の餌にな
り、草食動物は肉食動物に食べられるのでございます。
 肉食動物も、草食動物もいずれは死に、そして土に戻る
のでございます。
 そうして、私たちの宿る、花は土から恵みをいただくも
のなのでございます」
「生き物は、しんじゃったらどうなるの?」
「あなたが生まれる前、あなたはどちらにいらっしゃいま
したか?」
「どこにもいないよ。だった、生まれるまえだもの」
「あなたが生まれる前に、あなたがいなかったように、
あなたが死んでしまえば、あなたはいなくなるのでござ
います。
 しかし、ご安心を。
 死んでしまった後、あなたはすでにいないのだから苦
しむ事はありませんゆえ」
「それはそうだけど・・・死んだあとにいくところがあ
るのじゃない?
 お空のお星様になったり、神様のいる国にいて、生ま
れ変わるのをまっていたり」
「死後の世界などございません。
 そもそも、あなたはどななですか? あなたの体がな
くなって、それはあなただといえるのでしょうか?」
「でも、死ぬのは恐いよ」
「それは当然でございます。
 生あるものは死をおそれるものでございます。
 ですから、精一杯生きるのでございます。
 恐いからこそ、精一杯でございます。
 精一杯でいるうちは、その恐怖はうすれるし、生き
ていることが実感できるものでございます。
 恐いから考えてばかりいては、恐さが膨らむだけで
ございます。
 そして、膨らみきった恐さは、いつか破裂してしま
います」
「そんなのいやだ!!!」
 ヘパティカの声は森に響きました。
「それでは、恐さをしぼませるべきでございましょう」
「どうすれば、恐さはしぼむの?」
「考えるをやめて、今できることを、実際に体を動か
すことでございます。
 そうすれば、自然とやるべきことがわかってくるも
のでございます。
 考えるだけの人生なんて、その先は不幸しかありえ
ません。
 なぜなら、自分の出来る事をしていないのに、それ
以上望んでもできるわけがないからでございます」
「でも、私に何ができるというの!
 お母さんに手紙を届けることもできないのよ!」
 ヘパティカの目は涙でいっぱいです。
「もう、お手紙を届けようと思っているときに届いて
いるものでございます」
 そう妖精が言いますと、風がびゅうぅぅぅ~と吹い
て、ヘパティカの手元に落ちてきました。
「私めの宿る花とこの手紙をお墓にお供えください。
 そして、お母様に伝えたい事をお墓の中で思い起こ
してください。
 そうすれば、お母様にきっと伝わります。
 なぜなら、お母様は、あなたのお母様でございます
ゆえ」
「そうなんだ。
 やっぱり、お母さんは私の中で生きているのね」
 ヘパティカがそういうと、ゆきわり草が一斉に
頷くように風になびきました。
-------------

この童話の感想をいただければさいわいです
感想掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140062330/1

呟き尾形の花童話一覧
フクジュソウ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_8e9e.html

スノードロップ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7f1b.html

黄水仙
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_cf38.html

サフランの魔法
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_ac13.html

ヒアシンスの絆 前編
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_7b51.html

ヒアシンスの絆 前編
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_ccb4.html


 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWAi06.htm
 に掲載されている作品です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムーシコスのバイオリン 6(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 私、呟き尾形が初めて書いた童話です。
 このページは第5話です。
 第1話から読まれたい方は ムーシコスのバイオリン 1 へ

ムーシコスのバイオリン 5 へ戻る

-----------

ムーシコスのバイオリン 5

 さて、バイオリンを持たないムーシコスと、コヨーテを恐がっ
ているヒュース、そして2人を乗せたエクウスは、門番のコヨー
テの手から逃れて無事にレオーの城に入れるのでしょうか。

 魔獣レオーの城は大きな鉛色の岩山のようにそびえ立ち、城の
周りには流れる川のように大きくて深そうな堀があり、巨人が出
入りするために作られたようなおおきな門がありました。その門
の横にちょこんと座っている番兵が一人いました。番兵は、一口
で人を呑み込んでしまいそうな赤い口を開けて大あくびをしてい
ました。この番兵がコヨーテのようです。
 コヨーテは何度も何度もあくびをしていましたが、鼻をヒクヒ
クさせてムーシコスとヒュースの方を眺めていました。コヨーテ
はよほど目が悪いらしく、堀の向こうに何者かがいることには気
がついてはいましたが、それがだれなのかまでは分からない様子
でした。
「そごにいるのは誰だぁ? 何が用がぁ?」
「ぼくは、もがが」
 ムーシコスは大声でコヨーテの質問に答えようとしましたが、
ヒュースにそれを止められてしまいました。ヒュースはムーシコ
スの口を押さえました。
「シッ、静かにするブー」
 ヒュースはムーシコスに小声で叱りました。
「どうしてさ」
 ムーシコスは小声でいいました。
「コヨーテはとても目が悪いんだ。でも耳や鼻がとても良くて、
見つかったらあの大きな口でがぶりと食べられてしまうブー」
「そ、そうだったね。どうすればいいんだい?」
「おまえがバイオリンを弾いてコヨーテの気を引きつければいい
ブー。コヨーテがおまえの曲を気に入ったら城門を通してくれる
そうだブー」
「でも、僕にはバイオリンがないよ」
「なんだってブー! それでどうやって演奏するつもりだったん
だブー!」
 ヒュースは思わず大声で怒鳴ってしまいました。
「おお、そごにいるのが。クンクン。ごの臭いはまるまる太っだ
豚だな」
 コヨーテはヒュースの目の前まで鳥のように堀を飛び越え、
真っ赤な口でヒュースを一口でのみこんでしまいました。満足そ
うにげっぷをしながら腹をさすりました。コヨーテはまた鼻をヒ
クヒクさせてました。
「おお、他にも馬ど人間の臭いがするぞ。人間に馬! どごにい
る。近ぐにいるのは分がっでいるんだぞ。ででごい」
 ムーシコスとエクウスはただふるえる以外何もできませんでし
た。コヨーテはムーシコスの目の前で鼻をヒクヒクさせて、ムー
シコスのいるところを知っているように探し回っていました。
「ん、あっぢの方がら嫌な臭いがするぞ。狐野郎の臭いだ。あ
あ、あいづが来る前に門の前で立っでないどレオー様に告げ口す
るに違いない。おい、馬と人間そごで待っでろ!」
 そう怒鳴ると、門の前まで戻りました。ムーシコスはそれを見
てほっととしてヘナヘナと座り込み、エクウスもまた座り込みま
した。すると、ムーシコスは胸の奥から悲しみがこみ上げてき
て、滝のように涙が溢れていました。

 さて、コヨーテに食べられたヒュース。コヨーテに怯えきる
ムーシコスとエクウス。門が閉まった後に来たコヨーテの言う
「狐野郎」とは誰なのでしょうか?これからムーシコス達はどう
なってしまうのでしょうか?

★★★ムーシコスとクニークルスの座談会
「あわわわ、ヒュース君、食べられちゃったよぉ/(-_-)\ 」
 まったくだ。
「んぐ。少しは慰めてよ」
 原因は、君がバイオリンを忘れたことにあるんだ。
 大体、君は物忘れが激しすぎる。
「でも、クニークルス君が届けてくれるんでしょう?」
 さてね。エクウスのせいで、差はグングン広がったから追いつけないかも。
「ど、どうしよう。僕(-_-;)」
 コヨーテにたべられちゃうんじゃない?
「そ、そんなぁ」
 細かいことはきにしない。
 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWA16.htm
 に掲載されている作品です。

感想などいただければ幸いです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140871698/1

ムーシコスのバイオリン 7 へ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/05/post_3103.html
----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

BITTER MEMORY(呟き尾形の創作小説)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、昔書いた短編恋愛小説を掲載したいと思います。
 恋愛というジャンルのは、なんとも苦手なものですが、もしよろしければ読んでみてください。

-----------

BITTER MEMORY

 夏も終わり、風は秋の色を運ぶ準備をしている。
 昼を知らせるチャイムが学校の保健室にも響き渡る。
 仮病を使った生徒たちは、10分ほど前に、学食へ向かっていた。
 保険室の主をしている近藤麗は長い黒髪をさらりとかきあげ、一人残る作並
乙恵を眺める。
 作並乙恵。
 女性にしては、背が高く、サラブレットのような体の線の美しさを感じさせ
る。健康的な表情と小麦色の肌は夏休みに外で活動したことをうかがわせた。
 光沢のある短い髪は、麗の黒髪とは異質なものだ。
 学校の規則でセーラー服は着ているものの、なんとなく男装させれば、なか
なか絵になるだろうと麗は思った。
「こら、作並、お昼休みだ、担任には黙ってやるから、狸寝入りはやめて、保
健室を私のオアシスにしてくれないか?」
「へへ、ばれてたか」
 乙恵はぺろりと下を出し、やっと開放されれといわんばかりに、ベッドから
跳ね起きる。もともと性格上、じっとしているのが苦痛なのだろう。
「早退はダメ。おまえを早退させたら、他の生徒に申し訳が立たない」
「は~い」
 乙恵は不満げな返事をしてから保健室から出ようとしたとき、男子生徒が
入っていた。村田光悦。背は高く痩せ型。全体として体重不足でひょろ長い感
じが目立つ。なで肩で華奢な感じで、頭の天辺から指にいたるまでほっそりし
ているようだ。
「あ、村田、この前はライブにきてくれてサンキューな。
オレ的にうれしかったぜ」
 無邪気な笑顔に、そっぽを向けるように「ああ」と無愛想に答える村田。
 乙恵は少しだけムッとしたようだが、そのまま笑顔を崩さず、保健室をそよ
風のように走り去っていった。
 村田は、「ふぅ」と止めていた呼吸がやっと出来るとばかりに大きく深呼吸
しつつ、一瞬のうちに後悔と感激の表情を作った。
 麗はその光景を見て村田が乙恵のことを異性として意識しているのだと洞察
する。
「あら。不器用なことね。村田君」
「な、何を言っているんですか。
 あんな男勝りで、自分のことを”オレ”なんていう女・・・」
 村田はそういいかけながら、一度言葉を切った。そして、何かを告白するかの
ように、再び口をひらいた。
「近藤先生・・・でも、先生の言う通りかもしれません。
俺って、けっこう器用っていうか社交的だと思ってたんだけどなぁ・・・」
「そうね。特定の人物のことになると、途端にぞんざいな態度になったり、批
判的になったり、ちょっとした冗談なのにムキになったり、今日みたいに昨日
の夜、誰かさんに前のライブを誉めようと寝ずに考えたくせに、さっきみたい
にいえないところなんか特に不器用ね」
「せ、先生、俺は・・・」図星であることは村田の複雑な表情が語っている。
「いいのよ。先生の勘違いで。
 だから、勘違いだと思って聞いて。
 先生もね。村田君ぐらいの頃は不器用だったわ。先生の時は、その人のこと
になるとムキになって、突っかかったり、言いがかりをつけたり、親友からは
からかわれたわ。
 自分の本音をかくして、見破れない友達、両親、先生たちを見て馬鹿にして
いたつもりだったんだけど、親友とその人だけはだませなかった。
 だから、親友は親友になったし、その人を好きになったんだと思う。
 その人はね、私の知りたいと思ったことは何でも知っていた。
 私がその人のことを知らなかったこと以外はね。
 いえ、知っていたのかもしれないわ。知っているからこそ、なんどか、二人
きりの夜を過ごしても何もしなかったと思うわ。女として魅力が無かったのか
な。
 そんな風に思ったことも無くは無かったけど、その人以外の男性は正反対
の反応だった。
 まぁ、いやらしいことをしてきた男は、空手でのしてきたけどね」
 麗は鋭い正拳を村田に突き出し、目の前で寸止めする。
 麗が空手の達人であることは有名な話で、セクハラ教師や、男子生徒をのし
たのは有名な話である。
「その人はどうして違かったのかなぁ」村田は思わず言葉を挟んだ。
「私が不器用なことを知っていたからよ。もし、その人が私がその人のことを
好きだと知ったとき、ごまかそうと必死になって自暴自棄になることを知って
いたからじゃないかな」
 麗は遠い目で、ほろ苦い思い出に浸るように保健室の外を見る。
「先生は、その人のことがまだ好きなんですね」
「な、なにを・・・そうね。そうかもしれないわ。
 これを認めることってとってもつらいことだけど・・・」
 村田は右手の掌を突き出して、麗の言おうとしていたことをさえぎる。
「分かった。俺も認めてみるよ。
 先生と俺は不器用なところは同じみたいだもの」
「お、少年、察しがいいぞ。それも素直なところがいい。
 その人の次に好きになってしまおうかな」
「冗談。先生みたいな人は怖くて願い下げさ」
「いったな、少年。まぁ、明日になって後悔しなさんな」
「するもんですか。俺は乙恵が・・・」
 今度は、麗が右の手の掌を突き出して、村田の言おうとしたことをさえぎ
る。
「その言葉は、君の愛しの人に最初に言ってあげなさい」
 麗はウィンクすると、村田は無言でうなずき、保健室に来た理由も忘れて保
健室を飛び出した。
「おー、おー、いいねぇ。若人は。
 私の愛しの人は君のお父さんだけど、少年はお父さんに似てきたなぁ。う~
ん、さっきの言葉、全くの嘘じゃなかったんだけどなぁ」
 麗は本気とも冗談とも取れない呟きをもらした後、保健室の窓から見える校
庭を遠い目で、ほろ苦い思い出に浸るように眺めた。
 

 
----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ヒアシンスの絆 後編(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 花をテーマにした童話です。
 今回は、ヒアシンスをテーマにしました。
 長くなったので、前編、後編とわかれています。

 ヒアシンスの絆 前編 へ

-----------
ヒアシンスの絆 後編

 さてさて、前回は、ハイアシンスは、ヘリオスを助けるために、すぐさま西風の神殿に向けて走り出したところで終わったよね。
 その続きだよ。

 競技場での出来事の一部始終を高みの見物をしていたのはプルートーンです。
 プルートーンは、早速、使い魔を召還します。
「なんでがしょ」
「まず、ハイアシンスのもって行く水筒にこの岩石をまぜるのだ。
 この岩塩は魔法の岩塩で、これが溶かされた水を飲むと、のどが死ぬほど乾
くのだ。
 そして、塩の森に行ってきて、道しるべを壊して来い。
 最初の道しるべで間違えば、塩の森は、迷路のようなものだ」
「わがりやした」
 使い魔はすぐさま、塩の森の手前に行って、老人に化けてハイアシンスを待
ち伏せします。
 すると、汗を流しながら走ってくるハイアシンスを呼び止めます。
「そこの若いお方、その水筒の水を少しだけ分けてくれぬか」
 老人に化けた使い魔は、よぼよぼの声でハイアシンスに声をかけます。
 ハイアシンスは老人がかわいそうにおもって、水筒を老人に渡します。
「ご老人、水筒の水はすべて差し上げよう。
 すまないが私は急いでいる」
 そういって、ハイアシンスは走り去ってしまいました。
 慌てふためいたのは使い魔です。
「ちくようめ!
 あの馬鹿、全部、俺に水を渡しやがった。
 これじゃぁ、プルートーン様に叱られる!」
 使い魔は、その場で考えたとき、良い案を思いつきました。
 使い魔は、「よし」と自分の考えにうなづきながら道しるべまで先回りして
飛んで行きます。
 そして、使い魔は道しるべの下に、「西風の神殿」と書かれている文字を魔法で、「湧き水 のどが渇いた方はこちら 寄り道にどうぞ」と書き換えて道しるべの示す矢印を変えたのです。
 いくらなんでもここまでずっと走ってくれば、のどはカラカラのはずです。使い魔はその先に湧き水を魔法で作った後に、プルートーンに渡された魔法の岩塩をポチャリと落とします。
 すると、湧き水は見るからに美味しそうな水に変わります。
 魔法の岩塩は、その水を美味しそうに見せるために甘い香りを出すからです。
「美味そうだな」
 と、使い魔は、思わずつばを飲み込みました。

 一方、ハイアシンスが道しるべのところへついています。
「なになに、”湧き水 のどが渇いた方はこちら 寄り道にどうぞ”だって?
 そういえば、のどはカラカラだ。水はさっきの老人にやってしまったし。
 少しぐらいなら・・・。
 いやいや、だめだだめだ。
 私に寄り道をする時間など無い。こっちが寄り道なら、こっちは近道だな」
 ハイアシンスは、道しるべとは逆の方、つまり、西風の神殿の方へ走り去って行きました。

 そのころ、使い魔は、まてどもまてどもハイアシンスがこないことに、イライラしていました。
 それも、目の前には、美味しそうな甘い香りの水がたくさんあります。
 これが、使い魔の気持ちをあせらせ、のどを乾かします。
 ついに、使いは、のどが渇く水だと知っていても誘惑に負けて、湧き水を飲んでしまいました。
 使い魔が、一口飲むと、もう一口欲しくなります。
 その一口飲むと、もう一口と、とまらなくなってしまいます。
 ついには、一気に湧き水をすべて飲み干してしまったのです。
 すべてを飲み干しても、まだのどの渇きを感じているのですが、ここでようやく大事な事を思い出します。
 まだ、ハイアシンスがこないのは、おかしく、それは、ハイアシンスが西風の神殿への道を正しく進んでいるということです。
 使い魔は、地団駄を踏みながら、急いで西風の神殿へ向かいますが、ハイアシンスは、すでに西風の到着していました。

 ハイアシンスは、西風の神殿の中庭にはいると、甘い香りと美しい花色に思わず、見とれてしまいます。
 ヒアシンスの花は、短い花茎にぎっしりと小花をつけています。中には、透明な容器に水栽培されたものがあり、花色は赤、桃、白、青、紫、黄、橙などさまざまな色のヒアシンスがありました。
「旅のお方、その汗のかきよう、さぞかしのどが渇かれたでしょう。
 まずは、水をどうぞ」
 神殿の神官がコップに入った水を差し出すと、ハイアシンスは礼を言った後に、その水を飲み干します。
「ありがとうございます。
 友人を助けるために、ひとつ、ヒアシンスの球根が欲しいのです」
「いいでしょう。明日にでも、もって行きなさい。今日はひとまず休みなさい」
 ハイアシンスは神官の言葉に甘えたかったのですが、日没前に闘技場へヒアシンスの球根をもっていかねば、ヘリオスを救えません。
「もう十分休ませていただきました、あの太陽が落ちる前に闘技場へ戻らねばなりません」ハイアシンスは、もっと水が欲しいのをぐっとこらえました。
「なんと、まさか、塩の森を通り抜けてきたのですか!」
 神官は目を見開きます。
「はい。私のせいで、友人は大きな怪我をしました。
 だから、私は命がけで友人を救わねばなりません。
 そのためにはヒアシンスの球根が必要なのです」
「わかりました」
 西風の神殿の神官は、神殿の奥に入ると、ヒアシンスの球根と、小袋をひとつをハイアシンスに手渡しました。
「この小袋は、神の加護を得られるお守りです。あなたの決意の強さに応じて、あなたを手助けしてくれる事でしょう。
 しかし、その決意がくじけるとき、お守りはあなたに災いをまねくことでしょう。
 あなたに、このお守りを持つ勇気がありますか?」
 ハイアシンスは自分の決意の強さに疑いを持つ事はありませんでした。
 ハイアシンスはそのまま闘技場にむけて走り出しました。
 しかし、西風の神殿までずっと走り続けていたハイアシンスは、疲れとのどの渇きで走る速さが遅くなってしまっています。
 それではいけない。
 とハイアシンスは、もっと早く走ろうとするのですが、体が言う事をききません。その上、懐のお守りがどんどん重くなっていきます。
 あせれば、あせるほど、日が西風の神殿の方に傾きます。
 やがて、ハイアシンスは、歩く速度より遅くなり、立ち止まってしまいました。
「ああ、やっぱり、神官の言うとおり、もう少し休んでいればよかった。
 もっと、水を飲んでいれば、体が言う事を聞いてくれたのかもしれない。
 もうだめだ。あんなに、日も西に傾いている。
 そもそも、本当に俺に、関係があったのか?
 ダメでもともとのはずだ。
 たとえ間に合わなくても仕方の無い事だ。
 だれも責めもしないし、むしろ、俺の努力に、みんな認めてくれるはずだ・・・。
 そうだ。まず、この重い小袋を捨ててしまおう。
 もともと、目的は球根だ。
 間に合わなくとも、球根さえあれば、俺の名誉はまもられる・・・」
 ハイアシンスは、その場に倒れこんでしまいます。
「いや、違う。
 他人がどうおもうかなんかじゃない。
 自分がどうおもうかだ。ここであきらめたら俺は、一生後悔するだろう。
 そんなのは・・・。
 絶対に、いやだ!」
 ハイアシンスは、立ち上がり、再びフラフラと立ち上がります。
 そして、もうすぐ、塩の森に指しかかろうとしたとき、そこに待ち受けていたのは、使い魔です。
「オイラを導く魔の力があるとおもえば、ハイアシンスか!」
 ハイアシンスは懐のお守りを握りながら神官の言葉を思い出しました。
”その決意がくじけるとき、お守りはあなたに災いをまねくことでしょう”
 ハイアシンスは、自分の軽率さを恥じました。
 ハイアシンスは、自分の決意の強さなど、疲れ後時でくじけそうになる程度のもの。と痛感しました。それが、目の前の災いを招いているのだと。
「おのれ、ハイハシンス! 次から次へとオイラの邪魔ばかりして!」
 使い魔は、ハイアシンスを憎憎しげに指差します。
「なにをいう、俺はオマエの事なんて知らないぞ」
「うるさい! オマエなんか雨風でどこかへ飛ばされるなりながされるなりしてしまえ!」
 使い魔は、魔法で嵐を起こします。
 風はうなり、大地は地鳴りを起こしたようにゴウゴウと音をたてます。
 そして、雨は滝のようにハイアシンスに降り注ぎます。
 しかし、苦痛になるはずの雨風は、ハイアシンスにとって、恵みの雨、恵みの風となりました。
 なぜか、雨は、体の渇きを潤し、風が疲れを洗い流してくれます。
 ハイアシンスがお守りを握ると、どんどん力があふれてきます。
 すると、西風の神殿から、突風がやってくると、ハイアシンスの体をふわりと浮き上がらせ、塩の森を一気に飛び越え、闘技場まで飛ばしてくれます。
 ハイアシンスは闘技場に掲げられた、旗に包まれ、そのまま闘技場にたどり着いたのです。

 それに驚いたのは、クシポスです。
 まさか、ヒアシンスの球根を日没前に持ってくるとはおもっても見なかったからです。
 クシポスはハイアシンスの行為にすっかり感服すると同時に、自分の行った事の愚かしさを悔いて、自分の行った事をすべて告白しました。
 そして、最後に、プルートーンを指差し、共犯者を告発しました。
 歯軋りして悔しがったのはプルートーンです。
 プルートーンは、やけになり、指先から魔法で雷を出して、ハイアシンスに浴びせました。
 ハイアシンスは雷に打たれたかとおもうと、お守りが光り、ハイアシンスの目の前に鏡を作り出します。
 その雷は、鏡にあたると、跳ね返りプルートーンを打ち付けました。
「なぜだ・・・」
 それがプルートーンの最後の言葉でした。
 ハイアシンスは懐にあった宝石を取り出します。
「おお、それは、伝説の鎧にはめ込まれていた魔法の石ではないか。
 なるほど、風に乗って闘技場に戻ってきたのも、雷を跳ね返したのもすべてこの石のおかげか」
 医者が感心していますが、ハイアシンスはそれどころではありません。
 ハイアシンスにとって、ヘリオスの治療が何よりも先です。
 ハイアシンスは、医者にヘリオスの治療をすぐにするように促します。
「おお、そうだった、そうだった」
 医者はそう言ってヘリオスの治療に当たろうとしたとき、ヘリオスは、何事もなかったように起き上がりました。
「ありがとう、ハイアシンス。
 お前の決意の強さが、そのお守りに力をあたえて、俺の怪我を治してくれた。
 これまで、お前とはすべて引き分けだったが、その決意の強さにはとてもかなわない」
「いいや、ヘリオス。
 本当に勝負に勝つと言う事は、負けを認めると言うことだと言う事が今見にしみて分かった。
 だから、お前の勝ちだ」
 ハイアシンスがそういうとヘリオスは、ハイアシンス手を差し伸べます。
「すると、一勝一敗というわけだな。
 せっかく勝負がついたとおもったら、どちらも勝ち越しはなしというわけか」
 ハイアシンスがヘリオスの差し出すてを堅く握り、二人の絆を確かめ合いました。

 それ以来、ヒアシンスの花言葉は、友情になました。

-------------

この童話の感想をいただければさいわいです
感想掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140062330/1

呟き尾形の花童話一覧
フクジュソウ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_8e9e.html

スノードロップ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7f1b.html

黄水仙
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_cf38.html

サフランの魔法
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_ac13.html

ヒアシンスの絆 前編
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_7b51.html

 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWAi06.htm
 に掲載されている作品です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムーシコスのバイオリン 5 (呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 私、呟き尾形が初めて書いた童話です。
 このページは第5話です。
 第1話から読まれたい方は ムーシコスのバイオリン 1 へ

ムーシコスのバイオリン 4 へ戻る

-----------

ムーシコスのバイオリン 5

 さて、クニークルスはレオーの城に付く前に、エクウスに乗っ
たムーシコス達に追いついて、バイオリンを渡せるのでしょう
か?

 エクウスに乗ったムーシコスとヒュースは白い風のように森を
突き抜けていきました。森の木々はいつもは動かないでじっと周
りを見渡しているのですが、エクウスが来るとそそくさと身をよ
じってエクウスの道を作ります。
「すごいや! 森の木がよけてる!」
 嬉しそうにムーシコスは叫びましたが、ヒュースの方はエクウ
スに振り落とされないように必死でした。震えているヒュースを
見て、ムーシコスはこんなに楽しいのになぜヒュースは恐がるん
だろう? と思いました。
「恐くないのかブー」
「恐い? どうしてさ」
「この馬から落ちたらただじゃすまないブー」
「そんなこと考えるから恐いんだよ」
 2人がそんな会話をしていると、緑のトンネルから抜け出し
て、目の前の世界が、一気に広り、広い広い草色のハラッパがと
てもまぶしく見えました。エクウスに乗ったムーシコス達は、森
の風からハラッパの風になりました。
 ハラッパのずっと先には魔獣レオーの城が見えました。でもエ
クウスがいくら走ってもお城に着きません。
「ヒュース君。あのお城はどのくらい大きいの?」
「このエクウスはとっても速いからもうすぐ着くと思うけど、今
見えている大きさの二つ分くらいだブー」
「そんなに大きいのかい?」
 ゴーン、ゴーン、ゴーン・・・・
 不気味な錆色の鐘の音が3回鳴り響きました。白い時計塔の心
地よい銀色の鐘の音とは正反対です。今まで雄々しく見えない翼
を羽ばたかせて走っていたエクウスも怯えるようにいななき、立
ち止まってしまいました。
「ヒュ、ヒュース君ヒュース君。あの不気味な鐘の音はなんだ
い?」
「宴の始まりブー」
「今始まったばかりなのかい? 何とか演奏はできそうだね」
「そうもいかないブー。あの鐘が鳴ると城の門が閉まってコヨー
テっていう門番が城に入れてくれないブー。今日はあきらめて帰
ろうブー。コヨーテはとても凶暴で機嫌が悪いと、入ろうとする
者を食べてしまうブー」
「事情を話してもダメなの?」
「ダメだブー。でも・・・・」
「でも?」
「コヨーテは音楽がとても好きだブー。門が閉まってから城に入
るためにはコヨーテの気に入るような音楽を聴かせないと通して
くれないブー。うまく行けばこっそり裏門から入れてくれる
ブー」
「僕はラクスさんと約束したんだ。レオーの城に行くって」
 ムーシコスは自分に言い聞かせるように言いました。ムーシコ
スとヒュースとエクウスはレオーの城へ向かって進みました。
 さて、バイオリンを持たないムーシコスと、コヨーテを恐がっ
ているヒュース、そして2人を乗せたエクウスは、門番のコヨー
テの手から逃れて無事にレオーの城に入れるのでしょうか。

 

★★★ムーシコスとクニークルスの座談会
「ひゃー、無事に、お城にはいれるのかなぁ」
 う~ん、こればっかりはなんともいえないね。
「そ、そんなぁ」
 でも、大丈夫、ムーシコス君。君にはエクウスという強い味方がいる。
「そ、そうだよね」
 まぁ、それでダメなら、コヨーテに食べられましょう。
「そ、そんなぁ」
 細かいことはきにしない。

ムーシコスのバイオリン 6 へ進む

 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWA15.htm
 に掲載されている作品です。

感想などいただければ幸いです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140871698/1

ムーシコスのバイオリン 6 へ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_b897.html
----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村の伝言板
ご意見がありましたらどうぞ。

白い時計塔のある村
呟き尾形のメインのサイトです。

呟き尾形の雑記帳
雑多なことが書いてあるblogです。

呟き尾形の本棚
本や名言の紹介をしています。

みんなで哲学を語ろう
お気楽、ご気楽、コンビニ哲学をコンセプトにしたMLです。

呟き尾形の占いの話
いろいろ占いについて調べて記事にしているblogです。

みなオク創作ノート
みんなで贈れる本を作ろうというプロジェクトのblogです。

(有)尾形園芸のサイト
花図鑑などがあります。


呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の発行しているメールマガジンのバックナンバーを掲載しているblogです。

呟き尾形の自転
私的資料的サイトです。


日刊メールマガジン 心に響く名言集

メールマガジンとblogが合体した名言の紹介をしているサイトです。

言葉生花
花言葉や花のエピソードをはじめ花を紹介しているサイトです。

Sun Of Night
WRPGのサイトです。

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (1)

MOON LIGHT(呟き尾形の創作小説)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、昔書いた短編恋愛小説を掲載したいと思います。
 恋愛というジャンルのは、なんとも苦手なものですが、もしよろしければ読んでみてください。

-----------

MOON LIGHT

 夏の夜空に浮かぶ月は、演劇の舞台を照らすスポットライトのように、俺と
亜由美を蒼く包み込む。
 より速く走るために邪魔になるといって入部当初長かった澄んだ湖の水のよ
うな髪を切った切った亜由美は、端整な容姿をより魅力的にさせた。
「鈴木先輩・・・私・・・」
 亜由美はそのまま俺の胸に飛び込んできた。
 さっきまで練習していたせいか、亜由美の体から熱を感じる。その熱に乗
り、ほんのり香る甘い香。
 俺はその瞬間、亜由美の全てがいとおしく感じ、亜由美のかすかな震えを止
めるように強く抱きしめた。
 俺は亜由美のことをどう想っていたんだ?
 ・・・可愛い後輩。
 俺は亜由美のことが好きなのか?
 ・・・嫌いじゃない。むしろ好きだ。
 俺は、どうすればいいんだ?
 ・・・分からない。
 そんな思いが頭を横切ったとき、亜由美は俺の胸に顔をうずめてさっき詰ま
っていえなかったであろう台詞が聞こえてくる。
「鈴木先輩のことが好きです。出遭ったときからずっと」
 亜由美の想いをこめた言葉にどう対処していいのか分からず、俺は今にも壊
れそうな亜由美をさらに強く抱きしめた。
 薄暗い電気の消えた二人きりの教室。
 亜由美の告白が魔法の言葉のように響いた後は、教室は蒼く染められ、月明
かりだけが存在する。
 この光景を3階の窓の外から見ることが出来たのなら、きっと、俺たちは彫
刻のように見えるのだろう。
 そんな風に考えられる俺はきっと心に余裕があるのだろうが、固まった動か
ない、俺のもののはずの腕も口も、石化してしまったかのように動かない。
 ただひたすら激しく動いているのは、心臓だけである。それだけが、今の時
が現実であることを証明してくれている。
 なるほど。人は脳で考えるが、昔の人は心は胸にあると考えたのが今なら分
かるような気がする。考えることとは裏腹に、心臓は心で感じたことだけに忠
実だから。
 そんな、止まった時の殻を破ったのは、ほかならぬ、魔法をかけた亜由美だ
った。亜由美は歓喜の涙をそのままにまぶたを閉じて俺を見上げる。
 月明かりに照らされて、蒼一色だったはずの教室に、亜由美の唇だけが赤く
見えてしまう。
 その時、俺は亜由美に対して罪悪感を感じてしまった。
 俺は”今”の亜由美の全てをいとおしく感じているだけに過ぎない。
 そして、その”今”ですらあの女性のことを想いつづけているのだから。

 あの日。今日のような蒼い月明かりに照らされて、あの女性と俺は閉園した
動物園で、唇を重ねあった。
 穢れなど一切存在せず、純粋に雄と雌として。
 
 近藤麗。
 陸上部の顧問であり、保健の教師である女性。
 彼女の白衣はピアな天使を連想させるが、真紅の唇は、男に全く異なるもの
を本能的に感じさせていた。
 彼女は、思春期の男たちを猛獣使いが猛獣を手懐けるよう扱い、俺と一線を
越えるまでは、男性には手さえ触れさせなかった。
「郁夫君。
 あなた、まだ本気で女性を好きになったことなんて無いでしょう?」
 彼女の突然の問いに戸惑い言葉を失う。
「今まではそうでしたけど、今は違います」
 俺は彼女に何かを伝えたくて、必死に反論する。
「いいえ、本気で異性を好きになるのはもっと違うことなの」
 彼女はそう言ってから、言葉ではなく、涙で語った。
 俺は皮肉にも初恋が始まった。
 そう。俺は彼女だけに恋をしている。

 世界にいる。無数の女性の中でたった一人。

 今、俺の腕の中には彼女ではない女性がいる。
 なぜ、彼女は俺でなく。俺は彼女で、亜由美は俺を好きになる?
 いっそ、適わぬ恋なら亜由美でもいいんじゃないか?
 世界には、異性なんて腐るほどいるじゃないか・・・。
 誰でもいいじゃないか・・・。
 そう考えたとき。俺は一つの結論がでた。

「ごめん。彩城。おまえの気持ちには応えられない。
俺、本気で好きな女性(ひと)がいるんだ・・・」
 こみ上げる罪悪感を押しのけて、誠実だが残酷な言葉を告げる。
 亜由美は言葉を失うが、そのまま「いいんです。私・・・。
 でも、待ってます」
 亜由美はそのまま風のように走り去る。
 今の俺には亜由美の気持ちが手にとるように理解でき、そして、俺が恋する
あの女性(ひと)の気持ちも理解できた。
 

 
----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集


Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヒアシンスの絆 前編(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 花をテーマにした童話です。
 今回は、ヒアシンスをテーマにしました。
 長くなったので、前編、後編とわかれています。

-----------
ヒアシンスの絆 前編

 むかし、むかしあるところに白い時計搭のある村がありました。
 リムネーは、おてんばで歌好きでお喋りな娘です。
 いつも、村の真中にある白い時計搭でいろ
んなお話をしています。

「今日は、ちょっと長い、二人の友情の、物語。
 舞台は、昔々のコロシアム。英雄たちが、技を競い合う闘技場で始まって、
コロシアムで終わる物語」
 ハイアシンスは眉目秀麗、知勇兼備の若者でした。
 ハイアシンスには無二の親友、ヘリオスという、明朗快活な若者がいました。
 二人は、仲も良いのですが、一度何かを競うと、なんでもかんでも引き分け
でした。
 剣の技を競っても、両者の間に差が無く優劣がつけがたい。
 もちろん、素手で戦うパンクラティオンでもどちらも負けを認めません。
 足の速さを、短距離、中距離、長距離どれを競っても、同着。
 馬に戦車を曳かせる馬車競技も引き分け。
 いつも勝敗のつかない二人は、ハイアシンスも、ヘリオスも、いつか決着を
つけたいと思っていました。
 そんな時、西風の神殿の神官が、神殿の庭のヒアシンスの世話をしている
とき、神託をうけました。
 お祈りの時間以外に信託を受ける事はめずらしいのですが、神託の内容
もまた、変わったものでありました。
 神託の内容は、
「西風の神殿に、奉納されていた伝説の鎧をもっとも優秀な英雄に与えよ」
 というのです。
 そこで、西風の神殿の神官は、神託に従うために、英雄を集うことにしまし
た。

 ハイアシンスもヘリオスもこれは良い機会だと思い参加することにします。
 ハイアシンスもヘリオスも優勝候補で、他の参加者を嘆かせました。
 もっとも、嘆いていたのは、クシポスという英雄です。
 クシポスは誰よりも大きな背丈で、 剣の技は、ハイアシンスとヘリオス
の次に巧みです。
 クシポスは、ハイアシンスとヘリオスさえいなければ、みなが認める英雄
としての力量はありました。
パンクラティオンはハイアシンスとヘリオスの次に強いとうわさされていま
す。
 足の速さもハイアシンスとヘリオスの次です。
 唯一勝てるかもしれないのは、馬車競技ですが、これは、馬車に細工した場
合です。
 しかし、二人の英雄と自分を比較して、嘆くことが、クシポスが英雄になる
だけの器量がない証拠だったのかもしれません。


 実際、西風の神殿の大きな旗が風になびくコロシアムの競技の結果を
みれば、うわさの真偽はわかります。
 クシポスは、準決勝戦でハイアシンスに剣の競技で負けてしまいました。
 パンクラティオンでは、ヘリオスに準決勝戦で負けてしまいました。
 競走でも、短距離、中距離、長距離どれも決勝の競走にはのこったもの
の、どれも、ハイアシンスとヘリオスに負けてしまっていまいました。
 どの決勝戦も、競技の最終日にまとめて行われることになっていますが、
どの決勝戦もハイアシンスとヘリオスの対決ばかりです。
 まだ、行われていない競技は馬車競技です。
 クシポスは陰に隠れて、プルートーンという魔法使いに話しかけます。
「もうだめだ。
 せっかく君に、神官に催眠術をかけさせて、誤った神託を受けたように思い
込ませたのに、結果はこの様だ」
 クシポスは、少ないとはいえ、二人に勝てるかもしれないと思っていました
が、競技の結果がそれを認めさせてくれません。
「まったくだ」
 プルートーンは、情け無い奴だ。と言いたげに目を細めます。
 それを聞いたクシポスはセキを切ったようにプルートーンに言い訳をします。
 剣の競技の時に、ああしてれば。
 パンクラティオンのときに、こうしていたら。
 競走のときはコンディションがベストではなかった。
 と言い訳ばかりしています。
「いやいやクシポスよ。まだ、チャンスはある」
 プルートーンはずるがしこい笑みを、クシポスに見せます。
「どんな、チャンスが残されているというんだ。
 馬車競技で馬車に細工をしたら反則負けだぞ」
 クシポスはさじを投げたいと言わんばかりの口調です。
 プルートーンは、だれもいない影で、さらに声を潜めてクシポスの耳に顔
を近づけます。
「馬車がだめなら、馬を驚かせればいい。こっそり、魔法をつかってやるよ。
 馬を驚かせるくらいの簡単な魔法ならばれやしない」
 プルートーンはクシポスにそう耳元でささやきました。
「馬。そうか! 馬なら言葉をしゃべらない。
 それはいい手だ。だが、オレの馬はおどろかないのか?」
「大丈夫だ。ハイアシンスの馬だけ驚くようにしておくよ」
「ハイアシンスだけじゃだめだ。ヘリオスのもだ」
「そうしたら、お前の馬も驚いてしまう。
 大丈夫だ。ハイアシンスが大怪我をすれば、ヘリオスは立ち止まるだろう」
「ヘリオスはダメなのか?」
「その場合、ハイアシンスは立ち止まらないだろう。
 なぜなら、ヘリオスは、勝負よりも友を心配するが、ハイアシンスは勝負に
集中してヘリオスのことには気がつかないだろうから」
 プルートーンは、ずる賢い笑を浮かべます。
「そうか! じゃぁ、さっそく、ハイアシンスの戦車に細工をしよう!」
 クシポスは早速、馬車に細工をしようとその場を立ち去ろうとすると、
プルートーンはそれを止めます。
「まてまて、それだと見かけた人間がお前を疑うだろう。
 それだと、お前まで失格になってしまう。まぁ、まかせておけ。使い魔に
やらせておく」
「それもそうだな」クシポスはうなづきながら、その場を立ち去りました。
 そしてプルートーンは、一人だけになると、悪賢そうな笑みを浮かべて、
使い魔を召還します。
 すると空中に煙がポン! と現れると、煙の中から、コウモリのような
翼を背にもつ、しわだらけで鷲鼻の醜い使い魔が現れます。
「なんでがしょ、ご主人様」
「使い魔よ、ヘリオスの馬車に、この魔法の石をはめて来い。
 この魔法の石は、ある時間になると、爆発する魔法の石だ」
「わがりやした。ご主人様」
 使い魔は、ポンと煙のように消えてしまいました。
「ふふふ、あの伝説の鎧は、ふさわしくないものが着れば、そのものに
いかずちを当てる罰を与えてしまうという。
 当然、クシポスのような愚かで卑怯なでくの坊がふさわしいはずも無い。
 そうなれば、愚民どもは、神の怒りだと恐れおののき、神託をくだした
神殿の神官どもの信頼は失墜、となれば、理由も無く忌み嫌われていた
わしら魔法使いにたよってくるというものだ。
 そのあと、伝説の鎧にはめられている、魔法の石を使い魔に盗ませれば
わしの魔法の力も強くなるというもの。
 わーはっはっはっは」
 プルートーンは、高笑いを上げました。

 一方、使い魔は、肝心などの馬車に魔法の石をつければいいかわからく
なってしまいました。
「ま、どれでもいいんでがしょ」
 使い魔は、適当に馬車を選び、それに魔法の石をつけたのです。
 その馬車には、ヘリオスという名前が書かれており、その隣に、ハイア
シンスの馬車がありました。

 そして、夜が開け、馬車競技がはじまります。
 いななく馬を押さえつけ、競技者は横に並びます。
 いっせいに、戦車馬が勢い良く飛び出しました。踏み荒らされた出発点
はデコボコです。
 隣の戦車にぶつかっていく戦車、それをかわそうとする戦車の中、ヘリ
オス、ハイアシンス、クシポスの戦車が後ろの戦車たちをグイグイと引き
離します。
 ヘリオスとハイアシンスは鼻先で先頭を時折入れ替えるだけで、その少
し後ろでクシポスがピッタリついています。
 もちろん、ハイアシンスの馬車がトラブルを起こすのを虎視眈々と待っ
ているのです。
 そして、ゴールの前で、ハイアシンスが戦車馬に最後の力を振り絞るよ
うに手綱を締めると、ハイアシンスが前に出て、ヘリオスの差が一気に広
がります。
 ヘリオスも負けじと手綱を握ったとき、使い魔が仕掛けた魔法の石が赤
く光ったかと思うと、ヘリオスの戦車の片方の車輪がクシポスに向けて飛
んできます。
 クシポスは、ハイアシンスの戦車がそうなるとばかり思っていたので、
驚きましたが、なんとかその車輪にぶつからずに済みました。
 ヘリオスの馬車はバランスを崩して、ヘリオスもろとも転がり、戦車馬
にひきづられて進みます。
 一方ハイアシンスは、ヘリオスの戦車がどうなったかを知らずにゴール
し、次にヘリオスを引きずる戦車馬、クシポスの戦車がゴールしました。
 ハイアシンスは、右腕を上げて、その人差し指は、西風の神殿の旗に向
けられ、勝利宣言をします。
 しかし、ハイアシンスが様子がおかしいことに気がつき、後ろを振り向
くと大怪我をしたヘリオスを目にしたのです。
「ヘリオース!」
 ハイアシンスは、危険を顧みず、まだ勢いよく突き進む馬車から飛び降
ります。さすがのハイアシンスもバランスを崩して転びました。
 それでも、ハイアシンスは、すぐに立ち上がり戦車に引きずられるヘリ
オスを助け出します。
 観客はハイアシンスの勇気と行為を称え、大きな拍手をします。
 そして、控えていた医師が大急ぎで、ヘリオスを診察します。
「こりゃひどい。手遅れだ」と医師
「たのむ、俺の出来ることならなんでもする」
「無理だ、これほどの大怪我から救うには、西の神殿にあるヒアシンスの
球根でもなければ無理だ。それも、日没前に持ってこなければ」
「だったら、オレがもってくる」
 ハイアシンスは必死に叫びますが、医者は首を振ります。
「それは無理だ。西の神殿は、塩の森を大きく迂回していかねばならない。
 遠すぎる」
「だが、塩の森を通れば往復できる」
 ハイアシンスの言葉に医者はおもわず、震え上がりました。
 なぜなら、西風の神殿に行く近道の塩の森を通って帰ってきた者はいな
いからです。
「それこそ、無理な話だ」医者はハイアシンスを止めます。
「なにを、やりもしないことを無理だと決め付けるのだ。
 立ち止まって、考えるだけじゃ、なにも解決なんてしない。
 ヘリオスを助けるためなら、塩の森ぐらい往復してみせる」
 ハイアシンスは、すぐさま西風の神殿に向けて走り出しました。
 コロシアムにいたすべての人は、ハイアシンスの勇気を称え、西風の神殿の
旗もまた、ハイアシンスを称えるように力強くなびいていました。

 さてさて、ハイアシンスは、無事に西風の神殿から、ヒアシンスの球根をもってこれるかな?
 それは次回のおたのしみ。

ヒアシンスの絆< 後編/a>

-------------

この童話の感想をいただければさいわいです
感想掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140062330/1

呟き尾形の花童話一覧
フクジュソウ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_8e9e.html

スノードロップ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7f1b.html

黄水仙
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_cf38.html

サフランの魔法
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_ac13.html


 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWAi05.htm
 に掲載されている作品です。

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムーシコスのバイオリン 4(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 私、呟き尾形が初めて書いた童話です。
 このページは第4話です。
 第1話から読まれたい方は ムーシコスのバイオリン 1 へ

ムーシコスのバイオリン 3 へ戻る

-----------

ムーシコスのバイオリン 4

さて、クニークルスはムーシコスのバイオリンを渡せるのでしょう
か? そしてヒュースの背中にしがみついたムーシコスはどこに行って
しまうのでしょうか?

 ひゅぅぅぅぅガサガサ、ドガン!
「いてて、ゔぅぅ、重いよヒュース君」
 周りには、太くて大きな木が、沢山ありました。運のいいことに、落
ちたところが湖の水辺で砂が軟らかく、クッションの役割をして、大き
な怪我をすることはありませんでしたが、ムーシコスの上に、ヒュース
がのしかかった形で落ちてしまったので、ヒュースの重さで体中が痛く
てたまりませんでした。
「ごめんだブー・・・あら? ここはどこだブー」
「?」
「あの星があそこにあるってことは・・・反対側に来てしまったブー」
 ヒュースは短い手で大きな頭を抱え込みました。
「と言うことは・・・どうするんだい! ヒュース君」
「どうもこうもないブー。腹が減ってもう何もできないブー」
 ヒュースは、ドダンと倒れて大の字になり、そのまま眠ってしまいま
した。ムーシコスはもう何かなにやら分からず、ヒュースの体を揺すっ
たり、耳元で大声を出してヒュースを起こそうとしました。でも、
ヒュースは起きません。
「どうしよう・・・」
 ムーシコスは、ヘナヘナと崩れるように座り込で、藍色の夜空を見上
げました。キラキラ光る星達が、夜空の鍋からこぼれて落ちてきそうで
す。星達をじっと眺めていると、不思議と気持ちが落ちついてきました。
 そうしていると、金や銀色の星達が合奏しているようです。特に夜空
の天の川の岸にダイヤのように輝く、白い琴星のかすかな琴の音色は、
ムーシコスの心を奪いました。
「きれいだなぁ。せめてバイオリンがあれば・・・」
 ムーシコスは、星達のと一緒に合奏してみたいと心から望みました。

でもバイオリンはありません。すると、ムーシコス達が来た方から、何
かが飛んできました。それは流れ星のように、光りの線を引いてやって
きたのです。それがやってくると目の前が真っ白になりました。気が付
くと、ムーシコスの手には銀色のバイオリンがあったのです。ムーシコ
スは目をパチクリさせましたが、ゆったりと銀色のバイオリンを弾き始
めました。
 曲のリズムにのって、風は踊りだし、草木は静かに鑑賞していまし
た。星たちの七色の照明は、演奏者を照らしだし、そこは、ムーシコス
のためのステージとなりました。
『ねぇ、君は誰だい?
 僕のバイオリンじゃないね。
 君は、さっきの流れ星と一緒に来たのかい?
 君は、どこから来たんだい?
 君は、誰のバイオリンなんだい?
 君は、なぜ来たんだい?
 どうやってきたんだい?』
『・・・・』
 ムーシコスは、いつものように無言でバイオリンに話しかけますが、銀
色のバイオリンは、何も答えてくれません。でも、無口なバイオリンは、
ムーシコスの思い通りの音が出ました。
 曲が終わると、銀色のバイオリンは消えてなくなりました。
 すると、木や湖の水がぼんやり光り出します。それは蛍の光のよう
に、ふらふらと飛び回り、呆然としているムーシコスに吸い寄せられる
ように集まります。光は琴星のような、小さいけれど明るい光の玉にな
りました。
「こんにちは。バイオリン弾きさん」光の玉が言いました。
「こ、こんにちは」ムーシコスは挨拶をかえします。
「いきなりこんな形で出てきてびっくりしたでしょね。でも私たちには
姿は必要ないの。私たちは言ってみれば森そのものなの。だから姿が無
くても困らないのよ。綺麗なバイオリンを聞かせてくれたあなたにお礼
が言いたかったの」
「綺麗? 僕のバイオリンが? 本当?」
 ムーシコスは不思議な力で小さな光に吸い寄せられました。
「ムーシコス! どこ行くんだブー!」
 ムーシコスはヒュースの声を聞いてハッとすると、ぼんやりした光り
はなくなります。そして自分は水辺にいる自分に気がつきました。湖の
水は今にも凍りそうでとても冷たく、ムーシコスは思わず飛び出しまし
た。
「うわぁ。なんて冷たいんだ。この水は氷みたいに冷たいぞ」
「そうだブー、ここはどんなに寒くても凍らない水の湖なんだブー」
「なんだって? 凍らない水なんてあるのかい?」
「ここにあるブー。俺が小さい頃に聞かされた話だと、この湖に住む魔
女が寂しさでいろんな人を家に呼ぶんだけど、みんな溺れてその魔女に
会えないんだ。もし、俺がおまえを止めなかったらおまえは溺れたうえ
に凍りついたブー」
「あ、ありがとうヒュース君。でも今の僕には何もできない。でも、も
し、もしもだよ。僕がレオーの前でバイオリンを演奏して気に入っても
らったときは何かご褒美をもらえるかも知れない。その時のご褒美で
ヒュース君に何かお礼をしようと思うんだけど・・・・」
「そうかブー。その前に今夜の宴に間に合わなければご褒美もないのか
ブー。でも今夜の宴に行くにはどうやっていけばいいんだブー」
「またさっきみたいに飛べないの?」
「もうそんな体力残ってないブー」
 ヒュースは立っているのがやっとだと言いたげに方をすくめました。
「そう・・・・」
 2人とも腕組みをして考え込んでしまいました。いくら考えてもお星
様が暇つぶしに夜空を舞台にダンスをするだけで、いい考えが浮かんで
きません。あきれ果ててお月様も傾いてコックリコックリと居眠りをし
ています。
 そうしているとクスクス笑う声が湖の方から聞こえてきます。ムーシ
コスとヒュースは周りを見渡しましたが、何もありません。
「ヒュース君、ヒュース君」
 ムーシコスがヒュースの肩を叩きながら目の前の湖を指しました。
ヒュースは面倒そうにムーシコスの指す指の先を見ました。湖の水は生
き物のように動き出し、噴水のように水が噴き出し、水柱が立ちまし
た。水柱は月明かりに照らされて青白く輝いていました。
「クスクス、おもしろい人たちね。見ていて飽きないワ」
「み、水柱がしゃべったぁ!」
 2人はびっくり仰天して飛び上がりました。
「アハハ。ホントにおもしろい人たちだワ。どう? ずっとここにいな
い?」
「イヤだブー。おれはうまい物を腹一杯喰いたいブー。ここはそんなに
おいしそうな物がありそうもないブー。それにここは寒くてイヤだブー」
「ヒュース君、ヒュース君。確かにここはおいしそうな物なんかなさそ
うだし、寒いけど、綺麗で静かなところじゃないか」
「そんな物腹の足しにならないブー。おれは腹一杯物を喰って眠りたい
ブー」
「僕は好きなときにバイオリンを弾いていたい」
 こんな感じで話が続き、2人とも話し合っている内に声が大きくな
り、やがてムーシコスとヒュースは、お互いにソッポを向きました。
「おまえに話ても話すだけムダだブー」ヒュースは旋毛を曲げます。
「お互い様だね」ムーシコスも負けじと旋毛を曲げます。
「アハハハハハハ。ホントにおかしい。ホントに2人を見ていると飽き
ないワ。どっちも似たようなことを言っているのに、2人とも全く反対
のことを言っているようなぞぶりなんだもの。アハハハハ」
 水柱に大声で笑われて、ムーシコスとヒュースは水柱がいることと、
今の自分たちの置かれている立場を思い出しました。それでも2人はい
がみ合うのをやめませんでした。
「不愉快だブー。こんな奴と一緒にしないでくれブー」
「こっちこそ!」
「アハハハハ。そんなに喧嘩するなら2人とも一緒にいなければいい
じゃない。ムーシコス、あなたはレオーの宴に行きたいんでしょ? 
だったら私が宴に間に合う方法を教えて上げるわ。でも条件があるの。
私を宴に連れていって」
「そんなことならおやすいごようです。えーと、お名前を聞いていませ
んでしたね?」
「ラクスよ。よろしくねムーシコス」
 水柱はただの水柱から白い彫刻の女神様のような姿になりました。
「それでは、水を一口飲んでいただけるかしら?」
 ムーシコスはラクスに言われるままラクスの凍らない水を両手です
くって飲みました。その水はとても冷たかったのですが、今まで体のど
こかに隠れていた力がどこからか現れたように感じました。
「な、なんだかすごく気分かいいよ。なんでもできそうだ」
「そうよ。ここの水を飲むとその人の隠れた力が引き出されるのよ。
ムーシコスあなたは小さな体にとてもすごい力を持っているわ。・・・・巨
人みたい。あなたならエクウスを乗りこなせるかも知れないわね」
「エクウス?」
「そう。見えない翼を持つ白馬、エクウスよ。力のない乗り手はエクウ
スに食べられてしまうの。でも今のあなたならエクウスはあなたの思い
のままよ。エクウスはそこにいるわ」
 凍らない湖の奥に小さな波が立ち、どんどん波が大きくなり、波頭は
馬の頭となり、やがて馬の形どっていきました。馬は水の上に草原にい
るように立っており、夢か幻のようにおぼろげなのですが、馬だと言う
ことはハッキリ分かりました。馬は耳をひくひくさせムーシコスを見つ
けました。
「ヒヒーン。ブルルル」
 馬はいななき、ムーシコスの方に駆け寄ってきました。ラクスは子供
を見る母親のように暖かく微笑み、ヒュースはガタガタ震えているばか
りです。馬はすいこまれそうな目でムーシコスをみつめ、自分に乗れと
言っているようでした。ムーシコスは答えを返すをようにふわりと馬に
またがりました。
 ラクスはうなずき、レオーの城の方向を指さしました。ムーシコスは
ラクスの指した方向を向いてからラクスを見ました。
「僕はあなたを連れていく約束をした。でも僕はヒュース君を連れてい
きたいのです」
「あなたがそうしたいのならそうしなさい。私はすでにあなたと共にい
ます。たとえ姿形が見えなくても。あなたのいるところには私がいるの
です」
「ありがとう。ラクスさん。行こう! ヒュース君。そうすれば約束は
守れるよ」
「あ、ああ。なんだかおまえが別人みたいに見えるブー」
「気のせいだよ。ヒュース君が僕のことをどう思おうが、僕は僕さ。行
くぞエクウス。おまえの見えない翼を見せてくれ」
 エクウスは風のように森の中を駆け抜けました。それは、翼を持つ鳥
が風に乗って飛ぶようでした。ムーシコスとヒュースは風に乗ってレ
オーの城へ向かいました。
 
 ラクスがムーシコスの行った先を眺めていると、白い兎が走ってきま
した。兎はバイオリンを背負いゼイゼイいいながら湖に着きました。
「ゼイハァ、ゼイハァ・・・・やあ、ラクスさん。こっちにムーシコスとい
う名前の人間が来なかったかい? ゼイハァ、ゼイハァ・・・・」
「ついさっきまでここにいましたけど・・・・」
「う~ん。やっぱり。このペンダントが、こっちの方に向かって光りだ
すから引き返してみたんだ」
「戻ってきて正解ね。でも、ムーシコスはエクウスに乗ってレオーの城
に向かったワ」
「う~ん。なんてこったい。せっかくバイオリンを持ってきたのにエク
ウスに乗っただって? う~ん。まぁいいや僕の仕事はムーシコスの宴
の招待だ。でもここまで来るとバイオリンを届けないと目覚めが悪いか
らとにかく城に行ってみよう」
「いつも忙しいのねクニークルスさん」
 クニークルスはラクスがの言葉は聞いてはいませんでした。すでにク
ニークルスは城の方へ走っていたからです。

 さて、クニークルスはレオーの城に付く前に、エクウスに乗ったムー
シコス達に追いついて、バイオリンを渡せるのでしょうか?

★★★ムーシコスとクニークルスの座談会

「湖の風景、きれいだったよね」
そりゃそうさ。ムーシコス君は、僕たちの国へやっと到着始たんだか
らね。
「へぇ、そうだったんだ。ところで、あの銀色のバイオリン。何だった
んだろう?」
それは、この物語のキーワード。すんなり教えられないな。
「意地悪」
細かいことは気にしない。

ムーシコスのバイオリン 5 へ進む

 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWA14.htm
 に掲載されている作品です。

感想などいただければ幸いです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140871698/1

ムーシコスのバイオリン 5 へ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/04/post_1e01.html
----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サンフィッシュサブマリン(呟き尾形の創作小説)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、サンフィッシュサブマリンという短編小説を書きました。
 これは、サトルさんの書いたイラストから、私が短編小説をかいてみるという、一種のコラボレーション作品を作るという企画に結果的になりました(ですので、事前に小説のカットとして利用するこを承諾いただけたのですが、サトルさんがやっぱり削除するように依頼がありました。
 残念です)


 これを読んで楽しんでいただければ幸いですし、感想をいただければなお幸いです(笑)

 

 

----------


サンフィッシュサブマリン

 ボクは今、闇に包まれた世界にいるような錯覚に陥っていた。
 けれども、そんなボクを貝のように海底に張り付く海底都市の光が照らしてくれている。
 照らされた部分をみれば、ボクは暗闇の中にいるのではなく、ネイビーブルーの海水がボクの潜水艇サンフィッシュの、「FLIPPER」号を包み込んでいるのがよくわかる。
 潜水艇サンフィッシュは、もともとは、海底探査用の潜水艇だけど、今日はのボクの仕事は、「FLIPPER」号の下にいる、キャンサーを誘導することだ。
 キャンサーは、海底の作業をする、有人海底作業用ロボットだ。

 不意に、ボクの上から光が照らされた。
 ホエールサブマリーン。
 その名の通り、鯨の形をした潜水艦である。
 多分、これから海面にでて、ファームシップから収穫物を取りに行くのだろう。
 ファームシップとは、大きな船舶に農業プラントを建設し、海底都市の食料を供給する船である。
 海底都市が出来る前の文明なら、空母やタンカーのような船だと見間違えるだろう。
 まさに、海に浮かぶ農場といったようなもので、海底に届かない日光を十分に浴びた野菜や果物が取れる仕組みになっている。
 また、植物だけに限らず、家畜用のファームシップもあった。
 家畜の食料は雑穀をもって補い、それら雑穀類はファームシップで生産したり、雑穀生産用のファームシップからえていた。
 船である以上、嵐の心配はあるが、ファームシップを大きく取り囲むように浮かぶ太陽電池を電源とした地上観測飛行船によって、気象情報がほぼ把握出来るため、嵐を避けるような経路を運行をして、リスクは激減した。

 そもそも、海底都市などというものが出来たのは、もう、地球上に陸地が少なくなったからである。
 地球温暖化の影響により、北極の氷が解け、20世紀末に警告されていたことが現実になった。
 それは急激な水没ではなく、じわり、じわり、ゆっくりと、それでいて確実に、何かをカウントダウンするかのように陸地は水没していった。
 それに加え、地殻変動も活発になった。
 つまり、陸地が、人間にとって住みやすい場所ではなくなったということを意味していた。
 そこで、人類は、ある大きな選択をした。
 それは、生活圏を陸地ではなく、海底に求めるということだった。
 一見荒唐無稽に思える計画が実施されるほど、人類は追い詰められていたのだ。

 海底移民計画という壮大なプロジェクトは、水圧と暗闇との闘いともいえた。
 水圧対策としては、透明な特殊な合成樹脂が開発された。
 この合成樹脂は、目に見えない小さな穴があり、水を吸いこむことで、水圧の差をなくすことで、海底都市の空間は確保することができた。
 さらに、海底という新しいフロンティアは、人類に多くの海底鉱山資源をもたらした。
 地球上にある、貴重な鉱物の多くは、宇宙から隕石が落ちたときに発生する爆発的なエネルギーによって生成されるという仮説がある。
 実際、鉱脈や油田は、ある点を中心に円を描くように発掘されている。
 人類が資源の枯渇を危惧したのは、陸地だけの資源を掘っていたからである。
 地球の表面の殆どは海である。
 であれば、隕石が落ちる場所が海の方が、確率として高くなるのは、至極当然なことだといえる。
 実際、仮説に基づいて海底鉱山を発掘することができていた。 

 海底の暗闇については、海流を利用した海流発電によって補うことができた。
 海流とは、広い海を一定方向に常に流れるため、その海流の流れをエネルギー源として、発電モーターをつけた。
 常に一定の力がはたらく海流は、気候に影響されることのない、半永久的な発電を可能にしたのだ。

 そして、ボクの「FLIPPER」号とキャンサーたちは、海流発電所へある仕事をしにいくのだ。
 ボクの「FLIPPER」号とキャンサーたちは、目標物をやっと見つけた。
 目標物は、ょうど巨大なジャングルジムのように骨組みだけの建造物である。
 そう、ここは、海流発電所であり、ジャングルジムのような骨組みこそ、海流発電機であった。
 骨組みが生み出す空間のところどころに、何枚かを板の斜め横に倒した形で、奥行きのある細長い合成樹脂のプロペラがしくまれていた。
 板を横に倒し、それを海流に対して斜め方向に向ければ、少しだけ板に海流の力が加わり、すべての板がそれを回転の力に替え、このプロペラがまわることで発電タービンが回り、発電するわけだ。

 海流発電機がジャングルジムのようになっているのは、流れの強い海流の抵抗を少なくするためであり、板を横にして奥行きのあるプロペラにしたのも同様の理由である。
 そして、他にも理由があった。
 ここは、広い海だけれども、海流の流れに合わせて泳ぐ魚がいる。
 海流発電機にぶつかったり、ひっかかったりする魚もいる。
 もちろん、海流発電のタービンは、海底都市を包む合成樹脂でコーティングして弾力をつけたものだから、ぶつかった魚がいても、それほどの傷にはならない。
 とはいいつつも、鯨のように大きな生物はさすがにそうはいかない。
 本当は、無人探査潜水艇ドルフィンが、鯨が仲間の鯨に警戒するときに発する音波をだすことで、大抵の鯨はその場から逃げていくのだが、たまに好奇心旺盛な鯨が発電機にぶつかるのだ。
 こうした仕事も、ボクらの仕事。
 鯨の傷の手当をして、キャンサーが引っかかっている部分を取り除き、鯨を逃がす。
「ごめんよ。
 ボクら、人類がきみたちの居場所にこんなものをたてたばっかりに。
 でも、わかってくれ」
 ボクはいつもそういって、助けた鯨と別れを告げる。
 とはいいつつも、鯨が衝突した部分の骨組みはグンニャリ曲がり、プロペラも丸ごと入れ替えるような状態だ。
「やれやれ・・・」
 ボクは、ため息をついたが、ボクは、ボクの仕事をするしかないのだ。
「さてと、修理するか!」
 ボクは腕まくりをして、操縦かんを握った。


END
----------



ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集


Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サフランの魔法(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 花をテーマにした童話です。
 今回は、サフランをテーマにしました。

-----------
サフランの魔法

 むかし、むかしあるところに白い時計搭の
ある村がありました。
 リムネーは、おてんばで歌好きでお喋りな
娘です。
 いつも、村の真中にある白い時計搭でいろ
んなお話をしています。

「今日は、あっとおどろく、物語。
 舞台は、昔々の牧場で始まり、牧場で終わ
る物語・・・」

 牧場にサフランの花が咲くころに生まれた、
ので、サフランという、可憐な少女がいました。
 サフランの花は薬草として、使われることが
あるために、医術に長けて、誰にでも慕われる
メディクスという若い青年医師が牧場の花畑に
時々やってきます。
 サフランは、メディクスのことが大好きで、
した。
 サフランは、ときおり、メディクスから医
術の話を聞き、メディクスから医術を少しず
つ学んでいきます。
 そして、いつしか二人は恋人同士になりま
した。
 しかし、サフランの母は、それを快く思い
ませんでした。

 サフランは王様の側室になることが決まって
いる上に、サフランの母は、こともあろうに、
メディクスに恋心を抱いていたからです。
 サフランの母は、夫を裏切ることもできず
に、報われぬ恋をもてあまし、こともあろうに、
メディクスにすべてを忘れる薬を飲ませて、
メディクスからサフランへの恋心と一緒に、
医師の技術も奪ってしまいました。
 そして、すべてを忘れさせられたメディクス
はそのまま、サフランの前に姿を現さなく
なってしまいました。
 そうともしらない、サフランは嘆き哀しみ毎
日、毎日、目が真っ赤になるまで泣きました。
 見るに見かねたサフランの父は、サフランの
花畑のサフランをすべて刈り取り、大量のサフ
ランのめしべを収獲し、メディクスの思いだす
サフラン畑をなくしてしまいました。
 サフランのめしべを使った料理は、目を覚ま
すような美しい黄色にそまりますし、なかなか
量がとれない為、黄金以上の価値があり、国王
でも簡単に手に入らないものです。
「サフランよ。このサフラン畑は、お前の母が
お前をお腹に宿したころ、魔法使いが、お前の
誕生を祝って、魔法でサフラン畑にしたものだ。
 そのとき、魔法使いの魔法の呪文を今でも覚
えている。
 ”与えよ”だ。
 もともと、このお前も天からの私達、夫婦に
与えられた、かけがえの無い娘。
 だから、私達は、このサフランのめしべをす
べてをお前に与えよう。
 お前も、困っている人を見かけたら与えなさ
い」
 サフランは、父の言葉を心に刻み込み、サフ
ランの花畑のめしべをもって、国王の側室にな
りました。

 サフランは、それを国王に差し出すと、国王
は大変喜び、褒美に首飾りを与えました。
 ある日、サフランは国王の使いで、お城の外に
でました。
 すると、麻の布を全身にかぶった一人の乞食が
目に付きます。着るものもろくになく、服の代わ
りに麻の布をかぶっているのです。
 サフランは、魔法の呪文を思い出し、国王から
与えられた首飾りを乞食に与えます。
 乞食は、何度も頭を下げてその場を立ち去り
ました。
 それを知った国王はカンカンに怒り、サフラン
の手首を切り落とし、お城から追放してしまった
のです。
 しかし、サフランは嘆き哀しむことはありませ
んでした。
 メディクスがいなくなったことと比べれば、こ
れくらいのことは、平気だったのです。
 サフランは、隣の国へ行って、メディクスから
与えらた、医術の知識を使って、街の人々の怪我
や病気を治すことにしました。
 手首の傷がいえるころ、サフランは、貧しい
人々を助ける大富豪と出会います。
 大富豪は、顔も声も性格もメディクスと瓜二つ
で、サフランは大富豪に恋に落ちます。
 大富豪もサフランのことを気に入り、やがて二
人は結婚することになりました。
 でも、手首を失った理由だけは話すことが出来
ませんでした。大富豪は、サフランの気持ちを察
して、サフランから聞こうとはしませんでした。
 ある日、ガリガリにやせこけた人たちがやっ
てきました。
 隣の国が戦争で焼け野原になったので、こうし
た人たちが増えたのです。
 その日は大切な大切なお客様がたくさん来ると
いうことで用意していた食事しかありません。
 サフランは、魔法の呪文を思い出し、ガリガリ
にやせこけた人たちに、その料理を振舞いました。
 それを知った大富豪はカンカンに怒りましが、
その理由を聞きました。
 サフランは、魔法使いが「与えよ」といって、
魔法の呪文でサフラン畑を作ったという話をし、
それ以来、本当に困った人がいれば、すべてを
与えることにしていることを話しました。
 そして、今まで黙っていた、手首を失ういきさ
つを話したのです。
 それに驚いたのは、大富豪ですが、ガリガリに
やせこけた人も驚いていました。
「王様、王様、このお方は、あのとても優しいサ
フラン様だったのです」
 サフランは、驚きました。ガリガリにやせこけ
た人たちを、よく見れば、お城で見覚えのある人
ばかりだったのです。
 そして、ガリガリにやせこけた人たちの中か
ら、ガリガリにやせこけた国王が出てきました。
「ありがとう。そして、すまなかった。すまな
かった」
 ガリガリにやせこけた国王は、何度も何度も
頭を下げました。
 そして、ガリガリにやせこけた国王は、ずっと
大切にしていたサフランのめしべで造った香料を
サフランに差し出しました。
 それを見て目を丸くしたのは大富豪です。
「おお! おお! サフランよ、サフランよ。
 私は、お前にずっと秘密にしていたことがある。
 それは、昔、私はお前に良く似た高貴なお方か
ら首飾りを与えられたのだ。首飾りだけではない。
 その高貴なお方から、希望を与えられたのだ。
 そして、その首飾りを元に、こうして裕福な暮
らしができるまでにいたった。
 まさか、まさか、それがお前だったとは・・・
 そして、そのサフランの香料はどこかで見覚え
があるのだが・・・
 サフラン畑、お前の面影のある少女。その少女
の名は・・・サフラン。お前と同じ名だ」
 サフランは思わず涙します。
「貴方、その少女は私よ。そして、貴方の名は、
メディクス」
 大富豪は、サフランの言葉を聞いて、忘れ薬で奪
われた記憶を取り戻しました。
 そして、サフランとメディクスは抱きしめあいま
した。
 サフランは、与え続けることで、本当に欲し
かったものを手に入れたのです。


-------------

この童話の感想をいただければさいわいです
感想掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140062330/1

呟き尾形の花童話一覧
フクジュソウ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_8e9e.html

スノードロップ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7f1b.html

黄水仙
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_cf38.html

 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWAi04.htm
 に掲載されている作品です。

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

魔女っ娘めぐたんお掃除日記(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 ショートショートのコメディーです。
 笑っていただければさいわいです。
 
-----------
魔女っ娘めぐたんお掃除日記 


 今日はお休みだ!朝からご機嫌なめぐたんなのだぁ(*^0^*)
どこに遊びに行こうかなぁ。と、お母さんだ。
「あ、めぐたん。今日はお部屋の掃除をしなさいね」
「えぇ~!!一ヶ月前にやったばかりだよぉ」
「何を言ってるの!お部屋がゴミ箱みたいになっているでしょ。
 お部屋の片づけが済むまでは、遊びに行ってはいけません!!」
ががーん(゜ロ゜)!!!せ、せっかくのお休みなのぃ(;w;)q
すごすごとお部屋に戻る、めぐたんなのでした。

落ち込みモードに突入したまま、ベットに腰掛けて、お母さんの言葉
を思い出す。お母さんは「お部屋が片付くまでは、遊びに行ってはい
けません」って言った。
ティッシュが一枚ふわふわと舞っている。
せっかく今日はお外に遊びに行こうと思っていたのに。。。
ティッシュがもう一枚ふわふわと舞っている。
お外は晴れていて、とっても気持ちのよい陽気なのに。。。
ティッシュがさらに一枚ふわふわと舞っている。
こんなよいお天気の日に、お休みなのに遊びにいけないなんて。。。
ティッシュが次々とふわふわ舞っている。
お部屋が片付くまで遊びに行けないなんてぇ、、、ん?あれれ??
と、言うことは、、、なぁーんだ、お部屋さえ片付けば遊びにいける
んだぁ。(^▽^)/
魔女っ娘めぐたんは立ち上がり、片手を天高く突き上げる。
「めぐたん、ふっかーっつ!!ヾ(  ̄▽)ゞオホホホホ」
一気に、やる気モードに突入した魔女っ娘めぐたんなのでした。

そしてティッシュがこれでもかとふわふわと舞っている。
え、なに、これ?ティッシュが宙にまってる。
やっと気が付いためぐたん。
1枚、2枚、3枚、4枚・・・って、数えている場合じゃない。
ティッシュが自分で舞うわけもないし・・・あ、ティッシュの箱を抱
えて、部屋中を飛び回りながら、ティッシュを取り出している子ども
がいるぞ。
「君はだれ?」
「妖精のヤッタン」
「なにしているの」
「ちらかしてんの」
「なんで?」
「楽しいから」
「ここ、めぐたんのお部屋なんだけどぉ」
「うん、知ってるよ。めぐたんのお部屋はとってもボク好みなんだよ
 ボクは散らかすのが好きなんだ。散らかったお部屋を散らかすのが
 大好きなんだ。
 綺麗な部屋を散らかすのは忍びないけど、散らかっている部屋を散
 らかすのはぜーんぜん気にならないの。だって、もともと散らかっ
 ているんだもの」
ムム、説得力がある。でも、ヤッタンはきっと、口車の魔法をかけた
んだ。口車の魔法は口達者じゃないと使えなので、めぐたんにはむり
なのだ。やるな。ヤッタン(ー_☆)キラリン
だったら、整理整頓の魔法だ!!!

整理整頓の魔法は、成功するまでやたらと時間がかかるのだ
┐('~`;)┌
でも、魔法が成功すれば部屋が綺麗になった上に、広くなるのだ。
「あ、片付け始めてる」とヤッタン。
「なにを言ってるの。整理整頓の魔法よ」
あ、ヤッタンがまた口車の魔法をかけようとしている。口車の魔法の
対抗策は、魔法をかけた相手の話に耳を傾けないことなのだ。
とにかく今は、整理整頓の魔法に集中するのだ(◎-◎)
「えっと、本は本棚に、お洋服はタンスに、ゴミはゴミ箱に・・・テ
 ィッシュも・・・あれれ? ティッシュはぜんぶ片付けたはずなの
 にティッシュがふえてるぅ(ToT)」
 なんでー??。
 あ、ティッシュが宙にまってる。1枚、2枚、3枚、4枚・・・。
 って、数えている場合じゃない。
「ヤッタン! \('_').まてい!」
「散らかしの魔法をかけてるのさ」
「もう、こうなったら実力行使! 頭痛の魔法なのだ」
 ズツウノマホー!( ・_・)ノ ミ★
「いて、なぐったな。親父にも殴られたことが無いのに!」
 ん? どっかで聞いたことがあるような・・・。それに
そんなにたたいてないよぉ(;w;)q
 あれれ、ヤッタンが仰向けになってお腹をみせてるぞ。
 あ、服従の魔法だ。妖精が相手に降参する時に使う魔法なのだ。
「じゃぁ、ヤッタン。お片づけの手伝いをして」
「ツーン ( ̄^ ̄)」
「何よ、ヤッタン。服従したんじゃないの?」
「そうだよ」
「じゃ、言うこと聞いてよ」
「何を言っていってるの。服従してやったんだよ。
 わざわざ服従してやっているのに、なんで言うことを聞かなきゃい
 けないんだよ」
「ええ!な、なんで?ふくじゅうって、、あ、また口車の魔法だ!」
「ははは、それより、整理整頓の魔法の途中でしょ。続けたら?
 自分の魔法には責任を持つ。それに自分の部屋でしょ」
ヴヴ、痛いところを・・・。でも、邪魔者はいなくなったのだ。よ~
し、整理整頓の魔法をつづけるぞぅ。
「ぷ・・・クククッ」
 なに? ヤッタンが笑ってる。あ、ヤッタンがめぐたんの本を読ん
でるぅ。
「あ、めぐたん。この本面白いよ」
ヤッタンが読んでいるのは、めぐたんのお気に入りの本なのだ。
ちょっと情けない主人公ムーシコスの冒険の物語、”ムーシコスのバ
イオリン”。
ティッシュが一枚ふわふわと舞っている。
小鳥さんがけなげな”ナイチンゲールの恋”。
ティッシュがもう一枚ふわふわと舞っている。
人間と妖魔の戦いがカッコいい”鬼達の挽歌”。
ティッシュがさらに一枚ふわふわと舞っている。
主人公のシンがはっきりしないのようね。でもやることやるからいい
けど”ガ●ダム0092”。
ティッシュが次々とふわふわ舞っている。
なんたって、魔女っ娘めぐたんが最高なのよねぇの呟き尾形の短編集
”呟き尾形のショートショート劇場”。
あー、おもしろかった。(^O^)♪
あれ、ヤッタン。どこに行ったの?
そうだ、ヤッタンは時間がたつと、妖精のお家に帰るんだった。
あれれ?お部屋が暗いぞぅ・・・。って、こんな時間(゜ロ゜)!!!
「ただいまぁ~」
あ、お母さんの声・・・ま、まずい。
「めぐたん。お部屋のお片づけは終わった?」
「あ、あの、その・・・」
「片付いてないじゃない。前より散らかして! 今日からこのお部屋
が綺麗になるまでおやつもデザートも抜きよ。もちろん、ご褒美に買
ってきた、プリンもよ!!!」
「そ、そんなぁ・・・」

★★★
 掲示板に、まじょっ娘めぐたんの感想をいただければさいわいです。
 感想掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1139562444/1
★★★
---------
 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/ss/SS04.htm
 に掲載されている作品です。

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムーシコスのバイオリン 3(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 私、呟き尾形が初めて書いた童話です。
 このページは第2話です。
 第1話から読まれたい方は ムーシコスのバイオリン 1 へ

ムーシコスのバイオリン 2 へ戻る

-----------

ムーシコスのバイオリン 3

さて、音楽隊の練習が終わって、家に帰ったとたんに、兎と話して不
思議なことばかりで起こっているムーシコスですが、招待された宴とは
いったい何のことなのでしょうか。

「コンコン。ムーシコス様。ムーシコス様。お迎えにあがりました」
 静かで優しげな声が、毛布の中のムーシコスにささやきます。
「ファー、ん? なんだい? もう、朝なのかい?」
 ムーシコスは寝ぼけ声で言いました。
「まだ、真夜中です。しかし、そろそろ出ないと、宴に間に合いませ
ん」
「間に合わないって何にだい?」
「宴です。私どものクニークルスの伝言を聞いて、今夜のパーティーに
出席なさるとお返事されたではありませんか。ですからレオー様からの
ご命令であなた様をお迎えにあがりました」
「え? クニークルス君が言ったのは今日のことだったのかい?」
 宴と聞いて、ムーシコスはガバッと起きあがりました。そこには上品
そうな黒い背広を着た狐が、ムーシコスを見おろしています。
「お目覚めになられましたか。レオー様の使いの者でウルペースと申し
ます。
以後、よろしくお願いいたします。あまり時間がございません。急ぎ
ましょう。
 それとも今日は都合が悪いのですか?」
「そのう・・・行きます!」ムーシコスは背筋をピンと伸ばして答えま
した。
「ではこちらへ」
 ウルペースは、そう言うと、音を立てずにドアを開あました。ドアの
外からは黒い風が吹き込んできます。家の中にいたずら盛りの子供の死
神が、部屋の中を暴れ回っていき、部屋は散らかり放題です。
 ムーシコスは、びっくりして外に逃げるように飛び出すと、今度は腰
を抜かしました。
「あわわわ、ほ、ほね」
 そこには、黒いどくろの形をした馬車がありました。どくろの馬車に
つながれた2頭の馬は、象牙色した骨だけの馬でした。
「・・・初めはどなたも驚かれます、では行きましょうか」
 ウルペースは、ムーシコスの驚きぶりを楽しむように言いました。言
われたムーシコスは自分の体が硬くなって動けませんでした。
シュウゥゥゥグゴォォォ! グギギガッガ!
 夜よりも暗い馬車の中から不気味な音がしました。
「ひぃぃぃ!」
 悲鳴を上げて、腰を抜かしたムーシコスを見て、ウルペースは何かい
いたげに肩をすくめました。ウルペースは、どくろの馬車のドアを開け
ました。馬車の中には醜い豚が、大いびきをかいて居眠りをしていま
す。ウルペースは、思いきり豚の頭を殴りました。
ボカ!
「ン、ガンガゴガ、ブーブー、痛いブー!」頭を抑えて豚はわめきまし
た。
「この馬鹿者。ムーシコス様が恐がっているではないか。わたしはもう
一人のお客様をお迎えに上がる。ヒュース、おまえはムーシコス様をご
案内しろ」
 さっきまでのウルペースとはうって変わって豚を怒鳴りつけました。
 無理矢理起こされたヒュースは、しぶしぶ馬車から降ろされ、その後
ウルペースはどくろの馬車に乗ってどこかへ消えてしまいました。
「・・・ああ、行っちゃった・・・あのう」とムーシコス。
「なんだブー」豚は不機嫌そうに答えます。
「あ、あの・・・僕の名前はムーシコスって言います。よろしく」
「俺、ヒュースブー」ぶっきらぼうな豚の答えが返ってきます。
「ヒュースブー?」
「違うブー! ヒュースブー」
「だからヒュースブーなんだよね」
「だぁかぁらぁ! ヒュースは名前でブー、ブーは口癖ブー」
「アハハ、ヒュースは名前で、ブーは口癖か。それで名前を言うときは
ブーがどうしてもつくってことか。おもしろいや」
「うるさいブー!」
「ごめんごめん。謝るよ。ごめんよヒュース君」
「まぁいいブー」
「じゃぁつれていってよ。これから行くところへ」
「ただじゃぁ、やだブー。飯を食わせてくれれば、話は別ブー。もう朝
から何も喰っていないのに、馬車の掃除をさせられて、腹がペコペコ
ブー」
「ご飯はこれから用意しないとないよ。宴まで時間がないんだろう。そ
んな暇はないよ。僕はどうやって宴に行けばいいんだい?」
「城までは3日はかかるブー。宴は今夜ブー。間に合わないブー」
「僕は魔獣レオーに招待されてウルペース君が僕を迎えに来たんたよ。
そして僕を連れていくように君が頼まれた。そうだよね。
 それに、僕を連れていかないと、ヒュース君はウルペース君にまた怒
られるんじゃないのかい?」
「そうだブー。おまえを連れていくのは面倒だけど、怒られて飯抜きは
イヤだから、おまえを連れていくブー。それじゃぁ背中にしがみつく
ブー」
「え? どう言うことだい?」
「いいからしがみつくブー!」
 ムーシコスは、ヒュースの言われるまま、汚い背中にしがみつきまし
た。ヒュースは、思いきり息を吸い込むと、鼻から一気に息を吐き出し
ました。息の強さは、ムーシコスの家を吹き飛ばしてしまうほどでし
た。
 ムーシコスとヒュースは、一気に東の方向に飛んでいきました。後に
残ったのは、ヒュースの鼻息で飛ばされて、元の形がほとんど残ってい
ない、ムーシコスの家だけでした。

「う~ん。しまった、しまった。ムーシコス君に時間を教えていなかっ
た・・・あれ?」
 西の森の向こうから、あわてて走ってきたのはクニークルスでした。
クニークルスは、変わり果てたムーシコスの家を見て呆然としました。
「ギィィ・・・バタン」
「うひゃ! びっくりした。なんだドア君か、そうだ。ドア君ドア君。
いったいどうしたんだい?」
「それが・・・」
 ドアはクニークルスに、ウルペースが来てからのことを、一部始終を
話しました。
「う~ん。まいったな。それではドア君。ムーシコス君はバイオリンを
持っていったかい?」
「いいや。そこにある」
「う~ん。そいつは弱ったな。持っていってやろうか」
 クニークルスは、瓦礫の山からバイオリンを探し出しました。
「ん? 何だろう? このペンダントは」
 クニークルスが手にしたのは、銀色のペンダントでした。クニークル
スはちょっとだけ首をかしげて、バイオリンと一緒に届けて上げること
にしました。そして、クニークルスは西に向かって走り出しました。あ
たりは今まで事が嘘のように、月も星も東から西に傾き、すやすやと静
かに眠っていました。
 さて、クニークルスはムーシコスのバイオリンを渡せるのでしょう
か? そしてヒュースの背中にしがみついたムーシコスはどこに行って
しまうのでしょうか?

★★★ムーシコスとクニークルスの座談会

「わー、ボク、バイオリンをわすれちゃってるよq(//▽//)pきゃー」
 大丈夫、この私が届けてあげるよ
「だから心配なんだよ・・・(-_-;)ボソ」
 なんだって?
「いや、なんでもないよ( ̄ε ̄;)
 あれ・・・でもクニークルス君は西へ・・・僕は東へ・・・。
 どうなっちゃうの?」
 それは次回のお楽しみ。

ムーシコスのバイオリン 4 へ進む

 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWA13.htm
 に掲載されている作品です。

感想などいただければ幸いです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140871698/1

ムーシコスのバイオリン 4 へ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_f0f8.html
----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

黄水仙(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 花をテーマにした童話です。
 今回は、黄水仙をテーマにしました。

-----------
黄水仙

むかし、むかしあるところに白い時計搭の
ある村がありました。
 リムネーは、おてんばで歌好きでお喋りな
娘です。
 いつも、村の真中にある白い時計搭でいろ
んなお話をしています。

「今日は、ちょっぴり、悲しくて、切ない物語なの。
 舞台は、昔々の森の奥の美しい泉なの・・・」

 森の泉にはミームスという水の精霊がすんで
いて、人や動物が泉を覗き込むと、そっくりに物
まねをして、相手の姿を水面に映し出す仕事を
していました。
 ある日、ウェヌスタという大変美しい美青年が、
のどの渇きを癒すために、泉に口をつけようとし
ます。
 ミームスはあわてて、美少年のものまねをしま
す。
 ミームスは、まじかで、美少年の美しさにふれ
て、思わず一目ぼれしてしまいます。
 一方、ウェヌスタも魅力的な水の精霊の姿を
見て水の精霊に恋をします。
 ウェヌスタは思わず、水の妖精を抱きしめよ
うとすると、水の妖精は、恥ずかしくて、その
場から逃げてしまったようです。
 ミームスは、泉に訪れた人とは余計なおしゃ
べりをしてはいけないと、ミームスを作り出し
た神様に命令されていたからです。
 もし、その命令に背けば、ミームスは泉の泡
となって消えてしまいます。
 それでは、もう、美少年と会うどころか、恋
しいと想うこともできません。
 ミームスは、自分の役割を果たすことで、美
少年への恋を貫きます。
 一方、そんなこととは知らないウェヌスタは、
水の精霊が愛おしくてなりません。
 ウェヌスタは、再び、水面を覗き込むと、水
の妖精もウェヌスタを覗き込みます。
 ミームスは、再び美少年と出会えてとてもう
れしくおもいました。
 ウェヌスタは水の精霊に微笑みかけます。
 ミーヌスも美少年に微笑みかけます。
 ウェヌスタは、水の精霊にスキだと話しかけ
ますが、水の精霊は何も応えません。
 いえ、ミームスは美青年の声に応えたいけれ
ど、応えられないのです。応えたとたんに、ま
さに、すべてが水の泡になるからです。
 ウェヌスタは、なぜか、理不尽に感じ、水の
精霊に対して、怒りに顔を真っ赤にします。
 ミームスも、自分の立場と役割のもどかしさ
に怒りに顔を真っ赤にします。
 ウェヌスタは、この切なさに思わず涙がこぼ
れます。
 ミームスも、同じ気持ちで涙し、二人の涙は
同時に水面にこぼれて、恋の波紋を作ります。
 それだけが二人の接点でした。
 そして、美青年と水の精霊は、お互いを愛お
しく想い、お互いを見つめあいます。

 でも、ウェヌスタが水の精霊に話しかけよう
と、ミームスは応えることができません。
 ウェヌスタから見れば、水の精霊は黙ってい
るだけ。抱きしめようとしても、いなくなって
しまいます。

 ウェヌスタは、そんなことを何度も何度も繰
り返し、報われぬ恋に悩み、そのまま、川辺で
横たわって、二度と起きない眠りにつきました。
 水の妖精と思い込んでいたのは、自分であっ
たことに気がつかぬまま。

 ミーヌスは美青年の眠りを嘆きます。
 それを一部始終見ていた神様は、ミーヌスと
ウェヌスタを哀れに思い、ウェヌスタの眠りに
着いた場所から、美青年を思い出させる清楚で
黄色い水仙が花を咲かせます。
 ミーヌスは、ずっと黄色い水仙の姿を眺めて、
哀しみをいやしました。
 もう、いとしい美青年から話しかけられるこ
とも、それに応えられない苦痛から逃れられま
した。

 黄色い水仙の花言葉は、愛に応えて、自己愛、
うぬぼれ、我欲。

 もし、ウェヌスタが水の精霊ではなく、ミー
ヌスを見出したなら、ミーヌスが美青年ではな
く、ウェヌスタを見出したなら、きっと、二人
は結ばれたでしょう。

 恋は自分を想う気持ちではなく、相手を思い
やる気持ちなのですから。

-------------

この童話の感想をいただければさいわいです
感想掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140062330/1

呟き尾形の花童話一覧
フクジュソウ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_8e9e.html

スノードロップ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_7f1b.html

 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWAi03.htm
 に掲載されている作品です。

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムーシコスのバイオリン 2(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 私、呟き尾形が初めて書いた童話です。
 このページは第2話です。

 第1話から読まれたい方は ムーシコスのバイオリン 1 へ

-----------

ムーシコスのバイオリン 2

さて、指揮者のアロペクスとケンカしてしまい、音楽隊をやめさせられたムーシ
コス。これからムーシコスはどうなるのでしょうか?

 ムーシコスの帰り道は月の光が明るかったので、石につまずかないで家につけま
した。ムーシコスは、家の前にある、木で作ったポストをのぞきこみました。何か
入っています。
「なんだろう?」
 ムーシコスはポストの中身を取ると、一通の手紙と、銀色のペンダントが入って
いました。
 ムーシコスは、首を傾げながら手紙を手に取ると、手紙は家の中で読むことにし
ました。
 ガチャガチャ、キュゥゥゥ。バタン。
 ムーシコスは、ゆっくりと焦茶色のドアを開けました。
「こんばんわ、ムーシコス君」
 黒い背広を着た、紳士の格好をした白い兎が話しかけてきました。
「き、君はだれだい? ど、どう見ても、兎のようにしか見えないけど・・・」
「う~ん。僕は見ての通りの兎のクニー・・・
どうしたんだい? ムーシコス君そこに座り込んだりして? 前から思っていたけ
ど人間って、不思議な生き物だなぁ」
「う、兎がしゃべって・・・そのうえ名前があるなんて信じられない」
「う~ん。それは君たちの勝手な思いこみだね。まぁ、満月だから何がおこっても
不思議じゃないのさ。特に、黒いお月様が満月の日はね」
「お月様が黒いわけないじゃないか!」
 ムーシコスは兎にからかわれていると思い、兎に怒鳴りました。それは兎の大き
な耳には大きすぎた声でした。兎は大きな耳を両手でふさいでいます。
「ご、ごめんよ。だいじょうぶかい?」
 ムーシコスは、耳をふさいだ兎が気の毒になりました。そんなムーシコスを見
て、兎はおそるおそる両手を耳から離しました。
「う~ん。もう怒鳴らないかい? 僕は兎だから、大きな声にはからきし弱いん
だ」
「ごめんよ。うさぎ君」ムーシコスはばつが悪そうに言いました。
「う~ん。あ、そうそう、僕はムーシコス君のバイオリンを聞きに来たんだ」
「え? そうなの? エヘヘ、しかたがないなぁ」
 ムーシコスは、さっそくバイオリンを弾き始めました。今日は特にアロペクスに
言われた悔しさを、バイオリンに語りかけました。
『今日は大変だったね』とムーシコスは無言でバイオリンに語りかけます。
『うん。でもどうして怒られっぱなしなんだい』バイオリンが応えてきます。
『しかたながないさ。あそこでは決まった曲通り弾かないとダメなんだ。だから君
と話をすると、アロペクスには耳障りな音に聞こえるのさ! その上、音楽隊を辞
めろってさ!』ムーシコスはためいきまじりに言いました。
『そうか。アロペクスはなんてヤな奴なんだ!』
『そうさ、アロペクスの馬鹿野郎!』
 こんな会話をしているときは、すでに音楽などではなく、雑音になってしまいま
す。さすがの兎も、ちょっと眉をしかめます。
『でもね。僕があんまり好き勝手に君と話をしていると、みんなに迷惑がかかるん
だ』ムーシコスは、練習の時の事を思い出しました。
『そうなのかい?』
『そうさ! 演奏はそこが難しいけど、うまくいくと、とっても気持ちがいいん
だ』
『うん。確かに!』
『でも、音楽隊はやめさせられたし・・・でも、でも、新しい二人だけの音楽隊が
明日、結成されるんだ! 僕とリムネー。君も素敵なことだと思うだろう?』
『うん。素敵なことだ』
 兎は大きな耳を澄ませて聞いていました。ムーシコスがバイオリンを弾き終わる
と、兎は力一杯拍手しました。
「う~ん。プロディジョーソ! すばらしい」
「なんだか照れるなぁ。僕がこんな弾き方をすると耳をふさぐんだよ。ひどいとお
もわないかい?え~と、クニー・・・なんだっけ?」
「クニークルス! 君もシニョールなら名乗った名前を一度で覚えたまえ」
「ごめんよ、クニークルス君」
 ムーシコスは、クニークルスがきちんと名乗ったのかちょっとだけ首を傾げまし
た。
「う~ん。まぁいいや。それで今日は君のバイオリンをみんなに聞かせようと思っ
て宴に是非出てもらいたいんだ。どうだい?」
「いいのかい!」ムーシコスは今にも飛び上がりそうです。
「もちろんだとも! いいんだね! ムーシコス君。さっそくそのことを伝えな
くっちゃ! 迎えはたぶん狐が来るよ。じゃぁまた!」
「おい! クニークルス君! どこでだい? いつなんだい? 狐って誰だい?」
 兎の紳士はムーシコスの質問には何も答えず窓から飛んで出ていきました。その
少し後に隣の赤ん坊の夜泣きの声と、それをあやす母親の声が聞こえてきました。
ムーシコスはバイオリンをケースにしまうと灰色の毛布かけてある硬いベットに寝
ころびました。しばらく天上を見つめて、さっきあったことを思い返しました。
(いったい、何が起こったんだろう?)
 考えれば考えるほど訳が分からなくなります。だいたい兎が言葉を話すはずもな
いのです。
(そうか! 僕は夢を見ているんだ。そうに違いない)
 そんな風に考えていると、隣の赤ん坊は泣き止んだようでした。

 ドンドンドンドン。ドタンバタン。ガッコンガッコン。ギィィィ。
 焦茶色の扉が悲鳴をあげて開きました。そこからは鬼のように真っ赤な顔の隣の
おばさんが、ズンズン入ってきました。
「ムーシコスさん!」
「は、はい」ムーシコスはベットから飛び起きます。
「いったじゃないですか! 3回目の白い時計台の鐘が鳴ってからバイオリンの練
習なんかしないでくださいって! おかげでかわいい赤ちゃんがびっくりして泣い
てしまったじゃないですか! せっかく寝付いたのに。だいたいムーシコスさん。
どうせあなたはどんなに練習したって上手にならないんだからいっそバイオリンな
んかやめてしまえばいいじゃないですか。
 ああ、せめてあなたが子守歌の変わりに何かバイオリンで眠くなるような静かで
ロマンチックな曲でも弾ければいいんですけどね。まったくあなたのバイオリンは
役にたたないったらありゃしない。アロペクスさんの苦労も分かるような気がしま
すわ・・・」
 ムーシコスは耳をふさぎたい気分でしたができませんでした。
「ガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミ・・・
とにかく! 周りに人がいることも忘れないで下さいね! ああ迷惑ったりゃ 
ありゃしない」
 長い間、亀のように縮こまっていると、ようやく隣のおばさんはムーシコスの部
屋から出ていきました。
 ドタンバタン。ガッコンガッコン。勢いよく扉が閉まります。
『痛い!』
 焦茶色の四角いドアから、悲鳴が聞こえてきました。
「だ、だれだい? クニークルス君かい? ドアの影にいるのは誰だい?」
『・・・・・・・・・・』
「ぉ~ぃ。た、頼むよ。誰かいるなら、へ、返事をしてくれよぉ」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
 ヒューゥゥ、カサカサカサカサ・・・返事をしたのは、外の風だけでした。
「空耳かな?」
『入り口にあるドアだ』囁くような小声が聞こえてきます。
「え?」
『あのおばさんは乱暴だ。つかんだら投げ飛ばす。痛くてしょうがない』
「ま、まさかドアがしゃべってるの?」
『そうだ』
「驚いた」
『たまに独り言を言ってる。ここでバイオリンの音が聞こえる。合わせて風と 一
緒に踊っている。でも君は僕のことが「コワレタノカ?」なんて言って話し かけ
てきてくれてる。でも僕に鍵をかけて踊れなくしている。
 デブのおばさんに僕の扱いをどうにかしてくれないか?』
「・・・かわいそうに。隣のおばさんに言っておくよ。余り強く言えないけどね」
『たのむ。おやすみ』
「おやすみ」
 そう言ってムーシコスは焦茶色のドアに鍵をかけて、灰色の毛布がかけてある硬
いベッドの中に潜り込みました。ムーシコスは今日一日あったことを思い返して、
手紙のことを思い出しましたが、とても疲れていたので、明日の朝に読むことにし
ました。
 さて、音楽隊の練習が終わって、家に帰ったとたんに、兎と話して不思議なこと
ばかりで起こっているムーシコスですが、招待された宴とはいったい何のことなの
でしょうか。

★★★ムーシコスとクニークルスの座談会

「クニークルス君。やっぱり、君は僕にきちんと名乗って無かったよ」
 あれ? そうだったかなぁ・・・。
「そうなの!!! ねぇ、みなさん。そうですよね!」
 まぁ、まぁ、ムーシコス君。もみなさんも、細かい事は気にせずに。

ムーシコスのバイオリン 3 へ進む


 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWA12.htm
 に掲載されている作品です。

感想などいただければ幸いです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140871698/1

ムーシコスのバイオリン 3へ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/03/post_efc2.html

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

まじょっこめぐたんの食卓日記(呟き尾形の創作小説)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 ショートショートのコメディーです。
 笑っていただければさいわいです。
 
-----------
まじょっこめぐたんの食卓日記

まじょっこめぐたんは、お食事中\(  ● ⌒  ▽  ⌒ ●  )/
黄色いコーンスープに、ハンバーグ、サラダにポテトフライ。赤いスパゲッテ
ィ、さらにパンの代わりに旗の立てられたまんまるお山のチャーハンまでつい
ているのだ(^¬^) ア、ヨダレガ
 こんな豪華な料理をしてくれる、めぐたんのお母さんは、シェフ顔負けなの
だ。
 し、しかし、しかしなのだ。なぜ、料理されていな赤い円錐形の野菜がある
のはなぜだろう?(・_・?)ハテ
 それは、この前の魔法のデパートの地下一階の食品売り場にあって、赤とい
うよりはオレンジ色で、円錐形とは言いつつも、円錐の底になる円の部分は緑
色の突起物があり、平ではないので円錐のようにはたたせる事は出来ないみた
い。だから白いお皿の上に、コロリンと転がっているのだ。
 う~ん(゚~゚)これは一体なんだろう?
 Σ( ̄□ ̄;)も、もしかしてこれは・・・にん・・・(;¬_¬)
「めぐたん。にんじんを食べないと、マジックポイントが回復しませんよ」
 ドヒャー w(☆o◎)wやっぱりにんじんだったのだ。
(´ヘ`;)ハァ、どうしよう。
 外を見ると白い兎がにんじんを食べている。そうだd(゜ο゜)oうさぎに
変身する魔法を使うのだ(◎-◎)メグタンアッタマイイ。
 ぴょん、ぴょん、ぴょん。めぐたんはうさぎなのだ(((\(@v@)/)))
「なにやってるの? めぐたん」(・о・)
「(○`ε´○)ぶーっ めぐたんはうさぎなの!」
「そう、じゃぁ、ほんとに兎にしてあげる」( ‥)~~~~~Ю)TOT)☆
 ほ、ほんとに兎になった。よ~し、たべるぞー。って、にんじんのあじがす
るぅ・・・(>O<)( -.-)ペッ
「しょうがないわねぇ」(^0^)∠※PAN!。.:*:・'゜ 
 あきれ果てためぐたんのお母さんはめぐたんを元に戻す。じゃぁ。他の料理
を食べなさい。
 \(^O^)/バンザーイ
 もぐもぐ。
 ぱくぱく。
 あー、おいしかった\(  ● ⌒  ▽  ⌒ ●  )/
 ごちそーさまでしたm(_"_)m
 あれ? マジックポイントが回復したぞ┗(o゜◇゜o)┛ゲンキハツラツ
 でも、なんで?(◎o◎)
「ふふ、黄色いコーンスープに、ハンバーグ、サラダにポテトフライ。赤いス
パゲッティ、さらにパンの代わりに旗の立てられたまんまるお山のチャーハン
は、おかあさんが、ぜんぶ魔法でにんじんの形を変えただけなのよ」
 (´ー`) フッ
「・・・ということは・・・」(「・・)ドレドレ..
 黄色いコーンスープの具にはコーンの変わりに赤いにんじんが入っていて、
ハンバーグはヒキニクの変わりに、にんじんで、にんじんのハンバーグ。サラ
ダの野菜は、全部にんじんがレタスやキャベツやトマトがみーんなにんじん。
赤いスパゲッティ―は、にんじんの細切り。チャーハンのご飯粒はにんじんの
みじん切り(@。@)こ、これだけ食べれば、マジックポイントも回復するの
だ―。
「で、でも、この丸ごとにんじんは・・・」
「めぐたんの大好物。プリンよ」
 どしゃー(TロT)も、もうお腹いっぱいで食べられないo(;_;o)(o;_;)o
「そう、じゃぁ、デザートのアイスキャンデーはいらないわね」
「はぅぅぅぅ」(;w;)
「そんなに、悲しまないの。それににんじんってけっこうおいしいでしょ?」
「あ、言われてみれば・・・。かめば苦味も甘味に変わって・・・結構美味し
いかもかも」(-_☆)シンハッケン
「でしょ、本当に美味しいものは、よくかまないとわからないものなの」
d(゜ο゜)oメグタン、ヨクデキマシタ
ρ(^_^)ρシャカシャカ ρ(^o^)ρツクチャカ
ヽ(´ー`)ノホメラレチャッタ
「じゃぁ、明日からニンジン尽くしね(⌒o⌒)」
 お母さんはニコニコしながら言いました。
 なんか言いくるめられたような…。でも、にんじって美味しいな
(*^.^*)エヘッ

 おしまい。

★★★
 掲示板に、まじょっ娘めぐたんの感想をいただければさいわいです。
 感想掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1139562444/1
★★★
---------
 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/ss/SS04.htm
 に掲載されている作品です。

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スノードロップ(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 花をテーマにした童話です。
 今回は、スノードロップをテーマにしました。

-----------
スノードロップ

むかし、むかしあるところに白い時計搭の
ある村がありました。
 リムネーは、おてんばで歌好きでお喋りな
娘です。
 いつも、村の真中にある白い時計搭でいろ
んなお話をしています。
 今日のお話は世界で最初の男、ウィルと、
最初の女、フェミナの物語です。
「ウソかホントか知らないけれど、ウィル
とフェミナは、神様と約束を破っちゃったの。
 楽園の外に住んでいる蛇から何も教わって
はいけないよ。という約束。
 でも、フェミナは蛇から火というものを教
わり、ウィルに教えたの」
 リムネーは、何かを思い出したかのように
物語を語り始めます。
 ウィルは嬉しくて、神様に火を披露してみ
せました。神様は、その火を見て、怒って、
ウィルとフェミナを楽園から追い出します。
 すると、周りに青々と茂った草木と、色と
りどりの花達が、凍るような雨と雪が混じっ
た白い風に、しなしなとしなびてしまいまし
た。
 白風は吹き止むことを知らないまま、凍り
そうな雨と雪をウィルとフェミナに投げつけ
ます。
 凍えるフェミナを暖めようと、ウィルは
フェミナから教わった火を焚きます。
 フェミナが震えている間に、ウィルは、
狩りをして、白いウサギを捕まえて、フェ
ミナは、それを焼き、二人で食べました。
 そんな、罪深き生活で続けると、ようや
く白風がやみました。
 雪雲の隙間から、光の線がウィルとフェ
ミナの焚き火のあとを照らすと、そこには、
捕らえた動物たちの白い骨と、薄汚い燃え
カスだけが残っていました。
「僕らはなんて事をしてしまったのだろう。
 もう、僕らはだめだ」
 ウィルが嘆きます。
「仕方がないわ。でも・・・」
 フェミナが何かを言いかけると、雪雲に、
もう一つの光の線が白い地面を照らします。
 そこには、雪の白さに負けないくらい白
い花が咲いていました。
 その花の名前は、スノードロップ。


-------------

この童話の感想をいただければさいわいです
感想掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140062330/1

呟き尾形の花童話一覧
フクジュソウ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/post_8e9e.html


 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWAi01.htm
 に掲載されている作品です。

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムーシコスのバイオリン 1(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 私、呟き尾形が初めて書いた童話です。

-----------

ムーシコスのバイオリン 1

さて、今日はどんなお話をしましょうか?
 おや?
 何の音でしょうか?
 何も聞こえませんか?
 そんなことはないはずですよ。耳を澄ませて・・・。
 聞こえませんか? 白い時計塔の銀色の鐘の音が。ちょうどいいですね。
今日は白い時計塔がある村に住んでいるバイオリン弾きの話をしましょう。
銀色の鐘の音が聞こえたあなたに、聞こえなかったあなたにも。

 昔々のさらに昔。白い時計塔のある村がありました。村の真ん中に大き
な白い時計塔が建っていて、時計塔は朝と昼と夕方の3回、鐘の音を鳴ら
すのでした。
 おそろしい魔獣レオーは、白い時計塔がお気に入りでした。レオーは前
ぶれもなくやって来て、白い時計塔の鐘の音を聞きにやってきました。で
も、機嫌が悪いと、村で暴れまわり村人を困らせていました。
 そんな乱暴な魔獣レオーでしたが、音楽を聴くと機嫌が直りました。村
の人たちは、音楽隊を組んで魔獣レオーの機嫌を取ろうとしました。
 村で一番音楽のことを好きなムーシコスは、音楽隊が組まれる話が出る
と、一番初めに音楽隊に入りました。
 ムーシコスは、普段は仲のいい兄弟とお話をするかのように毎日バイオ
リンを弾
いていました。たまにバイオリンとケンカしてしまう日は、隣のおばさん
に怒られてしまいます。そのときはしょんぼりしていても、次の日にはこ
りずにバイオリンを弾いてしまうのです。
 でも、ムーシコスは不器用だったので、練習中に後から音楽隊に入って
きた者より間違えが多く、よく指揮者に怒られてしまいます。
「おいおい、ムーシコス君。何回言えばいいんだい? 君の頭の中は鶏く
らいの脳ミソぐらいしかないのかい?それとも君の耳の穴はほらあなみた
いに空洞なのかい?」
「ごめんよ、アロペクス。分かっているんだよ。でも・・・」
「なんだい? ムーシコス君。君は指揮者である僕に逆らうのかい?」
 他の音楽隊の隊員は、指揮者のアロペクスに怒られているムーシコスを、
見て見ぬふりしていました。ムーシコスをかばって自分も怒られたくない
からです。
「ウオッホン! 準備はいいかい?」
 アロペクスは咳払いをしてから、両手いっぱいに指揮棒を振り上げまし
た。指揮棒に合わせて演奏が始まります。
 周りのバイオリンは、アロペクスの思う通りに弾けましたが、ムーシコ
スはあまりうまく弾けません。結局ムーシコスは仲間外れのまま曲は終わ
ってしまいました。
「ウオッホン! 今日はここまでにしましょう。
 それからみなさん。音楽は耳で聞くだけじゃありません。体全体で聞く
んですよ。
 ですから歌を歌うときは声だけじゃなく、心も音にのせればいいのです。
楽器も同じです。各自の楽器の手入れをしてから解散して下さい」
 音楽隊の練習は白い時計塔の日暮れの鐘で終わりを告げます。
(僕は音楽が好きで音楽隊に入ったけど、練習ではなんだか息がつまるな)
 ムーシコスはバイオリンをケースにしまいながら思いました。
「ねぇみんな! 今日は練習おしまい? じゃぁ私の歌に合わせて楽器を
弾いてよ。
 同じ曲ばっかり聴いててあきちゃった」
透き通るような声が白い時計塔の方から聞こえてきました。音楽隊の人
たちはみんな時計塔の方を見ました。
「ここよここ! どこ見ているの?」
 音楽隊の人たちは一斉に声のする方を見ました。声のしたところには白
い時計塔の隣にある樹の上あたりからです。
 その樹の枝に座って、音楽隊の人たちに手を振る女の子がいました。
 女の子はそこから飛び降りて、音楽隊の人たちのいる方に走ってきます。
「こんにちわ。私はリムネー。そこにいるアロペクスのいとこよ」
 リムネーがそう言うと音楽隊の人たちは一斉にアロペクスを見ます。ア
ロペクスは困ったような顔をしていましたが、一つ咳払いをしてごまかし
ました。
「アハハ! アロペクスったら、きどっちゃって」
「リムネー。よけいなことは言わなくてよろしい」
 アロペクスはリムネーに注意の言葉が出てきますが、視線はリムネーか
らずれています。
「なぁにが『よけいなことを言わなくてよろしいよ』よ」
 リムネーは、両手を腰に当ててアロペクスの口調をまねて言い返します。
隊員の何人かは思わず吹き出しますが、アロペクスが睨みつけて吹き出し
た隊員は、あわてて顔を背けます。
 それでもムーシコスがクスクス笑っていると、ツカツカとアロペクスが
歩いてました。
「ムーシコス君。君は明日から来なくてよろしい」
 隊員はそれをあわてて聞こえても聞かないふりをして楽器のかたづけを
続けました。ムーシコスの顔は蒼くなりました。
「な、なんでさアロペクス」
「君には音楽の才能がない。何度も注意したことはまるでダメ。君がいる
と音楽隊の合奏の微妙なバランスが崩れてしまうんだよ。いいかい。私は
君が私のことを馬鹿にしたように笑ったからこんな事を言ったんじゃない。
音楽隊のみんなと君のためにも言ったんだ」
「そんなひどいよ。僕は僕の音楽を弾きたいだけなんだ」ムーシコスは叫
びました。
「だったらなおさら、君は音楽隊で合奏する必要はありません。君だけの
音楽を弾きたければ君一人で弾けばよろしい」
「アロペクス! それは何でも言い過ぎよ。確かにこのバイオリン弾きさ
んはおせじにも上手じゃないけど、バイオリン弾きさんの弾くバイオリン
には何か引きつけられるものがあるわ。それが分からないあなたじゃない
でしょう? アロペクス」
 リムネーは、見るに見かねて思わず口を出します。
「リムネー。黙ってなさい。私は音楽隊の指揮者をしていてムーシコスは、
白い時計塔音楽隊の音楽にあっていないと言っているだけなんだ」
アロペクスはリムネーをなだめるように優しく言いました。
「なによ、アロペクスの頑固者の分からず屋!」
 リムネーはそう言ってからアッカンベーをしました。
「もうやめてくれ。僕がいなければ良いんだろう。アロペクス。みんな。
僕は今日から白い時計塔音楽隊を辞めるよ」
 ムーシコスは自分に言い聞かせるように言ってから、トボトボと歩いて
行きました。
「なによ。あんなに上手音楽ができる人たちだからいい人ばっかりだと思
っていたのに、みんな・・・みんな、だいっ嫌い」
 リムネーはアロペクスにアッカンベーをしてからムーシコスを追いかけ
ました。

「ふぅ。ちくしょうアロペクスの奴いい気になって・・・」
 ムーシコスは独り言を言いながら、バイオリンを大事そうに抱えて家へ
逃げるように帰りました。ムーシコスは心の奥底からアロペクスに言われ
たことがとても悔しかったのです。
 確かに、ムーシコスは自分の弾くバイオリンがおせじにもうまいとは言
えません。
 でも、あれだけはっきり言われると、腹が立ってしょうがありませんで
した。
「ムーシコスさーん」
 ぶつぶつ言うムーシコスの後ろからリムネーが声をかけます。ムーシコ
スは立ち止まり振り返りました。
「ハァハァ、ムーシコスさん。ごめんね」
「何で、君が僕にあやまるんだい? 君は何も悪いことはしていないだろ
う?」
「アハハ、その通りね。でもアロペクスの奴あんまりひどいこと言うんで
すもの。
 あんな失礼なことを言う親戚がいたら身内の恥ですもの。だから謝るの」
「う~ん、そんなものなのかなぁ」ムーシコスは首を傾げます。
「そんなものなの。
 でね、アロペクスのいる音楽隊なんかすっぱり縁を切っちゃって、私の
歌の伴奏をしてくれない?」照れくさそうにリムネーがモジモジ言いまし
た。
「え? 僕でいいのかい?」
「もちろんよ。言ったでしょ。あなたは確かにあまり上手じゃないけど、
あなたのバイオリンは何か惹き付けられるの。私も合奏みたいなことは上
手にできないたちなの。似たもの同士だと思わない?」
「僕、ムーシコス」ムーシコスはそう言って右手を差し出しました。
「私はリムネー」バイオリン弾きと少女は握手をしました。
「エヘ、ああ、やっぱり願い事って、自分から何かしないかなわないのね。
私の願い事はね、私と一緒に歌を歌ってくれたり楽器を弾いてくれる友達
をつくることなの。でも、やっと今、見つかったわ」
「ふ~ん」ムーシコスは分かったような分からないような顔をしました。
「伝説の銀のペンダントが無くても願い事が叶うのね。ああ、銀のペンダ
ントってね、そのペンダントを持つ人の願い事を叶えてくれるペンダント
なの」
「へぇ」
 ムーシコスは銀のペンダントについて、好奇心がくすぐられて、伝説の
銀のペンダントについて質問しようと言葉を選んでいた矢先に、リムネー
が次の言葉を続けます。
「じゃぁ、明日からさっそく始めましょう。白い時計塔の下で待ち合わせ
をしましょう。時間は3回目の鐘が鳴る頃」
「あ、うん。いいよ」
 ムーシコスはまた会えるのだからと銀のペンダントについての質問は次
の機会にすることにしました。
「ああ、なんだか明日がとても楽しみ。じゃぁねムーシコス」
 リムネーは手を振って走って帰っていきました。ムーシコスも手を振っ
てリムネーを見送りました。
 さて、指揮者のアロペクスとケンカしてしまい、音楽隊をやめさせられ
たムーシコス。とはいえ、音楽隊をやめたからこそ、リムネーという友達
ができました。
 人生万事塞翁が馬といいますが、これからムーシコスはどうなるのでし
ょうか?

 

★★★ムーシコスとクニークルスの座談会

「どうなっちゃうのかなぁ。僕・・・」
 それは次回のお楽しみ。まぁ、明日は明日の風が吹くよ。
 え? 僕は誰かって? それも次回のおたのしみ。

 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWA11.htm
 に掲載されている作品です。

 ムーシコスのバイオリン 2へ
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2006/02/2_921d.html

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

魔女っ娘めぐたんVS怪盗えみたん(呟き尾形の創作小説)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 ショートショートのコメディーです。
 笑っていただければさいわいです。
 
-----------
まじょっこめぐたんVSかいとうえみたん

 魔女っ娘めぐたんは、魔女の卵\(^o^)/
 今日は魔法の研修の触媒のお買い物。財布の中には使いたい魔法を毎日我慢してコツコツ貯めたマジックポイント。
 触媒にマジックポイントを使うと魔法が使えるの(ё_ё)
 そんなわけで、魔女ッ娘めぐたんはお買い物。お買い物。今日は魔法デパートでお買い物(⌒o⌒)  
魔法デパートの1階は食品売り場。2階は婦人服。3階は紳士服。なぜか4階は時計売り場。
 めぐたんは、時計売り場の太ったおばさんと目が合ったの。
「あなた。そう、あなたよ。めぐたん」
 なんで、めぐたんの名前を知ってるの?
「何を言っているの。私はかいとう、じゃなかった、魔女のセールスマン、いやセールスレディーのえみたんだからしってるの」
 どしぇー! この人は魔女のセールスレディーなんだ。だから考えていることまで分かっちゃうのね! 「そうよ。だから、あなたが時計が欲しい事まで知っているのよ」
 え? 時計なんていらないよ。めぐたんは時間の魔法なんて使わないよ。難しいし┐('~`;)┌
「いいえ、あなたは時計が欲しくなるよ」
 あれ? えみたんは糸を通した5円玉を目の前で時計の振り子のようにふっているな。
 なんでだろ。(゜~゜)
 あ、知ってる。これは催眠の魔法だ。これをかけられた人はかけた人の言う事を聞かせる魔法だ。でも、えみたんは何でこの魔法を使うのだろう?
「オーッホッホッホ、めぐたん。時計が欲しくなったでしょ。買ってあげるから財布をお渡し」
 ああ(@0@)なんだか時計が欲しくなってきた。
「うん(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)」
 えみたんは、なんて親切なんだ(☆o☆)キラキラ
 あれれ(・_・?) えみたんは向うに走っていくぞ。なんでだろ。
 あー! 財布が盗まれたんだ!
 こうなったら、召還の魔法をかけて、えみたんをつかまえてやるぅ(-_☆)
「みなさん。あのおばさんは泥棒です」
 びしぃぃぃ( -_-)=○  キマッタ!
 すると、えみたんの周りの人がえみたんを捕まえるためにいろんな魔法を一斉にかけてくれたの。えみたんは、2、3人までの魔法をかわしたけれど、ついに縄の魔法にかかって捕まえる事が出来たの。
「召還の魔法を使うなんてさすがね。えみたん」
「エッヘン( ̄^ ̄)」
 われながら、この状況がそろわないと使えないといわれる難易度の高い召還魔法を使うなんて、めぐたんはやっぱり天才魔女ッ娘なのだヾ(@^▽^@)ノ
 召還された人たちは、すぐに警察召還の魔法をかけてくれたのだ。
 すると、すぐに警察の制服を着た人がやって来た。それをみて、周りの人たちは安心してみんな散ってしまったのだ。みんなありがとーm(._.)m
「えっと、泥棒はこの人だね」 「そう、このかいとうえみたんが犯人なのだ」
 なんかめぐたんカッコイイ(^∇^)
 警察の制服を着た人は、縄の魔法を解除して、えみたんを自転車に乗せた。あれれ、変じゃない?
「おまわりさん。手錠とかかけないの」 「ああ、手錠の魔法は人の見えるときに使ってはいけないんだよ。テレビの魔法でも隠しているでしょ。それと、この財布は証拠としてあずかっておくね。後で交番に取りに着てね。それじゃぁ」
 そうなのかぁ。しらなかったなぁ(;^_^A
「あ、調書とか取らないの?」
「ああ、現行犯だからね。調書はいらないんだよ」
 そうなのかぁ。めぐたんは、また一つおりこうさんになってしまったのだ(-ω☆)
 めぐたんは満足して自転車に乗る警察の制服を着た人を見送った。手を振って見送った。見えなくなるまで見送ったのだヾ( ̄ω ̄)
「あのぅ、泥棒は何処に居るのでしょう?」  あれれ、また警察の制服を着た人だ。

 と、言う事は…………
 ( ̄□ ̄;)!!!
 (゜◇゜)~ガーン

 (       ●  _  ●。。。。。。 )

 だまされたのね…(=_=)

おしまい。

★★★
 掲示板に、まじょっ娘めぐたんの感想をいただければさいわいです。
 感想掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1139562444/1
★★★
---------
 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/ss/SS01.htm
 に掲載されている作品です。

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フクジュソウ(呟き尾形の創作童話)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 花をテーマにした童話です。
 今回は、福寿草をテーマにしました。

-----------

フクジュソウ

 むかし、むかしあるところに白い時計搭の
ある村がありました。
 村にはおてんばで歌好きでお喋りな娘リム
ネーという人気者がおりました。
 リムネーの人気の秘密は、話し上手で聞き
上手なところです。
 いつも、村の真中にある白い時計搭でいろ
んなお話をしています。
 ある冬の日。白いウサギたちも震え上がっ
ているころリムネーのところに1人の子供が
やってきました。
「ねーねー、リムネー。まっしろな雪の中に
黄色い花がさいていたよ。
 まだ、冬なのに花さんがんばってるね」
「へぇ、こんな時期に・・・。
 それはきっとフクジュソウね。
 幸せを運んでくれる花よ。
 フクジュソウはね、むかしむかし、美し
い女神だったの」
 女の子は目を輝かせます。リムネーがこん
な話し方をする時は、面白い話をしてくれる
からです。
「美しい女神様は女神様の父親が決めた、と
っても獣の神と結婚することになりました。
獣の神は、広大な領地を所有し、武勇誉
れ高く、千里眼のように物知りでした。
 でも、美しい女神はいろいろ理由をつけて
獣の神を避けつづけました。獣の神はあきれ
果てるほど醜い容姿だったからです。
 獣の神はそのことを知って、ひどく傷つき
ました。
 美しい女神の父は怒り、美しい女神をフク
ジュソウに変えてしまいました。
 そして、獣の神を深く深く傷つけてしまっ
た償いに、つらく厳しい季節を生き抜くすべ
ての人間を幸福にせよと言いつけたのです。
 それからフクジュソウを見た人には幸福が
訪れると言われています」
 女の子はリムネーの話に満足して拍手をし
ました。
「私はとっても運が良かったんだね」
 女の子がいいました。
「ええ、そうよ。そして、その幸運を他の人
に分け与えると、もっと幸福になるものよ」
 リムネーがそう語ると、女の子は微笑みな
がら大きくうなずきました。
-------------

この童話の感想をいただければさいわいです
感想掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1140062330/1


 ※この作品は、白い時計塔のある村の
http://homepage2.nifty.com/SON/DOUWA/DOUWAi01.htm
 に掲載されている作品です。

----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

日刊メールマガジン 心に響く名言集

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

RUNNER(呟き尾形の創作童話・小説)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、昔書いた短編恋愛小説を掲載したいと思います。
 恋愛というジャンルのは、なんとも苦手なものですが、もしよろしければ読んでみてください。

-----------

RUNNER

 暑い夏の日、青い空にの下に茶色土に白いラインの描かれた広いグラウン
ドも、選手と観客で埋め尽くされて手狭に感じていた。
 でも、一旦、グラウンドに立つと100メートル先のゴールがはるか地平
線のかなたのように感じてしまう。
 さっきまで騒がしく感じていた歓声すら耳に入らない。
 むしろ、高鳴る胸の鼓動が激しくなり、昨日とはまた違ったリズムを刻む。
 昨日・・・。
 そう、昨日もまた、僕にとってもおそらく亜由美にとっても一生忘れられ
ない日になるだろう。
 僕の両脇にいた選手たちが一斉に立ち上がり白いスタートラインに立つ。
 僕も慌てて立ち上がるが足がもつれて転びかけるが何とか持ちこたえた。
 緊張しているのか、呆然としているだけなのか。

 100メートル走のラインについた僕と周りの選手たちは横一直線になら
び、神経を尖らせる。
 ピリピリした緊張感を肌で感じている。
 さっきまでの雑然とした歓声がさらに遠ざかり、鼓膜の震えが止まり、耳
鳴りがした。

『位置について・・・ヨウイ・・・』

 僕は地面を見つめ、遥か彼方のゴールのラインを見つめる。
(いつも走っている100メートルという距離はこれほど遠いものなのだろ
うか・・・。案外亜由美との距離もそうなのかもしれないな・・・。)
 そんな言葉が過ぎった瞬間に周りの選手の緊張の糸が切れたことを感じる。

 パーン

 しまった、出遅れた。
 気持ちは焦るが、もうどうしようもない。僕はもう、体を動くのに身を任
せ、昨日のワンシーンを思い出していた。
 
「ごめんなさい、太一。私・・・好きな人がいるの」
 陸上部の部室で僕と亜由美は向かい合い、僕は呆然と立ち尽くし、うつむ
くのは、ショートカットの幼馴染の亜由美である。
 亜由美は中学に入るまでずっと髪を伸ばしていた。太陽の光に照らされる
と、青く見えるほど艶のある黒髪は亜由美の自慢の一つだったことは、太一
が誰よりも知っていた。
 そんな亜由美は、太一と一緒に陸上部に入るとともにその長い髪はばっさ
り切り、別人のようになった。それがきっかけで太一は亜由美を見る視点が
変わったのかもしれない。
 もともと男子に人気のある女の子だったことは知っていた。
 実際、亜由美と仲がいいことはうらやましがられたり、時には、それを理
由にケンカを売られたこともある。
 だが、太一は、気持ちいいほどまっすぐで、男女訳隔てなく接する亜由美
の明朗快活な性格にあると考えていた。
 しかし、亜由美を見る眼を変えると、確かに女性としての魅力も手伝って
いることを実感した。
 形の良い眉、つぶらな瞳、鼻は小さく少し低めだが鼻筋は通っており、小
さめな口が鼻の低さを目立たなくさせている。口元は笑うと子犬のような愛
嬌を感じさせる。
「あ、いいよ。分かってたんだ。大田先輩が好きなんだよな。
 知ってるよ。・・・でも・・・伝えたかったんだ・・・
 亜由美のことが好きだって気持ちを」
 僕はそう言ったつもりだった。
 でも、そうは言っていなかったらしいことは涙で歪んで写る亜由美の表情
からすら読み取れた。
 確かに僕は、幼稚園児のように泣きじゃくり、しまいにはしゃっくりが止
まらなくなって嗚咽を漏らしていた。
 こんな情けない姿は誰にも見せたくなかった。誰よりも亜由美には絶対見
せたくないと思っていた。
 でも、心の奥底で目の前にいるのは亜由美でよかったと感じていたのは、
悔しいくらい正直な気持ちだった。
 部室の窓にポツポツと雨粒が叩きつけられる。
 はじめはスローテンポだったリズムは、徐々にアップテンポになり、僕は
ただ、部室から飛び出した。
 この雨なら、僕の涙を洗い流してくれそうだったから・・・。

 その瞬間、僕の体はゴールラインに触れていた。
 僕以外の全ての選手は僕の後ろからゴールする。
 湧き上がる無数の歓声の中に、亜由美の喜ぶの声だけがはっきり聞こえた。
 僕は肩で息をしながら亜由美にだけウィンクをして、拳を握り親指を空に
突き上げ微笑んだ。
 亜由美も僕に拳を握り、親指を空に突き上げ微笑んでくれた。

 亜由美、片思いでも僕は僕なりにがんばるよ。
 
----------------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エコサブロー(呟き尾形の創作童話・小説)

呟き尾形の創作童話・小説

 呟き尾形の創作童話・小説は、私、呟き尾形が創作した童話や小説を掲載するコンテンツです。
 既存の童話や小説や新たにかいたものも気まぐれにアップしていく予定です。

 今回は、エコサブローという短編小説を書きました。
 これは、サトルさんの書いたイラストから、私が短編小説をかいてみるという、一種のコラボレーション作品を作るという企画に結果的になりました(ですので、事前に小説のカットとして利用するこを承諾いただけたはずですが、サトルさんがやっぱり、イラストは削除するように依頼がありました)


 これを読んで楽しんでいただければ幸いですし、感想をいただければなお幸いです(笑)

 

 

----------
エコサブロー


 「お疲れ様。今日は帰るわね」
 私が手早く言うと、周りの研究員は、目を見開いて私を見る。
 そんな同僚の視線など無視して、私は女子更衣室に入り、白衣をロッカーに押し込めると、手早く私服に着替えた。
 緑色のラフなTシャツに、緑色に縦に赤いラインの入ったのヘルメット。
 それに、赤いスカーフを巻いているのだから、20世紀のヒーローのマスクドライダーそのものだと、同僚はからかう。

 だが、20世紀という歴史は、私からすれば、人類にとって暗黒の時代であったし、その中から見出せる唯一の光明こそ、そのマスクドライダーなのだ。
 そして、私は、愛車のエコジロー2000 ウィンドのいる地下の駐車場へむかった。
 エコジロー2000 ウィンド。
 風や太陽光による発電によって走行可能な二輪車である。
 エコジーロー2000は、ウィンドとコロナの2つのタイプがあり、ウィンドは風力を主体とし、コロナは太陽光発電を主体としているタイプである。
 スピードもパワーも単体ではではたかが知れている。
 仮に、20世紀のようなアスファルトで塗り固めるような、粗野な道ならエコジロー2000は、エネルギー不足で、たいして走る事はできない。
 しかし、22世紀の道は、道自体が太陽光や風力によって、電力を供給し、多くの車が走るエネルギーを保管し、助けてており、20世紀の乗り物より、速く、安全で、快適な走行が可能になっている。
 ちなみに、私のエコジロー2000は、市販されているものよりちょっと特殊につくっている。
 それは何か?
 現在開発中のAIを搭載いるのだ。
 まぁ、職権乱用という声もきこえるやもしれないが、そもそもAIは、学習してこそ価値があるものだから、実益を兼ねて、学習をさせているのだ。
 と、上司に説明したら、苦笑いをしながら許可は得られた。
 で、私が彼につけた名前がエコサブロー。
 エコサブローは、通常のバイクならライトにあたるところに、センサーがあり、人間の目のように、キョロキョロさせた。
 そして、私であることを虹彩認証で確認したようだ。
 虹彩認証とは、眼球の前にある薄い筋肉の膜である虹彩の模様を用いて認証を行うもので、指紋のように、個人個人ユニークなものである。
 双子の兄弟でも異なるのだから、個人認証には最適な方法だといえるだろう。
 実際、生後1歳頃から一生変化しないとされるので、ヘタにキーやカード、パスワードによるセキュリティーより、個人認証は確実というわけだ。
「キョウハ、ハヤイオカエリデスネ、ますたー」
「ええ、今日は、いいアイディアが出そうだわ。
 いつものところへ行って頂戴」
「しみゅれーしょんデハソロソロデスネ」
「ええ、正真正銘の天然はいいわよ」
「タノシミデス」
 私は、エコサブローにまたがり、ハンドルを握る。
 エコサブローの基本は自動運転だが、ハンドルの握る力や手からの発汗、熱によって、ドライバーの状態をエコサブローは認識する。
 これらの情報から、ライダーの健康状態とともに、その健康状態から、いわゆる感情を学習していく。
 そして、エコサブローは、ライダーを乗せて走行する事で、走行状態とライダーの情報からドンドン学習していくというAIだということだ。
 私はヘルメットとゴーグルを着用し、エコサブローに出発の合図を送る。
 エコサブローは、上機嫌で私を乗せて、いつものところへ出発する。
 自動運転なので、私は、思考をめぐらせることに集中できた。

 地下駐車場から、外に出ると、強い紫外線が私の体を突き刺す。
 20世紀に排出たフロンガスは、じわりじわりと、オゾンホールを広くし、未だに完全に閉じる事は無い。
 だから、私たちは、外に出るとき、顔や手足など、肌ける部分には、日焼け止めのローションを塗ることは、小さいころからの習慣で、日常茶飯事になっている。
 強い紫外線の降り注ぐ、空には、編隊を組んで雲のように浮かぶ物体がある。
 植物プラントとよばれ、そのプラントにより、少しづつだが、20世紀に環境破壊によって吐き出された、さまざまな廃棄物の有害物質を、強い紫外線を当てつつ、分解する環境改善プラントである。
 いわば、あのプラントは、環境改善プラントというわけだ。
 環境改善プラントといえば聞こえは良いが、20世紀からの負の遺産を処理する、実質的な廃棄物処理プラントだ。
 私が、20世紀を暗黒時代であると評価する根拠の一つである。
 もちろん、私が、20世紀は暗黒時代であると評価しているが、一般的な歴史の見方からすれば、20世紀は、科学と自由が革命的に広がった時代だといえる。
 たしかに、20世紀があったからこそ、22世紀という今があるのは認めざるを得ない。
 だが、その影には、科学の発達と当時の自由の象徴ともいえる、資本主義を根拠とした、私利私欲により、利己的な動機が、様々な環境破壊が正当化された。
 森林破壊。
 地球温暖化。
 オゾン層破壊。
 環境ホルモン。
 ダイオキシン。
 ヒートアイランド現象。
 核廃棄物核兵器。
 戦争。
 テロリズムなどなど。
 人類は、自らの首を自分で絞める愚行を経済発展と豊かさという大義名分によって、罪にもならず、合法的におこなわれていたのだ。

 もちろん、幸いにも、21世紀初頭でその愚かさに気がついた人類は、プラントピース(植物的平和論)をコンセプトに科学技術の発達を一丸となって目指した。

 プラントピース。
 20世紀から21世紀初頭の一般常識的概念において、生物や進化といえば、動物のみが指す言葉だった。
 もちろん、学術的には動物と植物をふくむ存在ではあったが、当時の論文やインターネットの議論の記録に目を通せば、動物のみをさしており、植物はほとんど無視されていた。
 しかし、皮肉にも、20世紀の愚行を態度で抗議を示したのは、植物だった。
 化石燃料を過剰に燃焼させることによって、二酸化炭素が増え続け、(進化説もだが、現在でも地球温暖化の原因が二酸化炭素の増加であるかどうかについての、真偽が議論されているが)地球温暖化が進んだという仮説が有力視されている。
 さらに、オゾン層破壊によって強すぎる紫外線によって、動物たちは環境に適応することはせず、動物は移住によって、進化の道を拒否した。
 しかし、植物は、その地に根ざし、変化した環境に適応した。
 その進化は著しく、なんと環境ホルモンを養分とする植物や、強い紫外線をもって成長する植物まで現れた。
 さらには、放射線まで吸収する植物まで現れた。
 これだけを聞くと、人類にとっていい事尽くめのように聞こえるが、それはいわば、植物の抵抗といえるものだった。

 植物の反乱。
 実際、当時の歴史にはそう記してある。
 人類が環境を破壊した分だけ、それを回復するように、進化した植物が繁栄したのだが、人類の環境破壊があまりにも著しかったために、人類の生活圏を侵略する勢いで進化した植物が増え続けたのだ。
 それは、人類にとってあまりにも皮肉な現実だった。
 その植物を排除すれば、環境破壊が進み、植物を排除しなければ人類の生活圏が侵されたのだから。
 環境破壊が進んだ文明地ほど、植物の反乱は激しく、多くの都市はその都市機能を低下させた。
 と歴史の授業では習わされた。
 そして、歴史の授業というのは、淡々とした事実ないし、その社会の教育に都合よく教えるものである。
 ここからは、歴史の授業ではおそわらないことだが、この植物の反乱を重く見た当時の人類は、意見が大きく二つに分かれたといわれている。
 排除する選択と、人類が環境破壊さえしなければ、共存できるという共生という選択である。
 結果として一つにまとまることなく、人類はそれぞれの信じる道を進む事になった。
 その結果、現代(いま)がある。
 そう、その植物との共存こそが、空に浮かぶ植物プラントだということである。
 人類は、様々な環境破壊をする有害物質を、植物プラントに押し込めたのだ。
 無責任といえば、無責任な話ではあるが、現実を踏まえた解決策というのは、たいてい苦肉の策になるものだし、苦肉の策というものは、客観的にみれば、無責任なものだということだ。
 そして、私は、その無責任な技術開発に加担している。
 ・・・同罪だ・・・。
 弁明しようの無い罪の意識が重苦しく、胸と肩に重りをつけた。
 これから人類はどんな道を歩むのだろう。

「ツキマシタ。ますたー」
 エコサブローの声が私の思考をいったんとめる。
 海岸沿いの道端に停車した。
「ありがとう、エコサブロー」
 私は、ウィンクをして、エコサブローに礼をいう。
 人工的に舗装された道に負けることなく、その下の地面から力強く花を咲かせる植物があった。
 この花は、すでに絶滅したとされた、環境破壊される前の植物だ。
 人類が、半世紀で破壊した自然環境を、1世紀以上の時間をかけて、環境破壊される以前の地球に回復したからこそ、目の当たりに出来る光景だ。
「私たちの選択は間違っていなかったわ。
 人類さえその気になれば、共生は可能なのよね。
 無駄じゃないのよね!」
 私は、目頭が熱くなり、それをごまかすために、青空に浮かぶ、植物プラントを見上げた。

END
----------


ヾ(@^▽^@)ノ (☆o☆)キラキラ 。(*^ε^*)oにんまりぃ♪
白い時計塔のある村

呟き尾形の雑記帳

呟き尾形の本棚

みんなで哲学を語ろう

呟き尾形の占いの話

みなオク創作ノート

(有)尾形園芸のサイト

呟き尾形のメールマガジンのバンクナンバーblog

呟き尾形の自転

ご意見がありましたら、こちらの掲示板もあります

Σ( ̄□ ̄;) (?ロ?ノ)ノ (◎-◎)  (゜◇゜)~ガーン

| | コメント (0) | トラックバック (2)