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裁判員制度への質問状 4 守秘義務の抱える矛盾

裁判員制度への質問状 4 裁判員制度における情報公開について。

 裁判員制度について、理解するために調べたところ、下記のような疑問がでてきました。
 一見とっぴょうしもない疑問だとは思います。
 しかしながら、冷静に実際に運用すれば、それほど特殊な条件でもなく、充分に現実にありうるとはおもいます。
 疑問とともに、私なりの私見を加えて書いてみました。
 すでに、メールにて、
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/iken.html
 へは送信し、法務省へも送付する旨の返信は返って来ました。
 実際、検討されるかどうかはわかりませんが、もしよろしければ、この記事を読みながら、疑問について考えていただければ幸いです。

 ちなみに、私の感じる、裁判員制度の問題点はこちらです。
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/02/post_19.html

-------------
Q・裁判員に対して,その仕事に関して頼み事をする行為というのは、マスコミのインタビューも含まれますか?

 裁判員は、いわゆる選挙権を持つ成人でかつ、それにふさわしい条件を満たす、すべての国民が対象となり、裁判員になりうるわけです。
 その条件については、いろいろありますが、マスコミのインタビューを受けてもいいのではないか?
 もっと積極的に裁判員としての意見を世間に伝えるべきだと考える人はいないわけではないと予想されます。
 とくに、報道関係者が裁判員になった場合は、その可能性はかなり高いと判断できますし、報道関係者が裁判員になれないという条件はまだ見つけていません。

 もっとも、おそらく、インタビューを受けるということは、裁判員はその仕事に関して頼みごとをうけおってはいけないという義務と守秘義務の二つに反する行為に当たると思います。

 まず、裁判員はその仕事に関して、他者から頼みごとをうけおってはいけないというのは、当然といえば当然です。
 なぜなら、あ公平な判断をするのに、裁判の結果をもって、判断するのではなく、誰かに頼まれてしまうのでは裁判員制度は腐敗を意味するからです。
 これは至極当然な決め事だといえるでしょう。

 次に、守秘義務ですが、守秘義務の目的は、大きく二つあるそうです。
 1・裁判の公正さやその信頼を確保する。
 2・評議で裁判員や裁判官が自由な意見を言えるようにする。

 これは、評議での話し合われた内容が明らかにされると、後で(主にマスコミ)に批判されることを恐れて率直な意見を述べられなくなる危険性を危惧されるということでした。

 それ自体は間違いだとはいいません。
 が、しかし、裁判員を含めた裁判がどのように進められたのか?
 どんな裁判員の意見が、採用され、また採用されなかったのか?
 実際の裁判員制度において、裁判員として参加して、感じた問題点はどのようなものだったのか?
 裁判員制度施行後の見直しするときにどうすべきなのか?

 など、ちょっと考えただけで、よりよい裁判員制度にするために、裁判員になった人の体験や意見を参考にするべきことはたくさんあります。
 さらには、裁判員候補であるすべての国民が知りたい事であり、知る権利を主張しても良い事ではないでしょうか?

 特に、裁判員制度が採用されるのは、社会的に問題のあることです。
 関心が特にあることですから、マスメディアの取材において、裁判員経験者の意見や感想は必要不可欠だと考えられます。

 しかし、それは守秘義務を行使しようとすれば、それらの権利は踏みにじられ、さらにいえば、閉じられた評議において、逆に法律の名において本当に自由闊達な評議が出来たかどうかの監視すらできません。

 この問題点の対策の施策提案です。
 評議会の発言の箇条書き(誰が述べたかは記載しない)一覧といったような議事録を一般公開し、マスメディアは、それを取材しうる事にすれば、この矛盾は回避できると判断します。
 問題の本質は情報公開にあるのですから、必要な正しい情報を正しく誰にでも閲覧できるように公開すれば、この問題は解決すると判断します。
 
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他の疑問は、また後日

疑問リスト


裁判員になり、守秘義務をまもりつつも、裁判員であることを隠して、裁判についての個人的意見を述べる事は禁止されますか?

自分が裁判員であることを、自分の意思で言うことに、なんら問題はありませんか?

評議のとき、裁判員がメモを取る事は許されますか?
そのメモが不慮の事後により、外部に流出したときはどうなるのですか?

裁判員や裁判員であった、親族以外の大切な人(恋人や友人)を脅した場合は処罰されないのですか?

直接秘密は守ったが、言葉の端々から、憶測や推測がたまたま当たっていて、結果的に秘密が漏れてしまったような形になった場合はどうなるのですか?

 「評議」を決めるとき、全員一致なのか、多数決であったのか? ということについては明確にされるのですか?

 出張などにより、外国にいた場合、裁判員は辞退出来ないのですか?

 評議の期間中に、ストレスによって何らかの病気にかかったときはどのような対処になるのですか?


 裁判員に選ばれた人が失踪中、ないし連絡が取れなかった場合はどうなるのですか?

 地震などの天災による災害による、被害を理由に裁判員を辞退する事はできないのですか?

 評議中、裁判官の説明が難しすぎて、どうしても理解できないときはどうするのですか?

 評議中、裁判官の説明が、丁寧であっても、一般常識的な単語の意味と法律用語の意味の違いによって、まったく異なる文脈になることが予想され、それによる、誤解が生じる可能性についての対策は立てているのですか?
「例:悪意など」

 信じられないところから、個人情報が漏洩する時代です。万が一、裁判所から個人情報が漏洩した場合、裁判所はどのような責任をとるのでしょうか?

 裁判員の選任手続きにおいて、場外される条件の一つとして、理由を示さない不選任請求を受けたものというのは、どういうことですか?
 
 公判や評議中に、重くない病気(風邪など)ではあるものの、一般的に仕事を休むような症状のときは、どうなるのですか?

 仕事が忙しいものの、裁判所が辞退を認めず、それによって、損害が生じたとき、裁判所はどのような補償をする用意があるのですか?

 結婚式と裁判員である期間が重なったときはどうするのですか?

 経営者が裁判員になり、何日も裁判によって休んだときに、顧客に仕事を断られてしまった場合、どうなるのですか?

 投資家が裁判員になり、株取引が出来なくなってしまった場合はどうなるのですか?

 裁判官や法律の専門家が裁判員になることはあるのですか?


 妊婦の女性が裁判員に選任されるのですか?
 また、選任されたとして、辞退は可能ですか?

 裁判員に選任されたあとに、重いケガや病気にかかったときはどうなるのですか?

 健常者以外の方が裁判員になったとき(盲目、難聴など)の用意は万端ですか?

 骨折などのけが人は、裁判員を辞退できるのですか?

 裁判の結果に対して、裁判員の評価を記事にすることは可能ですか?

 
裁判員になることで、逆恨みされた場合はどうなるのですか?

 http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_5d93.html

万が一、専門家に法律のことを知らないために馬鹿にされた場合どうなるのですか?
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_5d93.html

マスコミにしつこく質問、かつ狡猾に質問されて、結果的に秘密が漏れてしまった場合、マスコミに責任はないのですか?
http://son.cocolog-nifty.com/tetugaku/2005/11/post_4aa5.html


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コメント

 3・4についても拝見させて頂きました。
 私は、「裁判員制度」を導入するに当たっては、厳重すぎるほどの取材規制が必要ではないか?と考えております。というのも、現在の大手メディアは営利企業である以上、興味本位で大衆の目を引く記事を得る目的で取材をする姿勢が強く、その結果にも裁判員(重罪事件の中でも、大衆の興味をとりわけ引く事件に関しては特に)への「メディアスクラム」による人権侵害が横行する危険性があるからです。
 悪法として批判される人権擁護法案にしても国民投票法にしても、新聞協会や民放連などが「権力側の報道統制に使われる危険がある」という正論も見逃してはいけないところですが、それ以上にメディアの自制がないことを考えるとこのような規制も仕方ないという気もします。そもそも、興味本位の取材が横行する世間で、こんな「裁判員制度」を導入すること自体が誤りだと思うのですが。

>評議会の発言の箇条書き(誰が述べたかは記載しない)一覧といったような議事録を一般公開し、マスメディアは、それを取材しうる事にすれば、この矛盾は回避できると判断します。

 ただし、おそらくは2chなどで裁判員の個人情報が漏洩することが確実という世間において、「誰が述べたか公開しない」が通用するかどうかが最も問題だと思います

投稿: 高野 善通 | 2005.11.25 20:08

こんにちわ。呟き尾形です。

> 私は、「裁判員制度」を導入するに当たっては、
>厳重すぎるほどの取材規制が必要ではないか?と
>考えております。
 現在のマスメディアの状況を見れば、まったく持って同感です。
 マスメディアについてよくよく観察すれば、その主張に一貫性はなく、理念もなく、批判するものを探し続けているだけにすぎないように判断せざるを得なくなります。
 実際、テレビ報道だけ観察しただけでも、半年ぐらい前に報道において語られていたことなどきれいさっぱり忘れているかのような言動ばかり目立ちます。
 そうなる理由は、 高野 善通さんがご指摘した通りだと思います。

>興味本位の取材が横行する世間で、こんな「裁判員制度」
>を導入すること自体が誤りだと思うのですが。
 そうですね。おっしゃるとおりだと思います。
 裁判員制度の目的は、犯罪者を裁くことというよりも、世間一般の価値観の導入することにあるといってもいいのでしょうから、それに裁判員制度が適切であるかといえば、私はNOと答えます。

> ただし、おそらくは2chなどで裁判員の個人情報
>が漏洩することが確実という世間において、「誰が述
>べたか公開しない」が通用するかどうかが最も問題だ
>と思います
 たしかにそうですね。
 この点は、記事を書きつつも「矛盾を解消するだけ」であって、実際は、「やっぱり個人情報は、漏洩するんだろうなぁ」と思っております。
 結局、現実を直視すれば、裁判員制度は不適切な制度なのだとは判断しています。

投稿: 呟き尾形 | 2005.11.25 21:31

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