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ゲーム脳

 こんにちわ。呟き尾形です。

 ゲーム脳という仮説があります。
 ゲームを長時間する人は、凶暴で暴力的な人格になるという仮説です。

 その主張の内容をまず、まとめて見ます。
 読み書き計算をすると前頭前野が活発化するといわれています。
 前頭前野とは、脳の中で35%を占める前頭葉の中の記憶、感情、集団でのコミュニケーション、創造性、学習、そして感情の制御や犯罪の抑制をも司る部分のことをさします。
 そして、さまざまな命令を身体全体に出す司令塔が脳にあたるわけですが、この司令塔が、ゲームや携帯メール、過激な映画やビデオ、テレビなどに熱中しすぎると働かなくなり、いわゆる「ゲーム脳」と呼ばれる状態になる。
 といわれています。
 そして、それは、唯一抑制機能をもつ前頭前野が発達しないとキレやすい人格になるという”仮説”が出されています。

 上記のような仮説がゲーム脳です。

 このような”仮説”を主張をされると、ゲームをすることによって、「ゲーム脳」となる。
 そして、ゲームをする人間は凶暴な人間になるのだ。
 という印象を抱かれる方がおおいでしょう。

 では、もし、この”仮説”が正しいとします。
 すると、ゲームをする人は凶暴な人格になっていなければいけませんが、残念ながら、ゲームをする人で、凶暴な人もいますが、そうでない人もいます。
 私の友人の多くはゲームをします。すると、凶暴な友人が多いということになりますが、そんなことはありません。
 同様に、ゲームをしない人でも凶暴な人もいますが、そうでない人もいます。
 しかし、テレビゲームの遊戯時間と暴力経験に相関関係が認められたというグラフがあるとされています。
http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2002_11_13/
 にある最初の方にグラフがリンクされていますが、詭弁を用いやすいグラフになっています。
 グラフは、遊ばない、30分ぐらい遊ぶ、1時間ぐらい遊ぶ、2時間ぐらい遊ぶ、3時間以上ごとに比率が分けられていて、それぞれの暴力経験の多さでパーセンテージで比率がかいてあります。
 このグラフにおいて、正当性が必要になるデータがかけています。
 比率は書いてあっても、対象年齢、グラフごとの人数などが書いていないのです。
 こうなると、仮説に都合の良い数値を見つけて、それをただ乗せれば正しいように見えますし、そもそも暴力経験という曖昧な表現を用いています。
 暴力経験といえば、大抵ケンカということになりますが、大抵ケンカなど日常茶飯事に起こるものです。
 それが、低年齢であればあるほど生じやすいものです。
 それでも暴力経験が少ないのは、いわゆる親や大人の言うことを聞く人間であることであるといえるでしょう。
 そして、大抵の親や大人は、ゲームをしないように子供に言いつけます。
 ゲームなんてしないで勉強しなさい。と。
 それでも3時間以上ゲームをするということは、ゲーム以前に親や大人の言うことを聞かないことが多い子供であるという推測が導き出せます。
 すると、ゲームの時間は原因と言うよりも、結果であるということが簡単に説明できます。
 早い話が、親や大人のいうことを聞かせることができないという教育の段階での失敗であり、とどのつまりは、教育という現場において、記憶、感情、集団でのコミュニケーション、創造性、学習、そして感情の制御や犯罪の抑制というものを発達させることに失敗した結果とも言えるわけです。
 ゲーム脳は、そうした失敗を隠蔽するには、格好の言い訳になるということです。
 記憶、感情、集団でのコミュニケーション、創造性、学習、そして感情の制御や犯罪の抑制という能力を発達させたいなら、親や大人が子供に語り掛けなさい。
 大抵、ゲーム脳といわれる状態になる子供の近くの大人は子供とろくに話もしていないでしょう。
 そんな大人たちにとって、大変残念ながら子供は、思考による学習よりも、大人の行動から学習することの方が多いのです。
 つまり、ろくに子供に話しかけていないから、ゲーム脳になるのです。
 という主張もできます。

 で、親や大人の言うことを聞かないというのは、たしかに道徳的によいことではありませんが、自我や行動力が強いということになり、子供に言うことを聞かせたい親や大人にとって残念な事実ではありますが、自我や行動力の強い人間ほど、社会において成功し、リーダーシップがはれる可能性が導き出せます。
 大人になって暴力に訴えるのは問題外ですが、子供が暴力に訴えるのは、まだ、成人として完成していないからこその結果です。
 
 さて、次に、ゲーム脳を主張する人はいいます。
 本能的な欲求や衝動に対して、エチケットや羞恥心という形で前頭前野が抑制をかけるというのが一般的です。
 しかし、最近では混雑した通勤電車の中でハンバンガーを食べたり、化粧をしたり、ズボンからパンツをみせたりするのは、前頭前野が働かないゲーム脳ではブレーキをかけることができないからです。
 と。
 申し訳ないが、通勤電車で醜態を見せる大人も同じことが言えます。
 他人を押しのけてまで座る淑女。いい年して、駆け込み乗車をする紳士淑女。電車で破廉恥な行為をする紳士。足を踏んだ踏まないでケンカする紳士。お年寄りに席を譲らない紳士や淑女。他人を押しのけて乗り降りする年配の紳士淑女。
 もちろん、そんな人ばかりとは言わないが、私がサラリーマンをしていたころは、当たり前の風景です。
 上記の例に挙げた紳士淑女に前頭前野の抑制が掛けられていたならそのようなことはしないはずですし、紳士淑女がゲーム脳だからという主張はできないでしょう。
 もっと、社会的な現象に原因があると考える方が妥当性があると考えます。

 さらに、ゲーム脳を主張する人は言います。
 ゲーム脳になってしまうということは、ゲームに時間を割かれ、それだけ勉強する時間がなくなってしまいます。
 また、おそらく古い脳に対してドーパミン系の快楽信号を送りますから、ゲームを続けようとして時間が長くなります。
 その結果、体も疲れ、目も疲れ、頭もぼうっとする。当然学力は下がってしまいます。
 ゲームに勉強をする時間が取られるから学力は下がるのは当然だ。
 という主張はある意味正しいと思われます。
 また、ゲームも、結果的に一種の催眠効果をゲームをする人間に与えることは、予測できます。つまり、本人の意思に関係なく、ゲームを長時間やってしまう。ということが誘発されるということが問題になるであろうということです。
 これもある意味正しい主張ともいえるでしょう。
 しかし、それをゲームに責任があるかのような主張は間違いです。
 なぜなら、教育する義務を有しているのは、ゲームではなく、親とその周りの大人たちだからです。
 早い話が、そんな状態をほうっておくからそうなるのです。
 あえて言いますが、ゲームは娯楽です。
 それは誰でも知っていることです。
 娯楽ばかりしていては、勉強する時間がなくなるのも当然です。
 だから、娯楽が悪い?
 あほらしい主張です。
 単純に、親あるいは大人が、子供の監督責任を放棄しているからこその結果だといわざるを得ないでしょう。

 ゲーム脳を主張する側は、そんな自分勝手かつ横暴な理屈をさらに発展させておしつけます。
 長時間のビデオやテレビの視聴も前頭前野に良い影響を与えないそうです。
 これについては、すでに、雑記帳でも記事にしました。
 乳幼児が長時間テレビを見ると、悪影響がある?
 しかし、その記事にあるとおり、それは、親が子供に話しかけないからと言う方が説得力があるでしょう。
 なぜなら、前頭前野はコミュニケーションを司ることはわかっています。
 コミュニケーション能力を発達させるためには、コミュニケーションをする。という理屈は誰にでも理解できるでしょう。
 長時間のビデオやテレビを見ていても、親が一緒に見て、コミュニケーションをとれば、そんなことにはなりません。
 ただ、長時間のビデオやテレビの視聴をさせる場合の多くは、親が子供とかかわらない時間を設けるための手段にしているからです。

 問題の原因を取り違えれば、当然間違った対策がなされます。
 私達は、他人の目ではなく、自分の目で問題の原因を観察しなければ、現在の問題は永遠に解決することはできないでしょう。

 現在の教育問題の根源的な問題点は、大人が子供に関心をもっていないことであり、子供を未熟な人間とキメツケ、人間として認めていないことです。
 つまり、大人は子供だからと馬鹿にして教育しているということです。

 問題を本気で解決するためには、子供が未熟なのは、表現力であり、その感受性は大人のそれと大差はないことを、大人は自覚するべきでしょう。 

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