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平成仮面ライダーの哲学性 (シャイニングフォーム)

 シャイニングフォームとは、仮面ライダーアギトの変身形態の一つです。
 まぁ、普通の状態がグランドフォーム。
 パワーに優れた、フレイムフォーム、スピードに優れたトルネードフォームと状況に応じて変身形態を変えていく。というわけです。

 これは、単純にいろいろ変化があると子供が喜ぶ。というのもありますが、これにも、哲学っちゅうものは、かたくなに同じ形であり続けるのではなく、状況に応じて、論理形態、あるいは理論形態を変えて言っても、アギトはアギトだよ。ということを示しています。

 で、アギトの正体である津上翔一という登場人物は、記憶喪失で、「津上翔一」という名前は、発見されたときに、その宛名の封筒をもっていたからそう呼ばれているだけなのですが。

 で、アギトはストーリーが進むと、怒りに身を任せるバーニングフォームという変身形態が取れますが、怒りに身を任せているだけに、超強力なパワーを持っているけど、敵味方の区別がつかない状態になります。
 つまり、怒りに我を忘れると、どのような存在(現象)があっても、全てが攻撃の対象になることを象徴しています。
 で、シャイニングフォームの話題になるわけですが、そんなバーニングフォームじゃ、正義の味方はやってられません。つまり、哲学だってやってられません。
 考えることではありますが、あれこれ気の向くままに思いをめぐらせるだけではいけません。思いめぐらせた結果を言葉にまとめたり、整理したりして、るという制御された思考が必要になります。
 そこで、バーニングフォームとしての力を制御し、さらにパワーアップしたのがシャイニングフォームなのですが、これがまたにくい演出でした。

 津上翔一は自分の過去が失われていることに最初は落ち込みます。
 しかし、ある日、津上翔一は青空を見上げました。そして、空が青いことに気がついたのです。
 そこから津上翔一は立ち直ります。
 なぜ? と聞かれても津上翔一は笑顔で答えます「空が青いんです」
 普通の人はそれだけでは分かりません。ちょうど、空(くう)について理屈を聞くようなものです。空(くう)は理屈ではないので、理屈を聞いても理解できません。
 ですから、質問した人は聞き返すのです「それだけ?」
 そして、津上翔一は、さわやかな笑顔でうなづくのです「ええ、それだけです」

 このエピソードの後、暗闇の中で戦い続けたアギト バーニングフォームは、青空の下でシャイニングフォームに変身します。

 それは、青空の青さの意味を知ることのできた人だけが取れるシャイニングフォームの変身形態なのだろうと、私は解釈したわけです。

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